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ブログ:Onevoice

ワクチンに期待

松下 律

2021/05/28 08:20

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ダルな相場

 緊急事態宣言は残念ながら再延長となりそうですが、ワクチン接種がようやくフルスイング状態になりつつありますし、ワクチン接種が進捗したところで総選挙が予想されていて、総選挙は投票日当日に向けて株価上昇といったアノマリーもあります。


 5月に売ってしばらく相場から離れるのが良い、の感もあった株式相場でしたが、次の行動は「買いの再エントリー」でしょうから、投資という観点からすれば、少し余裕のあるキャッシュポジションにすでにあると仮定しますと、ここからは押し目買い候補を探そう、ということでしょうし、投機の観点からすれば、買いポジションで儲けるというシナリオを描いて、投機アイデアを探るというのが良さそう、かもしれません。


 今週は、暗号資産(仮想通貨)市場が引き続き大荒れだった、ということはあったものの、株式市場は穏やかだった、という感じでした。


 株式相場を大きく動かすようなニュースや材料に乏しかったということがあったのかもしれません。とはいえ、下がりつつあるとは言え日経VI指数はまだ20を超えていますから、株式相場がゴルディロックス状態に戻ったということもないようです。


 日経平均に比べますと、マザーズ指数、トピックスはおそるおそる下落局面から脱しつつあるという印象もあります。


 どこかで急落ということもあるのかもしれませんが、そんなことがあれば買ってやろう、と待ち構えている資金も多そうに思います。


三大投機対象

 現時点で、投機対象としてメジャーなものは?と考えてみますと、株式(とそのデリバティブ)、FX、仮想通貨(投機的なイメージを出すために、あえて暗号資産と呼ばないで仮想通貨とします)、の三つかな、という気がします。


 高いレバレッジを用いる、という意味で以前であれば「商品」がメジャーな投機対象として出て来たのかもしれないのですが、現在の投機家たち、とくに若い人たちにとっては、商品はあまりメジャーな投機対象ではないように思えます。それに、穀物にせよ、原油にせよ、商品の多くは今ではETFになっていますから、株式市場で売買できる対象になった、とも言えそうです。


 以前と比べますと、仮想通貨の地位の向上が著しいということが目立つところです。


 これら三つの中で、若い投機家たちが好むものは?と考えますと、案外のところ株式(とそのデリバティブ)は優先度が低くて、FXや仮想通貨の方が上位に来ているのではないか、というのが私の想像です。


 なぜか?というのが考えるべきところです。理由・原因はおそらく二つです。


 ひとつは、「分かりやすさ」、もう一つは「レバレッジ」でしょう。株式は、FX、仮想通貨に比して「分かりやすさ」と(提供される)「レバレッジ」の面で「劣る」のでしょう。


 実のところ、私はこれらの二つの点に大きな危惧をいだいています。私の周りにもいるのですが、FXや仮想通貨への「投機」で、(私の感覚からすれば)被らなくてもいい(はずの)損失を被った若い人たちがけっこうな数いるのです。


 一攫千金を狙って高レバレッジを使う誘惑にかられる、というのも分からないではありませんが、投機の失敗の半分はレバレッジによる失敗、残る半分はプットの売りです。(後者は、要するに意図せざるレバレッジの上昇ですから、結局投機の大失敗は過大なレバレッジから来る、と言えます。)


 番組の中で何度か解説して来たことではありますが、レバレッジの使い方には大いに気を付けましょう、ということです。別に特別な助言というわけではないのですが・・


2021年5月28日

証券アナリスト

松下律