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宝の山で見つけたあん肝に思う

小川 真由美

2021/02/12 11:50

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●埼玉県を地盤とする食品スーパー・ヤオコー(8279)の4~12月期、純利益最高33%増加。
和牛やステーキ肉など高価格帯商品の売れ行きが伸びた。

木曜の朝刊で目を引いた記事です。
時折、発作のように出てしまう傾向が自分だけでないと知って
ホッと胸をなでおろした次第。
おうち時間の充実は継続傾向です。

出かけないということはこんなにも時間に余裕があるものか。
やる気アリとやる気ナシの波を繰り返しながら、
やる気アリの時には自宅で手の込んだ料理を楽しんでいます。
私の場合はなかなか高価格帯のステーキ肉とまではいきませんが、少しなりとも消費は変化。
精肉コーナーで言えば、
今までは薄切り肉やひき肉を好んで買っていましたが
手のかかる骨付き肉やブロック肉などを買って煮たり焼いたり、
牛すじを買って香味野菜と茹でてから煮込み料理にしてみたり、
何しろ時間がたくさんありますから
じっくり取り組んでいます。

最近気に入っているのはスーパーの鮮魚売り場の“端っこ”
刺身や切り身魚など華やかなコーナーの横にひっそり位置するそのコーナーは
私にとって宝の山で、
見切り品や端物が置かれています。
特に見つけると小躍りしてしまうのは、魚のアラや魚卵、そして肝など。
手間さえ厭わなければ実に素敵な料理に生まれ変わる食材です。

先日、突如”アンコウの肝”が目に飛び込んできました。
今まで並んでいても見えていなかったのか
それとも陳列自体されていなかったのか
定かではありませんが、アンコウの肝って普通に売ってるんだ・・・と感心。
しかも結構な量がトレーに盛られて300円強と、
かなり惹かれて即買いしてしまいました。
今やネットを見ればどんな料理もできちゃう時代、
早速塩をして血管や筋を丁寧に除いて下拵えをし、
太めの棒状に形作って蒸してみました。
新鮮な肝、臭みがなくて実に美味。
さらには煮付けてみるとトロリ濃厚でほっぺたが落ちそう。


併せて買った“真鱈の卵”
こちらどす黒い巨大ナマコのようにグロテスクないで立ちゆえか売り場では実に人気が低く
大抵売れ残って半額になっているのですが、
これまた下処理をして生姜と煮付けると得も言われぬ美味しさ。
うほほ。
宝の売り場で実に贅沢な気持ちになれた、たっぷりおうち時間の産物です。

休み明けの今朝、なんとなしにそんな話をしていたら
料理男子のスタッフ川岸君、
「僕も最近時々スーパーであん肝見かけるようになったんですけど、
やっぱりあれかなぁ、飲食店でハケないから、スーパーにも回ってくるようになったんですかねぇ」
そうか、なるほど、そうかもね。

「店で食べる物」と思っていた食材が家庭でも食べられるようになってきた。
もちろんプロの味には叶うわけもありませんが、
暖房の効いた快適な“巣”の中にいながら、帰り道も心配せずに酔える安堵感。
なんならUberさんなどに頼ればプロの味も家庭で楽しめてしまう。
コロナ禍が収まった時、
人々の頭に植え付けられた楽で快適な感覚をコロナ前に戻すには
飲食店をはじめ並大抵の苦労ではないだろうな・・・と
魚売り場の片隅の宝の山から見つけたあん肝に思ったこと、でした。