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岸田首相、ぜひともお願いします

鈴木 一之

2021/10/13 07:34

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株式投資には情報収集が欠かせません。証券市場に携わって40年近く経ちましたが、情報収集という面ではいまだに毎日、悪戦苦闘の連続です。気を抜いてしまう週末が特に怖いです。

現在はインターネットという強力なツールがあります。制度面では「適時開示情報」というすぐれものもあるので、企業からの開示情報は専用の情報端末がなくても、ほぼリアルタイムで入手できます。2008年以前はそれができませんでした。ニュースに関してはこれだけで十分に株式市場では戦えます。

インターネットがなかった時代を思い出すのもむずかしいほどです。かつては企業の決算発表は、新聞紙面に掲載されるのを待つしかありませんでした。決算短信は印刷されて専門書店の専用コーナーに並ぶのを待つしかありませんでした。それを自腹で買ってました。すべての企業が載るわけではありませんが、しかしそれでも充分に足りていたように思います。

スタートしたばかりの岸田政権では、四半期開示の在り方が見直されようとしています。上場企業からすれば、3か月ごとに決算を開示するのはたいへんなのでしょう。四半期の経営成績で企業が評価されること自体がおもしろくないのかもしれません。

実際には財務データの公開という点で、徐々に後退していると思える部分も実は増えています。企業によっては月次や四半期の受注動向を発表していたのに、最近になってそれらの公表を取りやめる企業も見られます。ライバル企業も閲覧することを恐れているのかもしれませんが、業績の方向性を追いかけるのにとても便利だったのに、それらがなくなってがっかりすることも数知れません。

しかし週次、月次で財務データを開示している企業もあります。公表はしていないけど内部向けには、おそらく日次の開示情報も存在するはずです。デジタルトランスフォーメーションの時代です。財務もテクノロジー面で大幅に進化しているでしょうから、それほどたいへんな作業ではないように思いますが、どうでしょう。

岸田首相にぜひともお願いします。後場の立会い時間の30分延長は認めますので、四半期ごとの適時開示情報だけはぜひともなくさないでください。決算数字との格闘が楽しいのです。
(スズカズ)