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FRBのBS圧縮

松下 律

2017/09/22 08:00

 BS圧縮のスケジュールまですでに公表されていたわけですから、今回のFRBの決定に意外感はなかった、とはいえ、発表後に円ドル相場は1円強円安に、日経平均先物の時間外相場は100円以上高くなりましたから、あるいは、FRBの示唆で12月の利上げ確率が上がったという点に多少のサプライズがあったのかもしれません。


 利上げ局面継続というのが基調とは言え、経済成長が緩やかでインフレ率があまり上がっていないとしますと、失業率の低下と経済拡大に沿って順調に利上げが継続できるかどうか?なかなか見通しにくいところです。下手に利上げして景気拡大を阻害してしまったら元も子もないわけですから、FRBは今後も慎重に様子を見ながら政策を実行するだろう、と月並みな予想しかできないというところでしょう。


 日本株はまずは環境の好転を受けて日経平均2万円を回復しました。企業業績が今年、来年とそこそこ順調に伸びて行くだろうという見通しからすれば、どこかで相場が下降トレンドに転換してしまう、という恐れは小さいように思います。一点注意事項として、例年秋は相場が波乱することが多いから、今年も何らかの材料で波乱するかもしれないということだけ頭に入れておけばいい、ということかと思います。


 アメリカでは、オバマケアの代替法案・トランプ減税に向けて政治が動き出すかもしれない、というところまでは来たようです。トランプ政策への期待が戻るかもしれない、という感じでしょうか。ただ、前者・後者ともに議会が法案を作らなければダメなわけですから、大統領の方針に沿って動き始めたとはいえ、まだまだ紆余曲折がありそうです。


 地政学リスクはとりあえず平衡状態になったという見方でいいと思いますので、当面は株式相場にあまりマイナスにはならないでしょう。わが国を見ますと、これから総選挙があって、自民党は大勝もしなければ大敗もしないだろう、ということでしょうから、選挙自体は相場にあまりプラス要因とはならないように思います。アベノミクスの加速を期待する向きが多いようですし、やり方によっては深化は可能だと思うのですが、大型の補正予算を組んで景気を後押しするというところまで行けるのかどうか、注視しておくところでしょう。それから、小池氏を中心とする勢力がどれくらい衆議院で議席を獲得するか、大躍進となった場合株式相場が歓迎するかどうか?興味としては大きなものがありますね。


ニュース・イベント

・10月総選挙へ:ということで日本株が買われたのはアベノミクスの加速への期待とみるべきでしょうね。マスコミではアベノミクスは失敗、といった論調もけっこうありますが、まだ神通力は残っているわけですから、ぜひ実際にアベノミクスを深化させて株価の一段高を実現してほしいものです。個人消費の拡大を実現できないとその「成果」はない、ということで働き方改革など施策を講じようとしているわけですが、消費税引き上げを控えてなかなかに綱渡り状態でしょうね。


・財政健全化先送り?:消費増税分を財政健全化に使う割合を引き下げよう、という動きが顕在化しているわけですが、現実的な政策判断という気はします。さすがに、日銀(統合政府で見れば政府と一体)が国債の4割も買ってしまっても別に金利が急騰したなどということが起こっているわけではないのだから、日銀保有分の国債は無いも同然、その分国の借金は無くなったのと同じ、といった楽観論を支持するのはどうかと思いますが、そういう側面がないわけではない、とも言えるわけでして、財政健全化をあまり強く言う必要はないのかもしれません。


・メルケル与党優勢:やはりメルケル氏は強いようです。EUは事実上の「ドイツ帝国」ということなのでしょうか。強すぎるドイツが1987年のような世界的な金融混乱(ブラックマンデー)を引き起こさなければいいが、と思います。


・トイザラス、米・加事業で破産法申請:改めてアマゾンら(ネット小売業)の勢力拡大を思う、というところかと思います。生き残りを賭けて破産法を申請した、ということですが、今後トイザラス再生支援に中国企業が名乗りをあげる、などということが起きれば、複雑かつ面白い展開になりますよね。しかし、どの道カテゴリー・キラーも今は昔、早々に忘れ去っていい出来事でしょう。


・みずほ、郵貯銀などの「Jコイン」構想:貨幣(お金)の三つの役割、1.価値の基準、2.交換手段、3.価値貯蔵手段、のうち、1.は当然のこととして「日本円」を採用し、2.の交換手段を仮想通貨の技術で効率化しよう、という構想の「仮想通貨」ということかと思います。これは本当に価値ある動きだと思います。個人の主に小口の商品・サービス購入、決済、送金などに使えるようになれば、安全性、利便性が飛躍的に向上するでしょうね。実際に使えるようになるのが楽しみです。


