Logo stockvoice

ブログ:Onevoice

「ん?」

櫻井 英明

2021/03/30 07:15

Ae85a434 0528 4092 acd2 591fd4d2e3c3 castphoto11 sakurai
先週は75日線で下げ渋って5日線を回復。
週足は13週線を割り込んだところで長い下ヒゲをつけた格好。
株価というのは何の目標もなく動けないと考えれば、上にも下にも目途はあるもの。
とはいえ、株価を形成している各企業が移動平均線を意識している訳はありません。
多くの市場参加者が目にしているからこそ株価の目途になります。
天井天下唯我独尊で自分だけの指標を考えたところで、誰も見ていない指標ならこれこそ狷介だらけ。
何の意味もありません。
このギャップが株式市場の興味深いところでしょう。
「しばらく下がる」と言えば上がり、「どこまで上がるかわからない」と言えば下がるのが株価。
無誤謬の市場予想というのは自分では想像できません。
必要なのは株価は自分の思い通りになどそれこそ絶対にならないという静かな謙虚さ。
これがない相場推理は傲慢を通り越して邪道に映ってきます。


「ん?」となるような数字がいくつか出てきました。

ひとつは・・・。
QUICK調査の3月19日時点の信用評価損率▲5.99%(前週▲8.10%)。
反転水準は▲5%。
ゼロ以上になれば反落するのが常識的動きですから警戒水準。
信用買い残は3兆円台。
19日までは結構利益は出ていましたが先週少し吐き出したということになるのでしょう

3月19日時点の裁定売り残は972億円減の1兆1350億円。
(当限は1兆1350億円)
3週ぶりに増加。
裁定買い残は4652億円増の1兆1674億円。
(当限は1兆1674億円)。
5週ぶりに増加。
買い残と売り残はまた逆転しました。
今回は委託先としては売り残増はみずほが主役、買い残増は野村と三菱UFG。
プレイヤーはその前の週と一緒でした。

日銀は24日にETFを従来よりも200億円増の701億円買いました。
黒田総裁は「出口は考えていない」。
このわずか200億円増は日銀のETF買いの意思表示と考えてよいのでしょう。

ところで・・・。
米中の体制争いの中で米バイデン大統領が打ち出してきた政策。
「米国の労働者や科学技術分野への投資を拡大」。
世界の2大強国の一方が明確に打ち出してきたことは評価されます。
一方、中国は「2025年」を目指して技術開発に余念がない動き。
日本にとって漁夫の利の材料はそうは言いながらも満載の感となっています。
でも指摘はされずに「米中覇権争いは警戒感」。
それも一つの読みですが・・・。

期末に思い出しておきたい数字。

★3月期末権利配当落ち分が日経平均で179円。
 TOPIXで16.9ポイント
 配当落ちに伴う先物買いにはマックスで
「日経平均先物で1000億円強。TOPIX先物で6500億円程度の買い需要」

★3月SQ値29232円(12月メジャーSQ値26713円)

★3月月足陽線基準29663円

★2020年3月月中平均18974.00円
★2020年9月月中平均23306.94円

★昨年末終値 27444円
★年足陽線基準27258円

★月末安の歴史(2勝7敗、6カ月連続安)。

 2月末1202円安(→697円高)
 1月末534円安(→427円高)
12月末123円安(→185円安)
11月末211円安(→353円高)
10月末354円安(→318円高)
 9月末353円安(→売買停止)
 8月末257円高(→1円安)
 7月末629円安(→485円高)
 6月末293円高(→166円安)

