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神聖に

櫻井 英明

2021/04/28 07:09

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前場の実況と後場の実況は似て非なるもの。
十年以上やってきてそう思います。
前場の実況に必要なのはそれこそ相場の先行きに対する覚悟。
今日はどう動くのか。
よほど鈍感でなり限りコレが第一義。
「朝は神聖」と言うと語弊があるかも知れませんがこれが実務感覚です。
確かに昨日までのことも必要かも知れません。
しかし見据えなければならないのはその日一日の行方と明日の動向。
寄り前や寄り直後に過去のことを喋ってもおそらく耳には入らないものでしょう。
「今どう動いている」。
そして「これからどう動くのか」が問われるのが前場です。
「過去に饒舌、未来に寡黙」ではいけません。
手探りで模索しながら材料を落とさない姿勢が求められます。
その「覚悟」が必要だということ。
かと言って・・・。
「今日の日経平均は前日終値プラス500円ーマイナス500円のレンジ」。
こんな予想に覚悟があるとは思えませんが・・・。

後場は前場の延長線。
米大統領選とか異例の日銀金融政策会議などがなければ滅多にトレンドが変わることはありません。
求められるのは引け味の感覚と明日への展望。
もっとも・・・。
多くは前場の振り返り。
通過してしまった過去完了のことながらどうしても前場を引きずる傾向があります。
なぜなら結果が分かっているので解釈するのが楽だからでしょう。
言い換えれば・・。
後場は、今日の前場と明日の前場のつなぎみみたいなもの。
でもその途中にアジア→欧州→米国と相場が一回りするからややこしくなります。
一昔前までは「前場はNYの延長線、後場は夜の相場のさきがけ」みたいなところがありました。
しかし今は先物のおかげで平行作業も多くなってきました。
何より、今夜のNYと明日の前場を後場に織り込みに行っているのではないかという疑心暗鬼も生じます。
本当は小さな市場など相手にされていないもかかわらず、です。
だからこそ必要なのは「今ここで起きていること」の把握。
今を外れて明日はありません。
現実逃避からは相場観は生まれません
過去は誰でも一緒に語れます。
しかし未来像はそれぞれ違うもの。
そういう意味での覚悟が必要となりますし、覚悟を問われることになります
全てを通過し森羅万象が集約された大引けもまた「神聖」なのです。
本来は引け味から明日を読むという作業が求められているのでしょう。
しかし人間はナマケモノなのでそんな解説はめったに聞かれません。

バイデン米大統領が計画しているキャピタルゲイン増税。
所得が100万ドルを超える富裕層に対するキャピタルゲイン課税の税率を39.6%に。
現行の2倍近くに引き上げる方向。
NECのディーズ委員長の見方。
「改革案は最も所得が多い富裕層を対象としたものになる。
キャピタルゲイン課税率引き上げの対象になるのは約50万世帯にとどまる」。
比率にすれば0.3%。
大きいか小さいか。
最も所得が多い富裕層が対象であることは間違いありません。
ただ・・・。
富裕層を税金で縛れば消費は間違いなく減衰します。
残念ながら庶民ではなく富裕層が経済を回しているというのも現実。

興味深い指摘はブルームバーグ。
「テクニカルでは儲からない時期」。
今年ボリンジャーバンドや相対力指数(RSI)を理由に株式売買した投資家はその報いを受けたそうです。
今年に入り買い以外のほぼ全てのシグナルが投資家に損害を与えたことになります。
実際にS&P500に適用した場合、同社が追跡するチャートベースの22指標のうち15指標のリターンが実際にマイナス。
バックテストで確認されたそうです。
全指標の成績が単純なバイ・アンド・ホールド(買い持ち)戦略のプラス11%よりも悪かったといいます。
「株式相場が上昇の一途にある証拠。
今年に入り買い以外のほぼ全てのシグナルが投資家に損害を与えた」という指摘でした。
ラリー・ウィリアムズ氏のコメント。
「今年われわれが目の当たりにしたのは、あまり反落局面がない極めて力強い上昇相場」。
ロングショート戦略の昨年12月末以降のリターンはマイナス7.8%。

