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景気と株価の行方を決定づける「3つの業種」

鈴木 一之

2021/04/07 07:35

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4月になりました。昨年の今日(4月7日)に「緊急事態宣言」が発令されました。あれから1年です。

5月にいったん解除され、今年1月に再び発動され、いままた再々発動されそうな雲行きになってきました。それだけは何としても避けてほしいのですが、こればかりは誰にもわかりません。

感染者数を抑えるために最も重要なのは、ワクチン接種と人々の流れを抑えることです。人との距離を保てば感染は防げます。それには外出を避けることが一番ですが、それでは経済はもちません。

本日の日本経済新聞に、この1年間の東京・新宿と大手町の人の流れの変化がグラフで示されています。新宿が規制導入の前後で大きく伸び縮みしているのに対して、大手町はまったく変化していません。びっくりするほど変化がありません。

コロナウイルスが広がろうと収まろうと、規制があろうとなかろうと、オフィス街の人の流れはさほど変わらないのですね。それに対して新宿のような繁華街は規制ひとつで大きく変化します。感染者が増えるかどうかのカギは、繁華街をどのように制してゆくかにかかっていることがあらためてわかります。

この点は株式市場にもあてはまります。株価は景気の変動とともに変動します。それをセクターごとに分解して見てゆくと、景気の変動によって業況が変化するセクターと、ほとんど変化しないセクターとにはっきり分かれます。

「日経・産業景気予測」によってその点を確認すると、景気動向と密接に関わって変化するセクターは3つあることがわかります。「化学」、「産業・工作機械」、それに「電子部品・半導体」の3つです。意外なことに「電機」、「自動車」、「小売」、「運輸物流」、「鉄鋼・非鉄」はそれほど景気動向によって業容は変化していません。

株価を見てゆくうえで「化学」、「産業・工作機械」、「電子部品・半導体」の3業種がより重要であることが意識されます。

人の流れが景気を決定づけ、同時にパンデミックの終息に大きくかかわります。どちらかを立てれば、どちらかが沈み、本当にむずかしい選択だと痛感します。変わりゆく私たちの暮らしを見つめながら、新しい年度の1年もなんとか無事に過ごしたいと願います。
(スズカズ)