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「いれふだ」を待ちながら

櫻井 英明

2020/10/27 07:05

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アメリカの大統領選挙を海のこちら側から占う声ばかりが聞こえるマーケット。
自然なのか不自然なのかよくわかりません。
しかし選挙になるとやかましくなる市場関係者は多いもの。
きっと人は「いれふだや人気投票」が古今東西好きなのでしょう。
それはともかくとして・・・。

トランプ政権で表面上薄まったのは軍産複合体の姿。
ロッキード、ボーイング、パトリオットミサイルのレイセオンなど巨大兵器メーカーはどうも恩恵を受けていない印象でした。
ボーイングは737MAXでつまづき、レイセオンはNYダウ30種平均から除外されました。
しかもこの4年間武器弾薬の在庫は米軍としては使われていません。
視点は戦争といっても貿易戦争に移ってきたという感じです。
とはいえ、この軍産複合体の思考とトランプ大統領への支持はどうなのでしょう。
トランプ継続でいいのか。
新たなメシアス、あるいは目新しいアイドルを求めているのか。
たぶんここを読むことの方が、フロリダ州やカリフォルニア州など選挙方法の帰趨を読むよりは大切なのでしょう。
ちなみにトランプ大統領の9月の発言。
「軍トップが戦争を遂行するのは防衛分野に属する製造業各社の利益を上げることが目的だ」。
「私は軍にあまり好かれているとは言えない。
兵士らはともかく、ペンタゴンのトップたちはおそらく私のことが気に入らないだろう。
彼らは戦争をしたくて仕方がないからだ。
戦争を起こせば爆弾や航空機、その他もろもろの兵器を作る素晴らしい企業を喜ばせることができる」。
これだけ本質を語ってしまったトランプ大統領というのは実は結構すごい存在。
ただ軍事のオルタナティブをどこに求めるのでしょうか。
貿易での戦争だとしたら、それは結構不毛です。
もっとも・・・。
国防予算の拡大を政権の主要な実績としたのもトランプ大統領であることは間違いないところ。
戦争をしない大統領が軍事予算は増加しているというパラドックスでもあります。
そして・・・。
「同盟国に国防費支出の増額を迫り、米国の兵器輸出拡大につなげる」というビジネスモデルの創造でもありました。
ただ・・・。
NYダウに80年以上も採用されていたレイセオンの除外は一つの大きな変化の前触れとも読めます。
点と点を結んで線にすればレイセオンの帰趨こそ未来へのサインなのかも知れません。
90年代の負の遺産をITバブルで消し、そのITバブルの負債を不動産バブルで消した米経済。
リーマンショック以降は、再びITで経済をけん引してきました。
この先、負の遺産が出てきたときにどう消すのでしょうか。
求められているのはそのシナリオです。

10月下半期入りはおそらく利食いから入ったであろう職業投資家というか機関投資家。
終日売買停止のアクシデントに襲われましたが4週間も経過すればそれも消えたでしょう。
それがこのところの相場の粘り腰なのかも知れません。
外国人投資家は3月のコロナショックで現物を1.7兆円売り越しました。
売買シェアの6割を握る外国人信仰もここらに起因するのでしょう。
ただ夏枯れの8月も売り越しは5000億円。
それでも8月はアノマリーに比して月間で上昇。
外国人投資家が相場巧者であるとは言えないようです。
だったら見えない影におびえる必要もないでしょう。
要するに日本の投資家とは違って「上がれば買い、下がれば売り」という順張り投資家ということ。
GPIFを見ればわかるように「下がれば買い、上がれば売り」というのが国内投資家の姿勢。
国内投資家がいつの日か相場を信じるようになって順張り姿勢に転じれば風景はだいぶ変わることでしょう。