「昨夜ほぼ真ん丸の月が見られました。
4月の満月はピンクムーンと呼ばれるそうです」と市場関係者。

以下は今朝の場況。

「小動き」

火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。
3Mが2.6%安。
テスラは4.5%安。
第1四半期決算は予想を上回った。
ただ背景は自動車販売ではなく、他の自動車メーカーへの温暖化ガス排出枠やビットコインの売却。
引け後に決算を発表したマイクロソフトは時間外取引で下落。
グーグルの親会社アルファベットは決算を受け時間外で上昇。
アップル、フェイスブック、アマゾンはマチマチの展開。
CB消費者信頼感指数121.7と前月から12.7ポイント上昇。
新型コロナウイルス拡大前の昨年2月以来の高さだった。
米経済の回復が進んでいるとの見方が債券売りにつながり債券利回りは上昇。
10年国債利回りは1.625%。
2年国債利回りは0.181%。
開催中のFOMCでFRBは景気は回復しているとの認識を改めて表明する見通し。
市場の注目ポイントはテーパリング(量的緩和の縮小)着手時期について手掛かりを示すどうかだ。
ドル円は108円台後半と円安トレンド。
「展望リポート」では2023年度の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の伸び率が1.0%。
目標の2%に到達しない見通しが示されたことが背景。
ビットコインは1.5%高の5万4883ドルに上昇
一時、5万5354.59ドルまで上昇した。
イーサはビットスタンプ取引所で2683.65ドルに上昇し過去最高値を更新した。
SKEW指数は139.13。
恐怖と欲望指数は58→58。

火曜のNYダウは3ドル(0.01%)高の33984ドルと反発。
NASDAQは48ポイント(0.34%)安の14090ポイント3日ぶりに反落。
S&P500は0ポイント(0.02%)安の4186ポイントと3日ぶりに反落。
ダウ輸送株指数は217ポイント高の15312ポイントと反発。
SOX指数は0.76%安の3225ポイントと3日ぶりに反落。
VIX指数は17.56と低下。
3市場の売買高は97億株(前日は94億株、過去20日平均は99億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比65円高の29055円。
ドル建ては大証比日中比80円高の29070円。
ドル円は108.68円。
10年国債利回りは1.625%。
2年国債利回りは0.181%。