・東芝迷走ののち半導体事業部門売却先決定:優良事業の半導体部門を2兆円で売れば債務超過解消で上場維持、企業再生が可能、しかし、半導体で共同事業を行っているWD(ウェスタンデジタル)が強硬に反対、という図式がまだ続きそうですが、奇妙な感じもしますね。東芝は今も東証2部に上場しており、その時価総額は1兆3千億円くらいです、一時は1兆円以下でした。優良な事業を2兆円で売ることより、東芝を丸ごと買収して、半導体部門を残して、その他の産業機器部門とかそんなところを売却する方が理に適っているのでは?しかし、東芝を買収しようとする投資家・企業は現れず、半導体部門の売却交渉を延々として来た、という推移です。WDがどこかのファンドと組んで、東芝に買収提案をして、WDは買収後に半導体部門のみを引き受ける、くらいのことが起きていたら面白かったと思うのですが。


・日銀片岡委員が現状の長短金利操作政策に反対:片岡委員は、現状の金融政策では2%のインフレ率達成に不十分との意見だったと新聞が伝えています。もっと量的緩和をすべし、ということでリフレ派の面目躍如といったところでしょうか。ただ、どうなんでしょう。案外日本は量的緩和政策を取りながらもインフレ率が上がらず、金融緩和が長期化することで国の借金問題などを徐々に解消しつつあるのかもしれません。(金融抑圧政策を強力に後押ししている、ということで)つまりは、2%インフレ達成ができないでいる黒田金融政策こそが最も素晴らしい成果をもたらすのだ、ということなのかもしれないと思ったりもします。


働き方改革を支えるIT技術

 働き方改革にはいろいろな側面がありそうですが、働き方改革のひとつの目玉としても在宅勤務を考えてみたいと思います。在宅勤務にとってもっとも重要なインフラは、自宅にいて会社のオフィスにいるのと同じレベルの仕事ができる環境です。けっこうハードルの高いインフラだろうと思う反面、これだけITと通信が発達したのだから大丈夫だろう、という気もします。


 具体的にどんな環境であれば在宅勤務が可能なのか?その辺りを考えてみたいと思います。 


平成29年9月22日

証券アナリスト

松下律

一生もの

小川 真由美

2017/09/21 12:10

一生ものといったら、あなたは何を思い浮かべますか?

意外かどうか分かりませんが、私はあまりものに固執しないタイプです。
ブランド物にも高価な物にもほぼ興味を示さないのですが、
例外的に反応してしまうものは、着物と台所道具です。
着物に関してはまだ目が養われていませんので小物ぐらいしか買えませんが、
台所道具はいいものを見つけると、
欲しくて欲しくて矢も楯もたまらなくなります(笑)

以前にキャスターブログに綴りましたが、
今年、一生物の「おろし金」を買いました。
江戸時代から続く刃物の老舗「日本橋 木屋」の逸品。
手作業で目立てをした、純銅製のおろし金です。
さすが老舗のこだわりを持った品、切れ味が素晴らしく、
大根にしても、山芋、薬味に至るまで、味が全く別格になります。
大根は水分たっぷりフワフワのおろしに。
山芋は粘りが強く、
生姜や山葵はより辛みが引き立って、
なんだか料理上手になったような錯覚を覚えます。

年初に購入したものが、お値段8,000円。
おろし金にしては、私にとって清水の舞台から飛び降りる覚悟だったのですが、
この話を両親にすると彼らも興味津々。
そんなに違うなら一度だけ持って帰ってきて欲しい、試してみたいと。
無邪気にそう言われると、娘としては奮発しない訳にもいかず、
一回り大きいサイズをプレゼント。
銅価格の上昇に伴ってか、年初よりお値段1.3倍。
消費税合わせて1.4万円オーバーのおろし金。
大枚はたいて買いました。
しかし、両親の喜び具合を見ていたら、リーズナブルな買い物だったな、
一生ものを買うならば、できる限り早い方がいいのかもな、なんて思った次第でした。

一生ものってなんだろう。
事務所に居合わせた面々に聞いてみました。

櫻井キャスター:「ゴルフ会員権!」
中嶋キャスター:「イギリスで買ったチャーチルの靴は、もう30数年履いているけどまだ現役だよ。日本の靴屋に修理に出したら、貴重なものを直させてくれてありがとうと、かえって礼を言われたなぁ。」
倉澤キャスター:「ゴルフ道具は、毎回、一生ものと思って買ってるんだけど・・・」
岩本キャスター:「僕の美貌と知力かな(笑)」と答え、一同一斉に「岩本さんの一生ものは、奥さんでしょー!!」と総ツッコミ。