事の本質でない枝葉の部分をデフォルメして動く世界。
世界経済を論じる市場の風潮の中で話題は世界ながら中身は枝葉末節。
事の本質を離れて周辺をアレコレと論じるばかりに映ります。
言い換えればマクロが好きなのに話題はミクロといった印象です。
しかも、過去からの延長戦が多く、未来は少ない。
「過去に饒舌、未来に寡黙」というのは市場の常ですが、それでも違和感は残る状況。
一番の本質は「コロナ禍」からの脱却なのでしょうが、半年もにわか専門家は増えて論じられると飽きるもの。
目先をコロコロと転じるためには細部に入り込んだ目くらましが必要なのかもしれません。
トランプ氏だろうとバイデン氏だろうと、このコロナからの脱却は第一義の筈。
それでもその論点は忘れ去り、投票方法や州ごとの勝敗確率はクローズアップされる状態。
そしておかしいと思いながらも、その風潮に付和雷同。
歌を忘れたカナリアのような印象です。
何が起きてどうなってどの銘柄が上がるのか。
それはトランプ氏とバイデン氏の争いの行方ではないでしょう。
罫線のなかにも、あるいは過去のデータの中にも答えはないような気がします。
些末を離れて本質へ。
意味のない結論の出ないエンドレスな言葉の応酬よりも大切なものがある筈。
曖昧化された「全体」よりも具体的な「個」の重要性が再認識されるべきでしょう。
全体は間違っても非難は少ないですが、個で見間違えると非難の度合いは大きいもの。
そんな自己保身的な相場予見など実は当たらないような気がします。
個別を語らずして全体は見えません。
自己保身と自己防衛に長けた市場関係者のコメントの呪縛からは離れたいもの。
もっとも・・・。
それでも銭ゲバチックな「あなただけの」というような謳い文句の「情報」よりはマトモかも知れませんが・・・。

重要なのはリズムとハーモニー。
リズムは少し満たしてきたように感じられます。。
あとはハーモニー。
あちらが上がればこちらが下がるで悪くはありません。
グロースとバリューでも良いでしょうし、トラッドとニューフェイスでも構わないところ。
不自然でなく自然な形でのハーモニーということ。
そして重要なのは音の響きの美しさ。
加えて潔さ。
秋の相場は少し色濃くなってきたような気がします。

以下は今朝の場況。

「視点はコロナ禍に転じて大幅安」

週明けのNY株式市場で主要3指数は薄商いの中で大幅下落。
背景はコロナ禍の拡大の再認識。
米国、ロシア、フランスでは、1日当たりのコロナ感染者数が過去最多を記録。
米国のコロナ感染症による入院者数も2カ月ぶりの高水準に達した。
民主党のペロシ下院議長とムニューシン財務長官による追加コロナ経済対策を巡る協議は継続。
ペロシ氏は大統領選前の合意を引き続き楽観視しているという解釈。
だが市場はもう飽きた印象だで視点はコロナに転じた格好。
オラクルが4.02%安。
玩具のハスブロは9.35%急落。
債券利回りは低下。
10年国債利回りは0.802%。
2年国債利回りは0.151%。
安全通貨としてのドルは買われた。
ドル円は104円台後半。
SKEW指数は126.5(前日126.70)。
22日連続の130ポイント割れ。
恐怖と欲望指数は75→50ポイント台に低下。

週明けのNYダウは650ドル安の27685ドルと続落。
NASDAQは189ポイント安の11358ポイントと反落。
S&P500は64ポイント安の3400ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は275ポイント安の11604ポイントと3日ぶりの反落。
SOX指数は2.19%安の2308ポイントと続落。
VIX指数は32.46。
3市場の売買高は87.2億株。
(前日77.9億株、過去20日平均は89億株)。
225先物CME円建ては大証比日中760円安の23410円。
ドル建ては大証日中比55円安の23425円。
ドル円は104.82円。
10年国債利回りは0.802%。
2年国債利回りは0.151%。

