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26,000円乗せ。29年前と何が違うのか?

鈴木 一之

2020/11/18 07:28

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コロナウイルスのワクチン開発が間近に迫っている、というニュースが相次いでいます。日本時間で11月9日にファイザー(ビオンテック)、11月16日にはモデルナからきわめて高い治験結果が発表されました。

これによって世界中の株式市場が湧き上がっています。日経平均は29年ぶりの26,000円まで到達しました。

ファイザーとモデルナの発表はどちらも米大統領選の直後というタイミングでした。これが大統領選挙の投票の前であったら、人々の投票行動にはどのような影響を投げかけたでしょうか。

4年前はFBI長官よりヒラリー・クリントン候補のメール問題が投票の1週間前に公開されました。それがトランプ大統領誕生の大きな決め手になったとみる人は多いと聞きます。

ひょっとしたらワクチン開発中の製薬メーカーには、薬効は低くてもよいからとにかく早く発表しろと政治的な圧力があったのかもしれません。今回はフライング気味の発表はすべて回避されました。0.1%ほどの得票差を争うようになった米国の大統領選挙では、微妙な問題はすべて選挙後に発表されることになるのかもしれません。トランプ陣営ではありませんが、大統領選はいまも続いています。

ここからの焦点はあらためて中国に移ってゆきそうです。中国経済が落ち込みを回避したことによって、コロナ危機の世界経済は最小限の下押し圧力にさらされただけでかろうじて救われました。「独身の日」は今年は先行セールを実施したそうで、昨年を上回る6兆円を記録した模様です。

グローバル世界がますます一体化して動いています。東京市場の29年ぶりの株価水準は世界の投資家の投資スタンスによってもたらされているはずです。それが29年前とは決定的に異なる点と言えるでしょう。
(スズカズ)