それぞれ、個性の出た答えを頂きました。
そしてツッコミついでに、「小川も早く一生ものを探せ。」
結局、いつものオチ。あーあ。



2016年に清算したヘッジファンド(HF)は1000を超えています。 2017年に入っても1-3月期で259、4-6月期でも222が清算しており、ペースは昨年とあまり変わっていません。 一方総運用資産は昨年末の3兆ドルから2.9兆ドルと微減程度に止まっています。  つまり弱小の小さなファンドが淘汰されているのです。 しかし大手ファンドにも構造的な問題が付きつけられています。

一般的にHFの運用手数料は年間2%、一定以上の成果が出れば其の20%を成功報酬として受け取ると言われています。 運用成果が低迷するとその手数料の高さに不満と不振が生まれます。 事実ここ数年ほとんどのHFの運用成果は、ベンチマークの指数を下回っています。

世界的な低成長、低インフレ、低金利が常態となると、投資家のコスト意識が一段と高まります。 平均運用手数料が1/4以下のパッシブ系ファンドの人気が高まる背景です。 こうした動きに対抗する投資戦略として、HFが採用を強めたのが「リスク パリティ」という考え方です。

その基本は:
  • 世界中の株式、債券、国際商品に分散投資する。
  • 各資産のリスク量を均一に保つのが基本です。
  • 相場変動に応じ「機械的に」に売買する。
  • その基準は変動率(VIX)。 株価急落で変動率が高まれば株の持ち高を減らす。 基本はロング、ショートの両建てなので、変動の上下に伴い売り買いが発生します。
  • 利益を挙げる為には、そこそこのリスクを取り、ポジションを傾ける必要がありますが、そのリスクの均等化にノウハウが有る様です。
  • しかし8月2015年の元ショック、1-2月2016年の産油国の株売り、6月2016年のブレグジット、11月2016年のトランプショックなど、そこそこ以上のリスクが発生すると、ボラ(VIX)が突発的に急上昇することになります。
  • その場合には相場観に関係なく、機械的且つ強制的にポジションの再調整が迫られ、特にリスクの高い株式は「投げさせられ」売りショートを高めさせられます。 運用成果は機械的に悪化することになります。

そこでHFが力を入れているのが、AI(人工知能)を使ったプログラム売買です。 定量情報としての財務データー、SNSを通じての経営者のメッセージ、衛星を通じての集客動向の把握(例えば駐車場の車の数)などが加工されて使われているようです。 秒、分、日、月、年までの単位ならコンピューターの優位に成りつつあるようです。 その結果、株価は本来価値から遊離してしばしば動くことになります。 しかしバフェット氏の様に一握りでもファンダメンタルを見る投資家が居れば、本来価値に回帰することも証明されています。 機械と投資哲学の戦いは始まったばかりかもしれません。
(中嶋)

テレビの話で恐縮ですが、昨夜(9月19日)放映されたNHK「クローズアップ現代+(プラス)」の「50代でも遅くない!中年転職 最前線」をたいへん興味深く視聴いたしました。


 

タイトルが示しているとおり、中高年(50代)の中途採用の現場を追跡取材した内容です。舞台は森下仁丹。最近はヒット商品になかなか恵まれないかつての優良企業・森下仁丹が、総合商社から招来した新社長のもとで、多様な人材を外部から採用するドキュメンタリー番組です。


かたや社運を託して新たに外部人材を採用する会社サイド。こなた転職して新しい仕事を求める転職希望の中高年社員。いずれのサイドも私とほぼ同年代の人々の人間ドラマということもあって、思わず食い入るように見入ってしまいました。


20人の募集に2000人もの応募があったと紹介されていました。その中にはMBAの資格保有者など海外留学組も多数含まれていたそうですが、森下仁丹の選考担当者はそのような肩書きすら一顧だにしません。この点にもおおいに興味を惹かれました。


森下仁丹の求める人材は、バリバリの若手社員や企画マン(ウーマン)、プレゼン得意のコンサルティングマン(ウーマン)ではありません。その反対にまったくの異業種から第一線で苦労を重ねてきた人材です。


日本は世界の中でも「課題先進国」と呼ばれています。GDPの2倍に達する財政赤字問題を筆頭に、少子化、高齢化、インフラ老朽化、年金破綻、デフレの長期化、医療費増大、うつ病の蔓延、自殺の増加、ひきこもり・不登校、貧困家庭、原発廃炉、数え上げたら日本の課題は際限なく続きます。


