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また、あっさりと?

松下 律

2021/02/19 08:20

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またまた同じメカニズムで

 月曜日の大幅株高、とか局面によっては大幅株安、という現象が時折あるものですが、今週月曜日の大幅高もある種人工的な感じのするものでした。


 先週のブログで、先週月曜日の大幅高のことを「また」同じメカニズムで、と書いたのですが、今週も同じようなことが起きましたから、今週は「またまた」同じメカニズムで、と書くことにしました。


 そのメカニズムは?と問えば、おそらく多くの市場関係者が同じようにこたえるはずです。


 来週も月曜日の大幅高となったら、こんどは「まだ」同じメカニズムで、と書くことになるのだろうか、などと思ったりしました。


 日経平均は個別の一銘柄として見る方がいい、といつも書いているのですが、今週の動きはまさにその見方がふさわしいものだったという気がします。構成銘柄で言いますと、ファストリが典型中の典型という動きです。


 それにしましても、昨日の相場でファストリ1銘柄で日経平均を169円も引き上げていた、というのは驚きと言えば驚きでしょう。(ファストリの上昇幅4700円、日経平均の序数27.769で割って169円、という計算。)


 とはいえ、これだけ短期間に急速に上昇すれば高値警戒感も出るし、利食いも出る、ということで反落を恐れる(あるいは反落を期待する)ムードも強くなっている気もします。


 相場を取り巻く環境を見ましても、いろいろ警戒すべきものが出て来ているようです。


・米金利の上昇 ⇒ インフレ懸念 ⇒ FRBの政策変更リスク


・米中摩擦の再激化


・地政学リスク(米・イランの確執、ミャンマー情勢など)


・相場のテクニカル的な過熱感


・ボラティリティの上昇


などなど。


 まずは今日の相場で日経平均3万円の攻防がどうなるか、見ておくところかと思います。


バブルと言っても・・

 株価の上昇とともにバブル論議が盛んになっている、と見ることができます。


 われわれ日本人が身近に経験した最大のバブル(とその崩壊)は「1980年代後半の資産バブルとその崩壊」でしたから、バブル(とその崩壊懸念)を考えますと、どうしても80年代後半のバブルのことを想起してしまうのですが、私は今進行中のバブルとそのバブルへの対応を考える、ということからしますと、80年代バブルの経験はあまり参考にならない、と思っています。


 理由は簡単で、あの80年代のバブルとその崩壊は、そうとうに特殊なものだった、と思うからです。


1. 金融機関の行動が引き起こしたバブルだったこと ⇒ 過剰流動性


2. 不動産を対象にした借金が膨大にふくらんでいたこと ⇒ その後不良債権化


3. 資産価格が異常な高値になったこと ⇒ 日本を売るとアメリカが4つ買えた、とか、市場平均PBRが5倍規模に上昇していたこと、など。


 結論を言えば、今の株価がバブルであろうとなかろうと、80年代後半のバブル膨張とその崩壊を教訓にして行動する必要などない、と言えると思います。(別の対処対応はする方がいいとは思います。バークシャー・ハサウェイは、保有しているアップル株の一部を売ったそうですし。)


2021年2月19日

証券アナリスト

松下律