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「綱渡り」

櫻井 英明

2018/10/23 07:26

週末日曜は快晴だった名古屋でのストボフォーラム。

大勢の投資家さんにおいでいただきありがとうございました。

4年ぶりの名古屋でしたがフレンドリーに迎えて頂きました。

宣言通りに終了後は岐阜に向かい飛騨牛とご対面。

美味しい日曜日となりました。


結局「売りたい人が多かったから安かった。

買いたい人が増えたから戻した」というもの。

原理原則を考えれば「ナニワのことは夢のまた夢」。

市場のことは現実に即して考えるべきであって決して夢ではありません。

「魔物が棲む10月」なんてことに騙されてはいけないということです。

ちなみに・・・。

1950年以降、NYダウの11月から翌年4月までの平均上昇率は7%超。

4月から10月までの上昇率は0.5%未満というのが歴史。

バイロンウォーン氏は下落の最中に「今回の動きは強気相場の調整。

年末にS&P500は3000ポイントに向かおう」とコメントしていました。

GSは「S&P500の強いファンダメンタルズは、市場の売りが限定的であることを示している。

S&Pの調整は通常5%程度。 1928年以降、71営業日に1回は5%下落の調整があった。

10月11日時点で5%下落していたが既に69日経過していた。

日柄と値幅を考えればそれ以上の下落の可能性は低かった」。

とはいえS&P500の年末予想の1850ポイントというのはショボイですが・・・。


「双子の赤字」という懐かしい言葉も登場してきました。

米国の財政赤字と貿易赤字の2つの共存のことです。

17年のモノの貿易赤字は1962億ドルと9年ぶりの悪化水準。

18年の財政赤字は減税の影響もあり1兆ドル超の赤字見通し。

「双子の赤字は米経済のバランスが欠けていることを示している。

市場にゆがみをもたらす」は教科書的解釈にしか過ぎません。

1980年代のレーガン政権時代に起こった「双子の赤字」。

もたらしたのは85年の「プラザ合意」での円高。

それに伴うカネあまりでのバブル。

うなだれた米国と胸を張る日本という構図が甦って来る気がします。


一方で「グーグル、アプリ有料化」との記事。

これが欧米系企業のビジネスの本質なのでしょう。

最初は無料、あるいは規制緩和等で自由な展開。

しかし、それで弱いところが消えてきて高シェアになってくると変身してきます。

世の中にタダほど怖いものはないということ。

EUは精神構造がアメリカと一緒ですから、すでに脅威を感じて諸々の制裁を課してます。

しかし日本にはそんな発想は少数派。

位置情報もメールアドレスも裸のままで「データを見られている」なんで発想はまだほとんどありません。

しかし、この無料ビジネスによるデータ収集は世界では脅威となっているのが現実。

1月に本格協議に入るという日米貿易交渉の中身は為替と農業。

市場開放、関税引き下げを求められれば応じてくるのでしょう。

しかし、アップフロントでの安い農産物を許容すれば、いずれ、高い農産物や農薬などの副産物に移行するシナリオ。

本丸は車と見せかけて実は農業や医薬品がターゲット。

もしそうであるなら零細農家を守るということだけでなく消費者を守るという発想が必要になってきます。

一方でTPPをやめたトランプ大統領は米各業界にとって「手に負えない」存在。

それ以上の協定を締結してくれるならば、業界からは称賛の嵐。

そういう綱渡りをしているのがトランプ政権という見方も必要かも知れません。


先日、あるFXの専門家氏からの質問。

「櫻井さんも黄金比率は使われますよね」。

「いえ、まったく」とお答えしたら・・・。

「え?」と絶句され「どうしてですか」。

「原理原則がいまいち理解出来ないので」。

「でも自然界でアチコチにありますよ」。

それでも「でも使わないと思います」。

日頃使っている人にとっては異常な返事だったのでしょうか。

そもそも・・・。

黄金比率はデザインの世界からきた比率。

「ものを美しく見せるため」というのが大義名分。

結果的にピラミッド、ミロのヴィーナス、パルテノン神殿などがその比率。

モナ・リザ、サクラダ・ファミリア、凱旋門、アップルのロゴ、ツイッターの鳥などもこの比率だそうです。

美しさと言う点では比類はないのでしょう。

しかし罫線が美しく見えると株が上がるという訳でもないでしょう