さすが世界最高峰を走っているだけのことはあります。現代日本の抱えるこれらの課題の多様さ、深刻さ、解決の困難さに比べたら、円高やゼロ金利など実にちっぽけな問題に思えてきます。


その課題山積の日本において、目下のところ最大の問題となっているのが、慢性的な人手不足です。もっと言えば「人材」難です。プロ経営者と呼ばれて三顧の礼をもって迎えられたトップが、かえって会社をさらに悪い状態にしてしまう事例が相次ぎました。人が減っていますが、人材はもっと減っています。


製造業の現場でも人手不足は顕著となっており、深刻な職人不足に対処することもあって、省力化投資、ロボット投資がいよいよ活発になってきました。人材派遣、人材マッチング市場は活況を続けており、関連銘柄の業績と株価は絶好調です。


人材獲得をめぐる企業間の競争は日に日に裾野を広げており、いったんは現役を引退したシニア層の再雇用や、定年間近の企業内ベテラン層の転職ビジネスも活況を呈しています。


そのときに本当に求められているスキルは何なのか。何が今の世の中に不足しているのか。プレゼン能力やMBAスキルは意外と飽和しており、ここでは人と人をつなぐ能力や、人の話を聞き出す能力、集団をまとめる能力が必要とされていることが浮かびあがっています。これなら人工知能とでも充分に戦えるとふと思いました。

(スズカズ)

