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ファーストプライス

櫻井 英明

2021/03/03 10:43

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日経朝刊では「日本株年金売り重荷」の記事。
投資部門別売買動向では年初から2月第3週までの信託銀行は8598億円の売り越し。
最大の売り手となっています。
信託銀行は年金などの売買が中心。
GPIFの日本株の割合めどは25%。
錯塩12月末時点で25.85%。
足音は16%超との観測。
25%までの売り金額は1兆円という試算もあります。
指摘は「市場での売買は長期的視点に基づいて行う」。
他の企業年金も「さらに上がれば日本株売却を検討」とのコメント。
ここに株式市場の本質の一つがあります。
それは「上がれば売る」という単純な図式。
「下がれば買う」は心強いが間違いなく「上がれば売る」。
これは機関投資家も個人もほぼ一緒でしょう。
だから課題は「高値のその上値を買う投資家がいるかどうか」。
売り人が必ずいることを勘案すればこれが重要となってきます。
だから今の市場で大切なのは「高値のその先を買う大義名分・理由付け」でしょう。

2021年度予算が衆院を通過しました。
一般会計総額は当初予算で106兆6097億円、
9年連測で過去最高を更新。
ということはアベノミクスが始まった2013年度予算から更新継続ということ。
結果的に国が潤沢にお金を使えば株価も上昇するということでした。
そして「株高はある程度すべての課題を解決する」。
ココにいち早く気が付いたのはNY市場。
遅ればせながら東京も気が付いてきたようですがまだキャッチアップへは道半ばの感。
それにしても・・・。
国家予算の審議の過程で記憶に残るのは、天下国家の行く末ではなく残念ながら俗人的な問題。
もっとも今年に限ったことではありません。
過去もそうでしたが国会の論戦というのは個人の行動に起因したことが多いような印象。
予算の中身についての論議が少ないから、無駄も発生するのかも知れません。
その他の法案では「脱炭素・デジタル化」が目玉なのでしょう。
オンラインでの株主総会も俎上です。
各論に陥って総論が見えなくなることには警戒したいところ。
とはいえ、野党の枝葉末節好みに変化はないのでしょう。
もっとも・・・。
株式市場も同様で重箱の隅を穿る傾向が持て囃される傾向。
必要なのは「大局観」なのですが、それは少数。
多数は「目先」だから、コロコロと相場観が変わるのでしょう。

少し前まで東京市場の株価は前日のNY株式の値段を参考にしていました。
最近はどうも東京市場の株価がNY市場の株価の先駆けとなっているような印象。
日付変更線を跨いで昨日の株価を参考にする後追いチックな姿ではなくなったような気がします。
その日のファーストプライスを着けるのは東京株式市場。
つまりフィナーレではなくオープニングの役割を持ってきたと言えるでしょうか。
これはシカゴの夜間取引などの先物価格が昼間の東京でリアルに反映するからかも知れません。
とはいえ、シカゴの夜中にトレードする米国人投資家もそう多くはないでしょう。
日本からのオーダーで左右されることも大いにありそうです。
だとすると、従来の「昨日のロンドンは、NYは」という発想は消した方がよさそうな気配。
夜間取引の先物動向に支えられてとはいえ一応「自立」した格好は評価されるべきでしょう。

金利上昇でグロースセクターやハイテクセクターが売られるという論調。
それらがまとめられたのがこんな声でした。
「足元の利益水準が低くても、短期間で急成長するだろうと期待されている企業は人気が高い。
従って投資マネーが集まりやスク株価は上昇しやすい。
株価が上昇すると、益回りは当然低くなりがちだ。
債券利回りが上昇すると益周りの低いグロースセクターの魅力は相対的に低下する。
むしろ株価が低調なので益回りが高いバリューセクターに乗り変える動きも出てくる」。
活字でしか株式市場を学ばない非実務者にとっては「なるほど」なのかも知れません。
頭だけで理解しようとすると、これは正しい理論なのでしょう。
しか実務的にはどうなのでしょうか。
低PERかつ低PBRで益回りの高い銘柄はピカピカですか?
魅力的ですか?
決してはそうは映らないことでしょう。
バリュー株はほとんど魅力のない過去の遺物みたいな存在かも知れません。
金利が少し上がっただけで「成長」とか「未来」という言葉が色褪せることは実務的にはない筈です。
それにしても・・・。
相場を学問的に置換して推論すると変な理論が妙に正しく見えるから面白いもの。
本や活字の知識だけを頼りにすると思わぬ陥穽にはまることはままあること。
相場がPERや益回りだけで動くものなら、誰も苦労はしません。

3月2日時点で新型コロナウィルスの累計感染者数は434390人。
退院治癒者数は413153人(前日比1184人増)。
現在感染者数は13225人(前日比362人減)。
昨年11月17日の水準まで低下した。
このまま減ればもうすぐ1万人割れのところまでは行けそうな気配だ。
一方で今年のインフルエンザ患者数は2月第3週で49人。
昨年同時期は30192人だった。
今年の最大は2月第1週の98人。
昨年のピークは1月第1週の90811人だった。
コロナとインフルエンザ患者の数を合計すると2月第3週で概ね1万5000人。
「でしかない」と見るか、「中身が違う」と見るかは別れますが・・・。

