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株式市場を支えるマネーの流れ

中嶋 健吉

2020/11/19 07:47

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堅調な株式市場の背景として、しばしば語られる理由の一つに過剰なマネーの存在があります。 以下にそのマネーの生い立ち、現状を見ていきます。

【FRB―ECB―日銀 3中央銀行のバランスシート】
 2020年2月末  14.7兆ドル(約1543兆円)
 2020年8月末  20.8兆ドル(約2184兆円)
 増加幅  6.1兆ドル〈約641兆円〉

コロナ問題が深刻化して以来、6ヵ月間で3大中央銀行が市場に放出した資金は6.1兆ドル 
(641兆円)の巨大なものになります。 これが流動性を支えています。

【世界のマイナス利回り債】
17兆ドル(1785兆円)を超え過去最高水水準に。ドイツでは全ての年限でマイナス利回りに。6月ごろに1%台のイタリア国債も0.6%、ギリシャ債0.8%に急落。

【欧州国債の大量償還】
更に2020年~2021年に欧州国債4000~5000億ユーロ(50~60兆円)が大量に償還になります。その多くが利率3~4%の高い利回りのため、現在マイナス利回り前後の国債への再投資は限定的に。一部がリスク資産の株式投資へ流れることが期待されます。

【アメリカMMFファンド残高】
  2000年ITバブル期   1.6兆ドル
  リーマンショック後2009年3月   3.9兆ドル
  2020年10月末   4.6兆ドル(約483兆円) 過去最高水準

日本のMMF残高が12.5兆円程度です。 アメリカ市場では、如何に巨額なマネーが待機しているかが分かります。事実バンカメ調べでは11月11日のまでの1週間で、アメリカの株式ファンドには325億ドルの資金が流入、一方キャッシュファンド(MMF)からは▼1780億ドル、国債ファンドからは▼66億ドルの流出が確認されており、株式市場を支える資金の流れの変化が見て取れます。期待が膨らみます。
(中嶋)