「陰の極感」

週明けの日経平均は寄り付き4円高。
終値は22円安の23494円と小幅続落。
日足は3日連続の陰線。
値幅は前場73円、後場34円、日中値幅は上下97円。
10月21日(90円97銭)を少し上回ったがそれでも100円以内の狭いレンジ。
SQ値23724円に対して終値ベースで12敗。
TOPIX、新興2指数は下落。
マザーズ指数は1200ポイント割れ。
「動きたい、動けない、動かない」という見方だ。
東証1部の売買代金は1兆5930億円と減少し11日連続の2兆円割れ。
8月24日(1兆5397億円)以来の低水準。
8月17日(1兆5914億円)、1月20日(1兆4179億円)が今年のレコード。
値上がり815銘柄(前日1096銘柄)。
値下がり1245銘柄(前日989銘柄)。
新高値26銘柄(前日31銘柄)。
新安値7銘柄(前日18銘柄)。
騰落レシオは88.07(前日91.70)。
NTレシオは14.51倍(前日14.47倍)。
サイコロは5勝7敗で41.67%。
右肩上がりの25日線(23438円)からは△0.24%。
14日連続で上回った。
右肩上がりの75日線は23076円。
横ばいの200日線(22001円)からは△6.79%。
右肩下がりの5日線(23573円)から▲0.24%。
3日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.438%(前日▲15.579%)。
買い方▲10.128%(前日▲9.197%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.944%(前日▲11.251%)。
買い方▲20.798%(前日▲17.813%)。
空売り比率は40.0%(4日ぶりの40%超:前日38.7%)。
空売り規制なしの比率は6.7%(前日6.5%)。
日経VIは23.19。
日経平均採用銘柄の予想PERは22.62倍(前日22.66倍)。
前期基準では17.96倍。
EPSは1038円(前日1037円)。
225のPBRは1.10倍。
BPSは21353円(前日21186円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.42%(前日4.43%)。
配当利回りは1.94%。
東証1部全銘柄だと予想PERは24.68倍。
前期基準では19.66倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.22倍。
ドル建て日経平均は223.99(前日224.57)。
東証1部単純平均株価は13円安の2186円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
東証1部売買単価は1970円(前日1979円)
東証1部時価総額は618兆円(前日621兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比70円安の23410円。
高値23555円、安値23350円。
225先物大証夜間取引終値は日中比90円安の23390円。
気学では「弱体日。戻り売り方針で駆け引きせよ」。
水曜は「変化注意日。前場止めの足取りに注意」。
木曜は「下放れたら買い、上放れたら戻り売り方針良し」。
金曜は「押し目買い方針良し」。
ボリンジャーのプラス1σが23616円。
プラス2σが23795円。
一目均衡の雲の上限が23159円。
58日連続で雲の上。
勝手雲の上限は23458円。
下限は23338円。
16日連続で勝手雲の上。
RSIが52.38。
RCIが28.57。
SQ値23724円が「見果てぬ夢」。
月足陽線基準は23185円。
10月22日のマドは23611円ー23555円。
2020年3月月中平均18974.00円
2020年9月月中平均23306.94円

《今日のポイント10月27日》

(1)NY株式市場で主要3指数は薄商いの中で大幅下落。
   ドル円は104円台後半。
   SKEW指数は126.5(前日126.70)。
   22日連続の130ポイント割れ。
   恐怖と欲望指数は75→50ポイント台に低下。

(2)ダウ輸送株指数は275ポイント安の11604ポイントと3日ぶりの反落。
   SOX指数は2.19%安の2308ポイントと続落。
   VIX指数は32.46。
   3市場の売買高は87.2億株。
   (前日77.9億株、過去20日平均は89億株)。

(3)東証1部の売買代金は1兆5930億円と減少し11日連続の2兆円割れ。
   8月24日(1兆5397億円)以来の低水準。
   値幅は前場73円、後場34円、日中では上下97円。
   新高値26銘柄(前日31銘柄)。
   新安値7銘柄(前日18銘柄)。
   騰落レシオは88.07(前日91.70)。

(4)右肩上がりの25日線(23438円)からは△0.24%。
   14日連続で上回った。
   横ばいの200日線(22001円)からは△6.79%。
   右肩下がりの5日線(23573円)から▲0.24%。
   3日連続で下回った。

(5)空売り比率は40.0%(4日ぶりの40%超:前日38.7%)。

(6)ボリンジャーのプラス1σが23616円。
   プラス2σが23795円。
   勝手雲の上限は23458円。
   下限は23338円。
   16日連続で勝手雲の上。
   RSIが52.38。
   RCIが28.57。
   SQ値23724円が「見果てぬ夢」。
   月足陽線基準は23185円。
   9月月中平均23306.94円
   10月22日のマドは23611円ー23555円。
(櫻井)。