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バブルの代表

松下 律

2021/01/22 08:20

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テスラとビットコイン

 現在進行中のバブル相場の代表は何か?と問われたら、テスラ株とビットコインと答える人が多いに違いない、という内容の記事をネット上で見ました。


 全く同感です。そして付け加えるなら、日経平均(株価指数とその先物)は、テスラ株、ビットコインの価格をバブル領域にまで引き上げた(私の言い方では、相転移によって「ガス状態」にまで価格を引き上げた)投機的な資金に「少し好まれて」準バブル状態になったかのような値動きになった投機対象のひとつ、という言い方ができそうです。


 日経平均は株価指数のひとつですが、以前からよくコメントしているように、かなり特殊な指数で、どちらかと言えば、「一銘柄」と見る方が適切な気がします。


 ロング、ショートのポジションを取るのに便利な一銘柄、という位置付けをしておく方が扱いやすい、という意味です。


 そういうことからしますと、よく「日経平均の動きと経済ファンダメンタルズが乖離していておかしい」というひとがいるとしますと、むしろそういう風に考えることがおかしい、ということになる気がします。


 移動平均線の動きを見ますと、日経平均はまだ「順調な」上昇過程にあるようです。しかしながら、しだいに利食い売りの方が買いや買戻しよりも優勢になるという局面が到来するかもしれない、という見方を忘れない方がいいようになるかもしれません。


パンデミック・バブル+業績回復

 今年の株式相場は、「パンデミック・バブル相場」+「業績回復相場」という風に考えているのですが、どちらも明らかにCovid-19のせいです。


・コロナショック ⇒ 経済活動の停滞 ⇒ 流動性危機懸念 ⇒ 金融危機回避行動 ⇒ 超金融緩和 ⇒ パンデミック・バブル


・コロナショック ⇒ 経済活動の停滞 ⇒ 企業業績の悪化 ⇒ 財政支出による景気刺激 ⇒ 企業業績回復(別に生産設備がダメージを受けた、というようなことではないので、回復に向かうことは当然です。)


 少し以前から、上記のふたつのカテゴリーに属する銘柄群がけっこう区別できるようになって来た気がしています。グロースとバリューといった区分けもある程度はこうした背景から理解できるところがありそうです。


 ただ、そうはっきりと区分けできるということでもないところがむずかしいところではあります。そうした時に、株価の相ということを考えると理解の助けになるかもしれませせん。


 向こう数か月を見通しますと、企業業績の回復はそうとうに確からしい感じがします。しかしながら、パンデミック・バブルの動きはボラタイルなものも考えておく必要があるのかもしれません。


2021年1月22日

証券アナリスト

松下律