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「日経平均2万円の時代」と「3万円の時代」の比較

鈴木 一之

2021/02/16 07:33

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リモートワークで自宅にいる時は、ストックボイスの「東京マーケットワイド」(前場)を視聴していることがほとんどです。昨日(2月15日・月)はいつもの週明けと同じように、岩本キャスターと小川キャスターの番組を見ていました。

寄り付き直後から小川キャスターの声が緊迫してきたのが伝わってきました。日経平均3万円乗せの瞬間です。私も30年ぶりの出来事をリアルタイムで目撃しました。とても有意義な瞬間でした。

新興市場担当の中村記者に切り替わった時、中村記者が残念そうに「3万円乗せの瞬間は私がお伝えしたかった」と述べました。なぜならば「2015年4月の2万円乗せの瞬間をリアルタイムで伝えた」からです。それくらいまでに皆さん、「その瞬間」に賭けています。私にはその意識が足りないようです。

その代わりに2015年4月の2万円乗せから、2021年2月の3万円乗せまでの期間の、個々の銘柄の株価騰落率を調べようと思い立ちました。午前9時30分少し前のことです。

(1)パソコンの電源を入れる
(2)東証1部全銘柄の終値データを取り込む
(3)2015年4月と2021年2月の銘柄をそろえる
(4)Excelで計算する

ここまで約30分。そうしてできあがったのが以下のランキングです。数の関係で大型株のカテゴリーだけに絞っておきます。

「2015年4月と2021年2月の比較」

【上昇】

(1)2413 エムスリー 669.9%
(2)8035 東京エレク 551.4%
(3)4568 第一三共 367.6%
(4)4519 中外製薬 322.5%
(5)6098 リクルート 280.8%
(6)4911 資生堂 269.7%
(7)6861 キーエンス 259.0%
(8)7832 バンダナムHD 257.5%
(9)6594 日本電産 230.4%
(10)7974 任天堂 226.5%


【下落】

(1)7011 三菱重工 -54.7%
(2)2914 JT -53.0%
(3)5401 日本製鉄 -52.5%
(4)7201 日産自 -49.8%
(5)8601 大和証券 -46.6%
(6)7270 SUBARU -45.3%
(7)7751 キヤノン -44.3%
(8)4502 武田 -40.1%
(9)8306 三菱UFJ -38.2%
(10)8308 りそなHD -34.8%


日経平均が3万円に乗せるのは30年ぶりのことです。たかが30年、されど30年。バブル直後の当時と現在とを比較してもあまり意味はないように思いますが、上に掲げたような計算は当時は個人では絶対にできませんでした。

まずデータが手元にありません。データを取り寄せるにしても、どこに問い合わせたらよいかわかりません。とりあえず図書館に行って、縮小版を繰って株価をひとつずつ手書きで書き移すしかありません。それらを時間順に比較して、電卓をたたいて騰落率を計算します。必死でやってもおそらく丸1日はかかるでしょう。まず根気が続きません。

いまは小川キャスターの緊迫した声と中村記者の残念そうな感想を聞いてから、騰落率を計算してみようと思い立って30分もしないうちに2600銘柄の騰落率がすべて計算できます。

日経平均が2万円に乗せた2015年4月当時、私は「iPhone6」を使っていました。自分史上では2台目のスマホでした。スパコンに匹敵する強力な計算マシンが通信回線とWi-Fiによって、いつでもどこでもネットにつながる環境が実現していました。

上昇率上位の銘柄は「ネット革命」、「スマホ革命」をフルに駆け巡った企業です。個の力と言っても良いかもしれません。反対に下位に位置する銘柄は組織の力、系列の力に頼って事業を展開していた企業です。

米国はもちろんですが、日本はあっという間に変わりました。日経平均が4万円に乗せるころ、いったいどのような銘柄が活躍して(没落して)いるのでしょうか。

ストックボイス「東京マーケットワイド」ではその変遷を、これからもリアルタイム・命でお伝えしてまいります。今後とも末永くよろしくお願いいたします。
(スズカズ)