ロイターが日銀出資証券(8301)のストップ高について報じていました。
「1980年代のバブル期には最安値から40倍以上の上昇を記録した経緯がある。
直近の急騰は金融相場を象徴する動きとの見方も出ている。
動意づいたのは先週の後半。
日経平均が1202円安となった2月26日には逆行高。
昨年6月17日以来、約8か月ぶりに3万円を一時回復した。
年初1月5日に昨年来安値2万4610円を付けて80年代のバブル後最安値を更新。
その後も日経平均が3万円を回復する中でも、チャート上ではどん底の水準に放置されていた。
目立った材料は見当たらないものの、1つの見方は好業績の出遅れ銘柄。
上期には株価上昇によるETF運用益の増加から、最終利益にあたる当期剰余金が9288億円。
過去最高水準を記録するなど空前の好決算となった。
ただ、日銀は、一般的な企業の評価とは異なり、業績を投資尺度とする株価判断の枠外にある存在ともいえる。
バブル期には4年間で株価が40倍になった経緯がある。
昔を知る投資家にとっては投機対象の1つ。
同社株は84年の8月に付けた上場来安値1万8000円から88年12月の上場来高値75万5000円。
約41倍に上昇した」。

市場に跋扈する完全トレンド追随型の市場関係者が先週の下げを見て表面上弱気になった印象。
条件付きの結論は玉牛色。
上下どちらとも解釈できる巧妙な論理。
しかし、それでも圧倒的強気でないところはむしろ歓迎すべき現象なのかも知れません。


《兜町ポエム》

「株祭り」

灯りをつけましょ兜町
株価を上げましょ久しぶり
世界株高の笛太鼓
今は楽しい株祭り

提灯つけたら消えちゃった
株価が下がって枯れちゃった
バブルのあとの長丁場
コロナが加わり塩漬けだ

グロース株とバリュー株
高値が並んですまし顔
バブルの頃のあの高値
よく似たチャートの右上がり

株のボードに映る買い
かすかにゆするは春の風
小出しの業績まだ増えよう
赤いお顔の株価たち

マインド着替えて板締めて
このごろ株価も晴れ姿
春の弥生のこのよき日
何より嬉しい株祭り

以下は今朝の場況。

「揃って反落」

火曜のNY株式市場で主要3指数は反落。
ハイテクセクター反落、素材セクター上昇の構図。
アップルが2%、テスラが4%、アマゾンが1.6%下落。
小型株中心のラッセル2000は1.9%安となった。
空売り比率の高い住宅ローン会社ロケット・カンパニーズは71%急伸。
掲示板レディットの人気フォーラム「ウォールストリートベッツ」で関心を集め3日続伸。
10年債利回りは3連続で低下し1.398%。
2年国債利回りは0.123%。
ビットコインは約4%安の4万7609ドル。
SEC委員長に指名されたゲーリー・ゲンスラー氏が投資家保護に関する懸念を示したことが材料。
ドル円は106円台後半。
SKEW指数は141.68。
恐怖と欲望指数は65→62。

火曜のNYダウは143ドル安の31391ドルと反落。
高値は31623ドル。
NASDAQは230ポイント安の13358ポイントと3日ぶりに反落。
高値は13601ポイント。
S&P500は31ポイント安の3870ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は46ポイント安の13571ポイントと反落。
SOX指数は3.10%安の3070ポイントと3日ぶりに反落。
VIX指数は24.53と上昇。
3市場の売買高は123億株(前日121億株。過去20日平均は149億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比30円高の29520円。
ドル建ては大証比日中比30円高の29520円。
ドル円は106.67円。
10年国債利回りは1.398%。
2年国債利回りは0.123%。