ところで・・・。
昨日から市場をにぎわしている名詞は「アルケゴス・キャピタル」。

野村HDの終値ベースの下落率は16.3%と上場以来最大だった。
加藤官房長官までがコメント。
「今後とも所管の金融庁、日本銀行、当該当局とも情報を共有しつつ状況を注視していく」。
簡単に言えば約20億ドルの追証が入らなくなったということと推察される。
その主役は投資会社のアルケゴス・キャピタル。
著名なヘッジファンドのタイガー・マネジメント出身のビル・ホワン氏が運営する資産管理会社。
先週末に保有するメディア銘柄が下落。
担保の追加差し入れ(追い証)を求められたという。
結局、追加担保を差し入れずに、保有銘柄の投げ売りにつながったという観測。
因みに先週末はメディア運営のバイアコムCBSや同ディスカバリーが前日比27%安と急落。
ゴールドマン・サックスなどを通じて巨額の売り注文を出したという。
「問題は、これで終わりなのか、それとも市場がさらにブロック取引の波に見舞われるのかだ」との見方。
経験則ではこの手のファンドの失敗は瞬時の下落はあってもその後の上昇の肥料だったのだが・・・。

90年代にトレーダーをしていた頃。
外資系や金融機関はブロックトレードとかバスケットというのが好きだったことを思い出します。
複数の銘柄のパッケージがバスケット。
複数の銘柄を相対で取引するのがブロックトレード。
バルクとも言ったことがありますが、この呼び方は不動産業界が多用しました。
銘柄がたくさんある中での玉石混交。
当然ながらここに銘柄への思いなど全くありません。
それこそ証券コードと株数と多くはディスカウントされた株価。
全く無機質な株式投資のある意味駆け出しだったのかも知れません。

以下は今朝の場況。

《今日のポイント3月30日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
   NYダウは3日続伸し連日の過去最高値更新。
   ドル円は109.81円。
   SKEW指数は143.67.
   恐怖と欲望指数は52→43。

(2)ダウ輸送株指数は78ポイント安の14527ポイントと3日ぶりに反落。
   SOX指数は1.66%安の3054ポイントと3日ぶりに反落。
   VIX指数は20.7と上昇。
   225先物CME円建ては大証比日中比250円高の29330円。

(3)東証1部の売買代金は3兆7153億円(前日2兆8093億円)。
   新高値119銘柄(前日83銘柄)。
   新安値0銘柄(前日0銘柄)。
   騰落レシオは137.10(前日130.63)。
   昨年6月10日(141%))以来の高水準。
   NTレシオは14.74倍(前日14.70倍)。
   サイコロは7勝5敗で58.33%。

(4)右肩下がりの25日線(29384円)からは△0.00%。
   6日ぶりに上回った。
   右肩上がりの75日線は28490円。
   右肩上がりの200日線(25355円)からは△15.89%(前日△15.22%)。
   右上がりの5日線(28938円)から△1.54%。
   2日連続で上回った。

(5)空売り比率は42.7%(5日ぶりに40%割れ:前日38.6%)。
   空売り規制なしの比率は11.3%(前日8.4%)。
   日経VIは23.12と上昇。

(6)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.548%(前日▲17.229%)。
   買い方▲5.550%(前日▲4.612%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.547%(前日▲4.160%)。
   買い方▲17.211%(前日▲15.880%)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは23.01倍(前日22.54倍)。
   EPSは1277円(前日1273円)。
   BPSは21928円(前日21773円)。

(8)ドル建て日経平均は268.35(前日267.01)。
   東証1部時価総額は744兆円(前日は741兆円)。
   21日連続で700兆円超。
  
(9)ボリンジャーのプラス1σが29876円。
   マイナス1σが28892円。
   一目均衡の雲の上限は29469円。
   4日連続で雲の中。
   勝手雲の上限は29507円。
   下限が29383円。
   4日連続勝手雲の下。
   勝手雲は今日白くねじれ4月6日に黒くねじれる。
   RSIが54.47(前日55.33)。
   RCIが23.90(前日29.67)。
   実質4月相場入りで権利配当落ち日。
   日経平均で約180円、TOPIXで約16ポイント。
   「アルケゴス」との相克だ。
   明日は何を始めるにも吉の「天赦日」。

今年の曜日別勝敗(3月29日まで)

月曜8勝4敗
火曜7勝4敗
水曜6勝6敗
木曜7勝4敗
金曜4勝8敗
(櫻井)。