今週やってくるのはイスラムのヒジュラ歴の新年。

ヒジュラ暦は月の満ち欠けを基本にする太陰暦。

1年は354日。うるう年は355日(30年に11回)。

西暦(太陽暦)とは、毎年10~12日ズレていきます。

今年は9月21日木曜日。

一昨年までその後10日間のパフォーマンスはプラスでしたが昨年はNYダウがマイナス。

今年は挽回できると思うのですが・・・。

因みに平成このヒジュラ暦の新年は29年相場見通しの9月「急上昇」の根拠でもありました。

2016年10月3日  10日後 日経平均2.1%、NYダウ▲0.5%

2015年10月15日 10日後 日経平均3.0%、NYダウ3.0%

2014年10月25日 10日後 日経平均10.3%、NYダウ4.5%

2013年11月5日  10日後日経平均6.6%、NYダウ2.3%

2012年11月15日 10日後日経平均5.4%、NYダウ3.5%

2011年11月27日 10日後日経平均6.2%、NYダウ6.8%

2010年12月8日  10日後日経平均1.4%、NYダウ1.4%

2009年12月18日 10日後日経平均5.1%、NYダウ2.5%


直近のEV関連相場はフランクフルト自動車ショーが背景でしょう。

相場ってそんなに頭の良いものではなく目の前にあるイベントなどが動機になるもの。

というか、それより先を見るほどの余裕も能力もない場所。

これは海外も日本も一緒です。

ごく一握りのスーパーリッチで賢い人だけが自らシナリオを創造。

表面に出ているフツーのリッチな群れは他人のシナリオに乗ろうとするもの。

そして・・・。

本当に欲しいものがあるときにはその対象にイチャモンをつけるもの。

言い換えれば子供は好きな子にはチョッカイを出すもの。

これが、意外と相場の本質の一つだと思います。

そこに気がつくと、多少は視界が変わってくるにちがいありません。

日経朝刊の「愉楽にて」が濡れ場だったから15日金曜の日経平均は反発。

というと叱責されそうですが・・・。


その「愉楽にて」。

描かれているのは明らかにドン・ファンの世界。

ドンファンは17世紀スペインの伝説上の放蕩児ドン・フアン・テノーリオ。

プレイボーイの代名詞として使われます。

フランス語ではドン・ジュアン、イタリア語ではドン・ジョヴァンニ。

女性遍歴を重ねる姿は株式市場におけるイナゴのような世界。

「株を買うのか、株価を買っているのか」で言えば株価を買っている世界です。

これに対して株を買っているのはロミオでしょう。

キュピレット家とモンタギュー家という壁を乗り越えて愛を貫く姿はそれこそ「この株を握りしめる」世界。

ロミオとドン・ファン。

自分がどちらの投資が向いているのかを考えることは重要です。


以下は今朝の場況。

「NYダウは今年40回目の過去最高値更新」


週末のNY株式は続伸。

S&P500は初めて2500ポイントの大台に乗せた。

個別では半導体大手エヌビディアが6.32%高となり過去最高値を更新。

アップルが1.01%、AT&Tが2.15%、ベライゾンが1.44%上昇。

ボーイングも1.53%高となり、過去最高値を更新。

先物決済のメジャーSQを背景に3市場の売買高は約85億株と大幅増加。

8月の小売売上高は前月比0.2%減と6カ月ぶりの大幅なマイナスで着地。

市場予想は0.1%増だったが一転マイナス。

ハリケーン「ハービー」の影響で自動車販売が減ったことが要因という。

しかし事前には気にしていた市場はほとんど見えないフリ。

「FRBはFOMCで4.2兆ドル規模の米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の保有資産を縮小し始める旨を発表する」

というのは市場からの声。

「8月の小売売上高が落ち込んだことでこうした見方が変わる可能性は低い。

次回の利上げは12月まで待つ」。

FOMCを通過すれば数カ月は金融政策から市場の目は離れるのだろう。

代わって浮上するのがトランプ政策というシナリオだろうか。

週明けのNYダウは7日続伸。

NASDAQとS&P500は続伸。

いずれも過去差高値を更新した。

特にNYダウは5日連続で過去最高値更新となった。

今年に入り40回目の過去最高値更新となる。

ティラーソン国務長官は「北朝鮮問題の解決で外交努力が失敗した場合には軍事的手段だけが選択肢として残る」とコメント。

一方で「平和的な解決を目指していることをはっきりさせなければいけない」とも指摘。

「当面は米朝が軍事衝突に至る可能性は低いとの見方が買い安心感につながった」との解釈。

またFOMCでは資産圧縮開始の発表観測。

10年国債利回りは一時2.23%と約1カ月ぶりの水準まで上昇。

これを受けて金融セクターが上昇した。

エヌビディアは過去最高値を更新。

キャタピラ、ノースロップ・グラマン、ボーイングなども上昇した。

気になるのは午後2時過ぎの反落状態。

ハイテク大型銘柄中心に急失速。

S&P500とNASDAQは一時マイナスに転じ、引けまでに再度プラス圏に浮上した。

多少は高値警戒感があるということだろう。


「日経平均2万円台回復へ」


週末の日経平均は午後1時過ぎに19933円まで上昇。

大引けは前日比102円高の19909円。

13日の19865円を上回っての高値。

週間の高値で週足は大陽線。

売買代金が2兆8900億円と、7月31日の2兆9000億円以来の水準。

3連休前の買い控えなど見られず、3連休後の高値に期待した格好だった。

FOMCが19~20日。

日本では21日の早朝から相場に反映されることになる。

この21日がイスラムのヒジュラ歴の新年。

過去10年間、イスラムの新年以降の10日間は株高のアノマリーが該当してこようか。

9月中間期末の中間配当取りの買いが入りやすいこと。

その翌週に発生する年金資金などのTOPIXの配当再投資。

「これらの先回りに期待」という声まで聞こえる。

瞬間下抜けた200日線(19443円)を再度上抜け。

25日線(19547円)、75日線(19868円)もほぼクリア。

25日線が右肩上がりになっていくトレンドは好感されよう。

メジャーSQ値(19278円)に対しては当日を含め5勝1敗。

SQ後高ければ月末まで高いというアノマリーが久々に該当しそうな9月となってきた。

週末の225先物大証夜間取引終値は日中比60円高の19850円。

週明けのシカゴ225先物円建て終値は大証日中比200円高の19990円。

高値は20005円と2万円台を見る場面もあった。

逆ざや分130円程度を加味すれば現物は20120円レベルということになる。

為替ヘッジ付きの日本株ETFであるウィズダムツリー・ジャパン・ヘッジドが続伸し年初来高値を更新した。

売買高は401万株で25日移動平均(234万株)の2倍。

「安倍晋三首相は臨時国会の冒頭で解散の方向」の報道を好感したとの解釈。

90年以降の衆議院解散前後の日経平均株価の値動き。

「解散の5日前から15日後にかけて平均的には3.6%ほど値上がり」したというのが過去の歴史。

週末段階で25日移動平均からのかい離はプラス1.9%。

空売り比率は38.2%。

225採用銘柄のPERは14.06倍。

EPSは1416.04円と8月25日の1416,80円に迫った。

PER15倍で21241円。

25日線から4%かい離で20328円。

ザラバでは8月8日、終値では8月7日以来の日経平均2万円。

夢は膨らむヒジュラ暦の年末ということになろうか。

NYのように後場失速というのは勘弁して欲しい火曜日だ。

(櫻井)。