とはいえ価格の「支持帯」と「抵抗帯」を予測するテクニカル分析ツールとなり信奉者は多いもの。

ちなみにこの黄金比率というのはフィボナッチとも呼ばれます。

1:1.618の比率。

だから61.8%とか38.2%とかいう数値で上昇下落の極地を罫線で表現するのでしょう。

自分が納得して信用するならそれはそれでいいのでしょうね。

面白いのは第二黄金比率があること。

近似値は1:2.618ですが話題になることはありません。

市場関係者は黄金比率しか言及しませんが実は「白銀比率」というのも存在します。

数値では・1:1.414。

別名は「大和比」。

法隆寺、キティちゃん、ドラえもん、グーグルのロゴなどにこの比率が該当します。

そして第二白銀比率は1:2.141ですがこれも注目はされません。

欧米は螺旋から発生した「黄金比率」、日本は正方形から発生した「白銀比率」が好まれるというのが定説。

ちなみに「青銅比率」は1:2.303。

「白金比率」は1:1.732。

どうして黄金比だけが突出して登場するのかは不思議なこと。

所詮「美しさ」という曖昧さを表現するのなら自分の好みのものを使えば良いでしょう。

原因から結果があると錯覚するから手品もは成立するもの。

逆に結果から原因を類推するのがテクニカルの求めるところとすれば、スケールは多いほどいい筈です。

ちなみに黄金比は「装飾」、白銀比は「実用」。

同様に「華美」と「簡素」。 「動」と「静」。

「拡大」と「相似」。

これは西洋と東洋の違いなのかも知れません。


以下は今朝の場況。

「指数はマチマチ」

週明けのNYダウは反落。

S&P500も下落。

中国株高を受けて買い先行。

ただ欧州株安を受けて昼にかけて下落幅を拡大。

金融や石油セクターが足を引っ張った。

イタリアの財政懸念が根強く欧州の銀行株が下落したことから米金融株も売り物優勢の展開。

資源開発のハリバートンの第4四半期の1株利益見通しが市場予想を下回ったことも悪材料。

サウジアラビアの原油増産方向も警戒されNYダウは一時200ドル以上の下落となった。

一方ハイテクセクターは堅調。

インテル、アップル、マイクロソフトなどが上昇しNASDAQ総合指数は4日ぶりの反発。

アマゾン、フェイスブック、アルファベット(グーグル)も上昇した。

SOX指数は0.67%上昇。

ダウ輸送株指数は3ポイント安と小動き。

10年国債利回りは3.197%。

ドル円は112円台後半での推移。

VIX(恐怖)指数あh19.60と低下。

SKEW指数も124.94と低下した。


「雲は上抜けたが・・・」


月曜は前場軟調から切り返しの反発。

上海総合株価格指数の4%超の急伸を好感。

日経平均は一時140円を超える上昇幅となり、安値からは400円超の上昇。

「2日連続の大陽線というのは底打ちのダブルサイン」という見方が可能だ。

19日に空けた窓の22637円~22551円もヒゲで埋めた格好。

次は11日に空けた2窓の23323円~23051円狙いとなってくる。

200日線(22498円)がサポート。

75日線が22763円、25日線が23382円で3.28%のマイナスかい離だ。

一目均衡の雲の上限22522円から抜け出して青空。

勝手雲が24日に黒くねじれているのを気にするかどうかが課題となる。

新高値13銘柄、新安値173銘柄とこの面ではまだ止みあがりではある。

NTレシオは13.34倍。

騰落レシオは107.14%。

松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.424%。買い方▲11.371%。

マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.07%。 買い方▲18.67%。

空売り比率は47.6%と15日連続の40%超。

日経VIは21.80と低下。

日経平均のPERは13.04倍でEPSは1734円。

シカゴ225先物終値は大証日中比155円安の22475円。

安値は22265円、高値は22710円だったからレンジは広い。

ドル円の113円台接近は救いになろうか。

気学では「逆行性強い日。逆向かい方針で駆け引きせよ」。

水曜は「安値にある時は買い方針良し」。

木曜は「人気に逆行し前後場仕成を異にする」。

金曜は「弱日柄にして下押しを見せることあり」。

(櫻井)。

19日(金)放送の 

『Tokyo Financial Street』(STOCK VOICE TV 17:30~18:00) 

