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またまたゴルディロックス?

松下 律

2021/04/09 08:20

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FOMC議事要旨

 一昨日(日本時間で昨日の未明くらい?)発表されたFOMC議事録要旨について、一部では金利、為替、株価の波乱要因になるのでは?といった見方があったようですが、懸念された(期待された?)テーパリングに関する言及は理事の間でなかったようで、ほっとする(がっかりする)内容だったようです。


 このところ発表された米国の経済統計の数字はいずれも米景気の順調な回復を示すものとなっていて、大手銀行のトップから「ゴルディロックス相場」が続くというようなコメントが出たりしている、とのニュースがありました。


 確かに景気指標は好調ですし、金利上昇で少し波乱するようなところはあるものの、株式市場のボラティリティーはずいぶん低いところで落ち着いて来ているように見えます。


 米国株式市場は、金融相場からすんなりと業績相場に移行した、といった感じなのでしょうか。


 世界的にバブル(化)相場がまだ進行中というのはそのとおりなのでしょう。米国株は、DJIAにせよSP500にせよ、史上最高値を更新中ですし、時々出て来る悪材料に脅かされるといったところもないようです。


 一方で、日本株は米国株よりは「慎重な」動きになっているように見えます。市場参加者が日本の方が浮かれていないからかな、と思ったりもするのですが、現時点のポジションをどうするか?といった考えからしますと、こちらの方が妥当のように思えます。


 先週もお話したのですが、短期的な調整以上の調整局面がこの1年起きていない、と言えそうですが、ちらほらと悪材料とか懸念材料は出現しているように見えます。円ドル相場を見ましても、2か月ほど続いたドル高トレンドに変化が出た、と見るべきかもしれない、といったくらいの動きは見て取れます。


 米国のインフレ率上昇懸念、ファンド問題(アルケゴス関連)、コロナ感染者数の増加傾向⇒1-3、4-6月期の消費動向懸念、などはまだ消火できていないボヤのような感じもします。


 おそらくテクニカル分析からしますと、目先のモメンタム低下、とか短期波乱はあるかもしれないが、中長期の上昇トレンドは全く崩れていない、となるのだろうと思いますが、私としては、毎月1回ご登場いただいている古城さんの先週のコメントにしばらく留意しておこうと思っているところです。(要は過度の買いポジションはしばらく避けるようにしておこう、という位の用心でいいのでは、ということではありますが。)


日本株の(バブル化)潜在力

 米国株式市場では、昨日できたような会社が時価総額数兆円などという途方もない株価で上場する(SPACで)といった「バブル現象」が続いています。


 一方日本では、150年の社歴を誇る優良企業(正確に言いますと、昔優良企業であった会社が一度破綻しかかったのですが何とか回復して昔の優良企業に戻りつつあるという企業)が「たったの」2兆円で買収攻勢に曝される、といった有様です。


 株式市場の熱気がだいぶ違う、という感じなのですが、相場の進んでいる方向からしますと、日本株相場もどちらかと言えば「バブル化」の方向を向いているわけですから、日本株の中からバブル化しそうな銘柄群とかグループを探すヒントを考えるのは楽しい作業になるかもしれません。


 ヒントがどこにあるかが分からないことではあるのですが、いくつか思いつくところを記してみます。


1.(日銀のETF買いによる)需給の好転によって、ファストリ株などがバブル化「仕掛かった」のですが、日銀のETFの買い方の変更でそれらの銘柄の株価がバブル化するのは少し難しくなったように思います。


2.東京エレクトロンなどの半導体製造装置関連株は、世界的な半導体増産の動きからしますと、今後株価がバブル化する可能性があるかもしれません。(現時点の株価は、将来の成長性をかなり高く見積もった株価だな、といった程度でしょう。)


3.現在割安な(具体的には低PBRの)銘柄、商社とかメガバンクとか通信株とか日本郵政グループなどが典型ですが、これらが将来バブル株価になるとしますと、相当大きな利益が得られるのですが、見直し買いによって上昇することは期待できるとしましても、バブル株価の領域にまで上昇する可能性は低そうです。


4.中小型の成長期待株、例えばIT関連とか、バイオ関連(ありそうなのは、今後出て来ると見込まれるCovid-19の治療薬)、などの中小型株の中から、株価がバブル化するものが出て来るだろう、というのは大いにありそうな感じがします。番組のなかで、過去にゲストのアナリストの方々が取り上げた銘柄などを眺め返してみたいと思っています。


2021年4月9日

証券アナリスト

松下律