「225採用銘柄のEPSは1363円」

火曜の日経平均は寄り付き48円高。
終値は134円安の28991円と反落。
下落率は0.46%。
日足は4日ぶりに陰線。
ほぼ寄り天で終日じり安となり結局ほぼ安値引け。
形は「陰の丸坊主」だ。
TOPIXは0.76%の下落。
東証マザーズ指数は続伸。
日経ジャスダック平均は反落。
東証1部の売買代金は2兆4410億円(前日2兆874億円)。
70日連続で2兆円超。
値上がり749銘柄(前日942銘柄)。
値下がり1338銘柄(前日1139銘柄)。
新高値38銘柄(前日36銘柄)。
新安値123銘柄(前日95銘柄)。
騰落レシオは85.83(前日83.37)。
NTレシオは15.23倍(前日15.18倍)。
20日連続15倍台。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
ほぼ横ばいの25日線(29376円)からは▲1.31%。
6日連続で下回った。
右肩上がりの75日線は29216円。
3日連続で下回った。
右肩上がりの200日線(26080円)からは△11.12%(前日△11.78%)。
右肩下がりの5日線(28967円)から△0.09%。
2日連続で上回った。
先週火曜のマドは29530円ー29361円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.369%(前日▲17.255%)。
買い方▲6.274%(前日▲5.708%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用価損益率で売り方▲5.633%(前日▲8.004%)。
買い方▲14.200%(前日▲13.955%)。
空売り比率は39.1%(3日ぶりに40%割れ:前日41.9%)。
空売り規制なしの比率は7.3%(前日8.6%)。
4月23日時点の信用売り残は257億円減の7072億円。  
4週ぶりの減少。
同信用買い残は1029億円増の3兆3005億円。
3週連続で増加。
金額ベースでの信用倍率は4.67倍(前週は4.36倍)。
4週連続の4倍台。
日経VIは19.96と上昇。
日経平均採用銘柄の予想PERは21.26倍(前日21.48倍)。
前期基準では23.60倍。
EPSは1363円(前日1355円)。
連日の今年の最大値更新。
225のPBRは1.29倍。
BPSは22474円(前日22578円)。
225先物採用銘柄の益回りは4.70%(前日4.66%)。
配当利回りは1.66%。
東証1部全銘柄だと予想PERは23.14倍。
前期基準では24.68倍。
PBRは1.36倍。
東証1部単純平均株価は13円安の2390円。
(2020年末2341円、2019年末2327円、
2018年末2077円、2017年末2946円)。
東証1部売買単価は2105円(前日は2141円)。
東証1部時価総額は711兆円(前日は715兆円)。
42日連続で700兆円超。
ドル建て日経平均は268.00(前日270.21)。
火曜のシカゴ225先物終値は大証日中65円高の29055円。
高値は29275円、安値は28835円。
225先物大証夜間取引終値は日中比10円高の29000円。
気学では「下げ来りて尚安きは小底日となる」。
金曜は「波乱日にして転機を作る日。足取りに注意」。
ボリンジャーのマイナス1σが28958円。
プラス1σが29793円。
一目均衡の雲の上限は29617円。
下限が28858円で4日連続雲の中。
勝手雲の上限は29795円
下限は29293円。
6日連続で雲の下。
勝手雲は5月7日に黒くねじれる。
RSIが37.61前日40.10)。
RCIが11.54(前日11.54)。

《今日のポイント4月28日》

(1)火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。
   10年国債利回りは1.625%。
   2年国債利回りは0.181%。
   ドル円は108円台後半と円安トレンド。
   ビットコインは1.5%高の5万4883ドルに上昇
   SKEW指数は139.13。
   恐怖と欲望指数は58→58。

(2)ダウ輸送株指数は217ポイント高の15312ポイントと反発。
   SOX指数は0.76%安の3225ポイントと3日ぶりに反落。
   VIX指数は17.56と低下。
   3市場の売買高は97億株(前日は94億株、過去20日平均は99億株)。
   225先物CME円建ては大証比日中比65円高の29055円。

(3)東証1部の売買代金は2兆4410億円(前日2兆874億円)。
   新高値38銘柄(前日36銘柄)。
   新安値123銘柄(前日95銘柄)。
   騰落レシオは85.83(前日83.37)。
   NTレシオは15.23倍(前日15.18倍)。
   サイコロは6勝6敗で50.00%。

(4)ほぼ横ばいの25日線(29376円)からは▲1.31%。
   6日連続で下回った。
   右肩上がりの75日線は29216円。
   3日連続で下回った。
   右肩上がりの200日線(26080円)からは△11.12%(前日△11.78%)。
   右肩下がりの5日線(28967円)から△0.09%。
   2日連続で上回った。
   先週火曜のマドは29530円ー29361円。

(5)空売り比率は39.1%(2日連続で40%超:前日41.9%)。
   空売り規制なしの比率は7.3%(前日8.6%)。
   4月23日時点の信用売り残は257億円減の7072億円。  
   4週ぶりの減少。
   同信用買い残は1029億円増の3兆3005億円。
   3週連続で増加。
   金額ベースでの信用倍率は4.67倍(前週は4.36倍)。
   4週連続の4倍台。
   日経VIは19.96と上昇。