のゲストには日本を代表するジャズ・トランペッター、 

洗足学園音楽大学 教授の原朋直先生をお迎えしました。


オンデマンドでもご覧いただけます☟

『Tokyo Financial Street』19日(金)放送分


 東京証券取引所が開催する初のJAZZイベント 

でも中心的な役割を果たされた 原さん。 




『JAZZ EMP@Tokyo Financial Street』が成功した今、 

音楽家のお立場から「金融と音楽の融合」とその可能性や、 

国際金融都市であるニューヨークやロンドンなどでは 

JAZZが 広く親しまれていることから、 

金融都市とJAZZの相関性についても伺いました。 

 

原先生の活躍を特集した『情熱大陸』では、 

原先生がジャズに留まらず、クラシックの演奏にも励まれ、 

『JAZZ×クラシック』融合に挑戦されている様子を拝見しました。 

北野武監督の映画『ブラザー』やNHK-BS『ワールドニュース』の 

オープニング・テーマの演奏もとてもかっこよく、 

人の心に響き胸を打つ 

そのトランペットの音♪に酔いしれました。 

 

次回のご出演時には、ぜひとも素晴らしい演奏を 

お聴かせいただける機会に恵まれればなぁ…と思っております☆ 


名人が出動

岩本 秀雄

2018/10/22 08:04

 先週発表された10月第2週(9~12日)の投資部門別売買動向にはビックリ。外国人投資家が1兆8180億円売り越し(現金と先物合計)。その金額の大きさもさることながら、9月第3週(18~21日)の1兆4700億円買い越し(同)のそっくり反対の売買。10月2日に日経平均が2万4270円高値を形成した、その主勢力は外国人投資家だったはずですが、その時の買い玉がわずか3週間でほとんど反対売買された、と見えなくもありません。ただ、この9月第3週の週末値は2万3869円。それに対し、10月第2週の週末値は2万2694円ですから、1200円近く下値。高値で買って安値で売る-。はて、いったい何をやっているのやら…。

ま、そんなに単純なことではないでしょうが、もっと大事なことは、この10月第2週に個人投資家が現金・信用合計で8023億円の大幅買い越しとなったこと。特に個人・現金の買い越し(3742億円)は9月第1週(3~7日)の2243億円買い越し以来のこと。この時の、個人・現金の大幅買い越しは先の外国人の大幅買い越しに2週間先行していました。9月第1週といえば、トランプ大統領が対日貿易戦争を意識させるような発言を行って円高が進むなか、西日本を台風21号が遅い、北海道で大地震が起こった週。日経平均は週を通じてずっと安く6連敗でした。

あのVIXショックに揺れた2~3月にもその大幅買い越しが注目されましたが、個人・現金は“逆張り名人”として知られます。今回もそれが現れたということは、相場逆転のシグナルと見ていいのではないでしょうか。日経平均のPERが下限といっていい13倍。今週からの決算発表で企業業績の好調ぶりを再確認…などといわれますが、それよりも何よりも需給面での変化が地合い好転を期待させます。

さて、21日名古屋会場での「ストボフォーラム2018」。ほぼ満席の大盛況となりました。お出でいただいたたくさんの皆さん、ありがとうございました。「いつも見てますよ」の暖かいお言葉がけ、心に染み入りました。来年また、お会いしましょう。(いわもと)

一過性の下げ?

