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「GoToトラベル」キャンペーンに思うこと

鈴木 一之

2020/11/25 07:30

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年末になって話題沸騰の「GoToトラベル」キャンペーン。大阪市と札幌市を対象地域から除外することを決定しました。意思決定は地方自治体にまかせるところなど、中央政府はなんとも姑息な手を使っています。

本格的な冬の季節を迎え、新型コロナウイルスの感染者の増加ペースは危機的な状況を迎えています。世界各国が同じように急激な拡大局面に直面しているので、日本だけが特殊なわけではありません。

しかし都市封鎖や所得補償は行っていても、旅行や外食の促進キャンペーンを国を挙げて行っている地域はあまり聞きません。日本はこの点で特殊な状況に置かれています。

私も「GoToトラベル」を1度、「GoToイート」を1度、利用してみました。確かにお安くなったなあと感じます。特に「GoToトラベル」です。パッケージツアーの料金はただでさえ値引きされている上に、それがさらに半額になるのですから大人気となる理由がよくわかります。

パッケージを購入した旅行代理店や新幹線の車中、訪問した土地の街頭でふと見回してみると、実際に利用している人たちはシニア層に集中しています。考えてみれば、余裕資金と旅行にいく時間を持っているのはシニア世代が多いので、そのニーズを掘り起こすという点ではツボにはまったキャンペーンと言えます。

30~40代の比較的若い世代は、将来の所得が減ることを警戒して生活防衛の意識が高まるため、旅行は控えようということになるのではないかと思います。何よりも本当の旅行好きならキャンペーンなどなくても自発的に出かけるものです。

前政権もそうでしたが今の政権もいつもどこかに誰かの目くばせ、利益誘導の気配を感じます。そんなことを言い始めたら、東京スカイツリーも明石大橋も、整備新幹線も、すべてそうなのかもしれません。限られた税金を投じるのであれば、国際的にみて立ち遅れが甚だしい、医療、介護、教育、法曹、農業の現場をきちんと前進させていただきたいと、切に願います。
(スズカズ)