(6)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.369%(前日▲17.255%)。
   買い方▲6.274%(前日▲5.708%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用価損益率で売り方▲5.633%(前日▲8.004%)。
   買い方▲14.200%(前日▲13.955%)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは21.26倍(前日21.48倍)。
   EPSは1363円(前日1355円)。
   連日の今年の最大値更新。
   BPSは22474円(前日22578円)。

(8)東証1部時価総額は711兆円(前日は715兆円)。
   ドル建て日経平均は268.00(前日270.21)。

(9)ボリンジャーのマイナス1σが28958円。
   プラス1σが29793円。
   一目均衡の雲の上限は29617円。
   下限が28858円で4日連続雲の中。
   勝手雲の上限は29795円
   下限は29293円。
   6日連続で雲の下。
   勝手雲は5月7日に黒くねじれる。
   RSIが37.61前日40.10)。
   RCIが11.54(前日11.54)。

今年の曜日別勝敗(4月27日まで)

月曜11勝5敗
火曜9勝7敗
水曜7勝9敗
木曜11勝4敗
金曜7勝9敗
(櫻井)。

《用語》

★好感【こうかん】

ある出来事に対して、市場の反応を表現する言葉。
しかし「誰が」好感したのかは説明されない不思議な言葉。

★催促相場【さいそくそうば】

市場が下落基調の際に利下げや為替介入などを要求していると解釈した言葉。
最近の市場でも「下落は政策催促」の解釈ばかり。
でも、誰が催促しているのか主役は見えない。
しかも催促するためにワザワザ売る人がいるものだろうか。
催促への売りで、対策発表で買うという投資戦略は儲かりそうには見えない。
下落した相場を応用して「催促」と解釈しているだけに過ぎないのではなかろうか。
因みに、上昇基調の相場で「催促」と云う言葉は滅多に聞かれない。

★先高感【さきだかかん】

相場の先行きが高いと予想する心理。
且つその心理が市場の大半を占める多数に行き渡ること。
ただ・・・。
「先高感」が言われ始めると市場では得てして先安になることが多い。
穿ってみれば、誰かが先高感を醸し出して売り場を形成したいことが背景と読めなくもない。

★先物取引【さきものとりひき】

将来の一定の期日に、今の時点で取り決めた価格で特定の商品を取引する契約。
あるいは、価格や数値が変動する商品・指数などに関して未来の売買取引を保証するもの。
いずれにしても未来という時間的価値を活用している。
ただ、現実にはある一時点における未来観の拮抗による価格形成が主流。
本来は未来シナリオが必要な筈だが、今シナリオが支配的という変な世界。
ある意味で時間軸のパラドックスが存在している。

★材料【ざいりょう】

ある銘柄が上昇したり下落したする時に、その理由を説明する言葉。
得てして事の本質からずれていることがある。
後になって本当の理由が判明したときには材料とは呼ばれなくなっている。
市場では誰かが「この指止まれ」と大きな声で叫ぶと、それがあたかも本当であるかに映ることがあるから厄介なもの。
「知ったら終い」という格言もあり、小さな材料ほど重要視され、大きな材料は見えないフリをされてしまうこともある。

★材料出尽くし【ざいりょうでつくし】

好材料であれ、悪材料であれ株価材料の中身と逆に株価が動きいた時に使われる言葉。
たとえば増収増益で株価下落。
あるいは赤字転落で株価上昇。
こういう解釈不能の際に市場関係者が一言で済ませることが可能な呪文のようなもの。
多くのことは「材料出尽くし」で片付けられるが、所詮刹那的な見方。
株価の動きの本当の理由は闇の中ということが多い。
と云う意味では騙されやすい言葉。
材料出尽くしで本当に出尽くしたことは稀というのが経験則。
面白いことに「材料出尽くし=失望感」の活字は頻繁だが「好材料=期待感」は滅多に聞かれない