 今年は現時点までで日経平均が1日に900円超下がる日が3日もありました。1回目は2月6日(1074円安)、2回目は3月27日(974円安)、そして3回目が今月10月11日(915円安)です。それぞれの大幅下落について原因が語られているわけですが、大幅下落の後の相場を見ますと、いずれもしっかりと株価は戻っています。(戻り方と戻るペースは違っていますが。)


 今回がどうなるか?まだ分からないわけですが、今週以降発表が本格化する企業業績が上方修正含みらしいということからしますと、今回の下げも数週間経てばそこそこ戻す推移になるのではないかと予想されます。


 そうなりますと、今年の株価大幅下落(主に日経平均の下落)はいずれも「一過性の下げ」だった、と言えることになります。もちろん株価の下げは日本だけで起きたわけではなく、米国始め世界中で連動している(いた)わけですから、今回の下落の後米国株が戻らないとなれば話は変わって来てしまうのですが、おそらくは米国株も企業業績の好調を背景に戻るでしょう。となれば、日本株も、という感じはします。


 しかしながらそもそも、一過性であるにしてもそんな大きな下落、日経平均で1000円規模の下げ、がどうして起きてしまうのだろう?需給のなせる技と言うしかないのでしょうが、ふつうに企業収益の将来像の変化を反映する株価変動からはなかなか理解することが難しいところです。


 昔から何とかショック、とかかんとか暴落、ということはあったわけですが、ここ10年くらいはいわゆるアルゴ取引によって株式相場の変動が大きくなっているということを与件として認めざるを得ないように思います。以前米国で起きた「フラッシュ・クラッシュ」が典型だと思いますし、今年2月の「VIXショック」も同じだと思うのですが、機械的な売買が一時的に売りに傾きすぎてしまう、という現実があるのでしょう。


 買い方からしますと、こうした暴落は不愉快なことですが、短期的な暴落が長期的な株価水準を変えてしまうわけではない、と思うしかないのでしょう。むしろ、短期的に起きるこうした暴落をうまく活用してやろうという発想を持つ方がいいのかもしれません。


暴落の分類

 最大限簡略化する、ということで「暴落」を分類してみたいのですが、私は、(個別銘柄ではなく)相場全体の暴落を、①リーマン・ショック型、と、②ブラックマンデー型、のふたつに分けてみたいと思います。


 ①の「リーマン・ショック型」は、リーマン・ショックとか、オイル・ショックといった、株価の暴落が経済・金融の困難と結びついている(結びついてしまう)ものを指します。②の「ブラックマンデー型」は、暴落の主因が市場の内部要因(需給)で、暴落が起きたとしても、世界経済・金融システムにはあまり悪影響を及ぼさないもの、という括りです。


 リーマン・ショック型の暴落の代表はもちろん「リーマン・ショック」ですが、規模と期間を考えますと、このタイプの暴落の最大のものは、1929年から始まった米国発の「世界大恐慌時」時の株価暴落と1990年から始まり20年以上続いたわが国の「資産バブル崩壊」による株価暴落です。(あれだけのショックを受けて日本経済と金融システムはよく持ちこたえたものです。)


 今年2月、3月、10月の暴落はいずれも「ブラックマンデー型」です。ブラックマンデー暴落時には、「ポートフォリオ・インシュランス」の売りが暴落を起こしたわけですし、今年2月、3月、10月は、米金利上昇をネタにリスク・パリティー運用の売りが引き起こされた、という風にまとめられるでしょう。


向こう2〜3年の日本株相場シナリオを考えるとすれば・・

 むこう2~3年を見ますと、私が考えるもっともうれしい相場シナリオは、「毎年2回くらいずつブラックマンデー型の暴落を起こしつつ、日経平均4万円超(PER20倍くらいの水準)まで相場が上昇して、その後に『割とリーマン・ショック型に近い』大暴落を起こす」というものです。


 そういう視点からしますと、今年、日経平均が1日に900円以上下がる日が3日もあった、というのは、うれしい相場シナリオに沿った動きを今年の日本株(ただし日経平均が、ですが)は見せてくれた、ということになりますか。