「25日線がサポート」

火曜の日経平均は寄り付き276円高。
終値は255円安の29408円と続落。
3万円まであと4円まで迫ったが届かなかった。
日足は2日ぶりに陰線。
TOPIXは反落。
東証マザーズ指数は続伸。
日経ジャスダック平均は反落。
東証1部の売買代金は2兆6132億円(前日2兆4773億円)。
29日連続で2兆円超。
値上がり745銘柄(前日1931銘柄)。
値下がり1346銘柄(前日229銘柄)。
新高値34銘柄(前日29銘柄)。
新安値4銘柄(前日3柄)と逆転。
騰落レシオは107.83(前日107.34)。
NTレシオは15.54倍(前日15.66倍)。
44日連続で15倍台。
サイコロは5勝7敗で41.67%。
右肩上がりの25日線(29247円)からは△0.55%。
2日連続で上回った。
右肩上がりの75日線は27679円。
右肩上がりの200日線(24572円)からは△19.68%(前日△20.95%)。
2日ぶりに△20%割れ。
右下がりの5日線(29575円)から▲0.57%。
3日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.889%(前日▲20.529%)。
買い方▲6.011%(前日▲5.613%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.045%(前日▲5.638%)。
買い方▲16.939%(前日▲16.312%)。
空売り比率は40.6%(3日連続で40%超:前日41.2%)。
空売り規制なしの比率7.9%(前日6.3%)。
2月26日時点の信用売り残は1371億円減の7734億円。  
4週ぶりに減少。
同信用買い残は1559億円増の2兆9743億円。
2週連続の増加。
2兆円台は42週連続。
金額ベースでの信用倍率は3.85倍(前週は3.09)。
6週連続の3倍台。
日経VIは24.92と低下。
日経平均採用銘柄の予想PERは22.05倍(前日22.79倍)。
前期基準では23.26倍。
EPSは1333円(前日1336円)。
225のPBRは1.29倍。
BPSは22797円(前日22944円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.54%(前日4.51%)。
配当利回りは1.64%。
東証1部全銘柄だと予想PERは24.05倍。
前期基準では24.30倍。
PBRは1.36倍。
ドル建て日経平均は275.31(前日278.40)。
東証1部単純平均株価は8円安の2384円。
(2020年末2341円、2019年末2327円、
2018年末2077円、2017年末2946円)。
東証1部売買単価は2021円(前日1981円)
東証1部時価総額は710兆円(前日713兆円)。
2日連続で700兆円超。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比30円高の29520円。
高値30025円、安値29315円。
225先物大証夜間取引終値は日中比60円高の29550円。
気学では「一方に偏って動く日」。
木曜は「変化注意日」。
金曜は「一方に偏傾して動く日。波動につくべし」。
ボリンジャーのプラス1σが30033円。
プラス2σが30818円。
マイナス1σが28462円。
一目均衡の雲の上限が28055円。
78日連続で雲の上。
勝手雲の上限は29854円。
3日ぶりに勝手雲の中。
勝手雲の下限は29172円。
RSIが50.20(前日53.30)。
RCIが35.44(前日58.43)。
週末に空けたマドは30044円ー29760円。
アノマリー的には明日が「株高の日」。

《今日のポイント3月3日》

(1)火曜のNY株式市場で主要3指数は反落。
   ハイテクセクター反落、素材セクター上昇の構図。
   SKEW指数は141.68。
   恐怖と欲望指数は65→62。

(2)ダウ輸送株指数は46ポイント安の13571ポイントと反落。
   SOX指数は3.10%安の3070ポイントと3日ぶりに反落。
   VIX指数は24.53と上昇。
   3市場の売買高は123億株(前日121億株。過去20日平均は149億株)。
   225先物CME円建ては大証比日中比30円高の29520円。

(3)東証1部の売買代金は2兆6132億円(前日2兆4773億円)。
   新高値34銘柄(前日29銘柄)。
   新安値4銘柄(前日3柄)と逆転。
   騰落レシオは107.83(前日107.34)。
   NTレシオは15.54倍(前日15.66倍)。
   サイコロは5勝7敗で41.67%。

(4)右肩上がりの25日線(29247円)からは△0.55%。
   2日連続で上回った。
   右肩上がりの200日線(24572円)からは△19.68%(前日△20.95%)。
   2日ぶりに△20%割れ。
   右下がりの5日線(29575円)から▲0.57%。
   3日連続で下回った。

(5)空売り比率は40.6%(3日連続で40%超:前日41.2%)。
   空売り規制なしの比率7.9%(前日6.3%)。
   2月26日時点の信用売り残は1371億円減の7734億円。  
   4週ぶりに減少。
   同信用買い残は1559億円増の2兆9743億円。
   2週連続の増加。
   2兆円台は42週連続。
   金額ベースでの信用倍率は3.85倍(前週は3.09)。
   6週連続の3倍台。
   日経VIは24.92と低下。

(6)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.889%(前日▲20.529%)。
   買い方▲6.011%(前日▲5.613%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.045%(前日▲5.638%)。
   買い方▲16.939%(前日▲16.312%)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは22.05倍(前日22.79倍)。
   EPSは1333円(前日1336円)。
   BPSは22797円(前日22944円)。

(8)ドル建て日経平均は275.31(前日278.40)。
   東証1部時価総額は710兆円(前日713兆円)。
   2日連続で700兆円超。

(9)ボリンジャーのプラス1σが30033円。
   プラス2σが30818円。
   マイナス1σが28462円。
   勝手雲の上限は29854円。
   3日ぶりに勝手雲の中。
   RSIが50.20(前日53.30)。
   RCIが35.44(前日58.43)。
   週末に空けたマドは30044円ー29760円。
   アノマリー的には明日が「株高の日」。

今年の曜日別勝敗(3月2日まで)

月曜6勝2敗
火曜5勝3敗
水曜4勝4敗
木曜4勝3敗
金曜2勝6敗
(櫻井)。