 2~3年後に起きることを期待する『割とリーマン・ショック型に近い』大暴落の「潜在的引き金」については、今のところ明確な予想図があるわけではありませんが、おそらくは中国経済・金融システム混乱がらみ(チャイナ・バブル崩壊)、欧州の金融システム混乱がらみ(ユーロ崩壊危機)辺りではないかという漠然としたイメージを持ちます。


継続チェック

1.マクロ景気と企業収益

→米景気に変調の兆しが出ていないかと気をつけて発表される各種の指標を見ているつもりなのですが、住宅関連指標が少し悪くなっているかな、とか、輸入物価が少し上がっているかな、という程度で依然として米景気は好調持続のようです。これから発表される企業業績にも注目ですが、今のところ特に悪化懸念は不要のようです。日本企業の半期業績もこれからが発表シーズンです。こちらも注目ですが、総じて好調という結果になりそうに思います。になります。


  2.成長分野の株価

→米FANG銘柄の株価はこのところの下げ(大した下げではなかったように思いますが)でひとまず高値警戒から脱したようです。また上がれば警戒というところでしょうか。わが国の成長分野株、典型は東京エレクトロンとか安川電機ですが、こちらも徐々に売られる局面から脱するのではないでしょうか。


  3.日米欧の金融政策と金利・資金移動

→米では大統領とFRBの対立が気になりますが、どこかでFRBがハト派的コメントを出すのではないでしょうか。欧州は、イタリアの金利上昇が不気味な感じです。明らかに投機筋に目を着けさせる変調でしょうね。わが国は、日銀が徹底的にステルス金融政策を実施中でとりあえず無風でしょう。


  4.資源価格・物価

→原油価格の上昇は止まったように思えますが、そうなると今度は資源価格の下落が心配=世界景気の低迷、ということで、別の懸念に繋がりはしないかと少し心配です。中国の景気が大きく後退しないのであれば大丈夫と思いますが。


5.地政学リスクと覇権争い

→米国は中国に対してどう出るのでしょうか?関税だの為替だの、ではラチがあかないと思うのですが。中国は場合によっては、米国債を大量に売るとか、アップルの在中国工場に嫌がらせをする、とか、そんな手を使いそうな気もします。米からして有効なてはあるいは人権問題とかかもしれないな、などと思ったりもします。


6.投機筋の動き

→投機筋の今回の売りは大成功ではなかったかもしれませんが、一部の投機筋にとってはかなり成功の部類だったでしょう。一方で、日本株の上昇継続に賭けたヘッジファンドは敗北というところでしょう。次がどうなるか?とりあえずは買い方優勢、買い戻し優勢の動きになると思いますが、その後米中間選挙結果への賭け、とかブレグジットも絡めて欧州債券への賭け(もちろん売り)、ユーロ安に賭ける、などがあり得るかもしれないと思っています。


7.株価と利益のバランス

→向こう数週間で日本企業の今期、来期収益に対する見方がどの程度好転するか?を見ておくところかと思います。日経平均が2万4千円を超えても少しもおかしくない、といった程度の好転がありそうな気はしています。半導体関連企業などの減額修正発表で悪材料出尽くし感も出るでしょうし。


消費増税

 来年10月の消費増税がいよいよ現実味を帯びて来ました。個人的には、今の日本の経済状況で消費税率を上げるのは不必要で適切でない政策だと思いますが、以下の理由で、来年の2%消費増税の「悪影響」は限定的ではないかと思っています。


1.増税の「率」がこれまでよりも小さい。

 消費税は、3%⇒5%⇒8%⇒10%、と引き上げられているわけですが、計算すれば明らかなように「税率の引き上げ率」を計算しますと、3%⇒5%時は、67%の税率引き上げ、5%⇒8%時は60%の税率引き上げ、に対して、来年の8%⇒10%では、税率の引き上げ率は25%、と以前に比べて相対的に小さくなる。税率そのものでも、0%⇒3%、5%⇒8%では引き上げ幅は3%ですが、来年は2%です。


2.景気の情勢がまがりなりにも良好

 本当は、景気が過熱して金利を引き上げている、といった景気情勢の時に消費税を引き上げるのがいいのでしょうが、来年の消費税率引き上げ時を予想しますと、5%への引き上げ時、8%への引き上げ時、よりは、景気(と金融情勢)はまし、と言えるのだろうと思います。


3.景気対策

 軽減税率導入とか、消費税率引き上げ時にクーポンを配る、あるいは、デジタルマネーで消費したらおまけをつける、などというのは何とも場当たり的な感じもします(それなら消費税率を据え置く方がいいでしょう?)が、それでも、消費税率引き上げによって政府に吸い上げられる購買力を補填するために景気対策を打つ、というのはおそらくは消費増税のダメージを和らげるのに効果があるだろうと思います。


 いつも不思議な気がするのですが、わが国のリーダー達(マスコミを含む)の中には、欧州(特に北欧)を国家の「理想像」として、ああいう風になりたいと思っているとしか思えない言動をする人たちがいます。その手の欧州各国はいずれも消費税率20%超の国々です。としますと、その手のリーダー達は、ひょっとすると、日本の消費税率を将来20%以上にするべきだと考えているのではないか?消費税率10%は単なる通過点で、これからいよいよ本格的に消費税率が上がる、などと思ったら、消費が萎むのは至極当然のことです。


 日本の消費税率が25%になったら、どんな世の中になってしまうのだろう?と空恐ろしい気がしますが、私は、日本には日本のやり方があるのだし、日本の消費税は今回の引き上げで10%にして、そこで打ち止め、日本経済は消費税10%で未来永劫運営する、と宣言したらいいと思いますね。税金は何も消費税だけではないのだし、いろいろな組み合わせが可能で、消費税を20%以上にしないと国家がもたない、などということはないと思いますので。


 消費税率を10%に引き上げますので、それを受け入れてください、しかし、それ以上の税率にはしません、と政府が宣言すれば、おそらく、消費税10%への引き上げは何のダメージも日本経済と株式市場に与えないと思います。(計算がラクになっていい、くらいの冗談が出る程度で済むと思います。)


2018年10月19日

証券アナリスト 

松下律

名古屋へ

小川 真由美

2018/10/18 12:24

「東海地方」というと、どのあたりを思い浮かべますか?
個人的な調査では、
愛知・岐阜・三重県民は「愛知・岐阜・三重の東海3県」と答える人が多く、
静岡県民は「愛知・岐阜・三重・静岡の東海4県」だと思っている。
これ、実際に省庁によっても区分は違うそうですが、
静岡が仲間に入れてもらえるかもらえないかは微妙な所。
逆に考えるとそれ以外の3県の結びつきが強固なのかもしれません。

隣り合っているのに、少し遠いところ。そんなイメージの「東海地方・静岡以外の3県」
そもそも静岡県ももともと、駿河・遠江・伊豆が合わせられて出来た県で、
わたしそのもっとも東京寄りの伊豆国の山の中で育ったものですから、
よけいちょっと遠い存在に感じるのかもしれません。

京都某所のエレベーターに乗っていた時の事。
途中階で止まると、背筋をしゃんと伸ばした上下鮮やかな黄色のスーツの推定80代の女性が
「ご無礼いたします」
一礼して乗っていらっしゃいました。
一体どちらの奥様なのかしら?
何気なくSNSで呟くと、
「武士の言葉を色濃く残す、名古屋の言葉では?」
と教えてくださった方がいました。

なんとなく眩しくて、華やかで、何故だかこれまでほとんど個人的なご縁が無かった場所。
そんな東海地方・愛知県の名古屋に週末お邪魔します。
ストボフォーラム2018、締めくくりの名古屋です。

子供の頃、祖父母と東山動物園に行って以来。
いや、そのあと中学の社会科見学で車の工場見てういろうお土産に買ったな。
そういえば友達の結婚式に行ったっけ。
伊勢神宮参拝で乗下車したのと・・・
全日本大学駅伝の中継で2回お邪魔したな。
記憶の限りでは人生7回目の名古屋(結構行っている)。

職業の割に人見知りのわたくし、若干緊張しておりますが、
どうぞ名古屋会場の皆さま、お手柔らかによろしくお願いいたします。