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平成の怪物

小川 真由美

2021/10/24 11:13

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『平成の怪物 松坂大輔引退』
今週大きく取り上げられたニュースです。

西武から、大リーグに渡り、ソフトバンク、中日、そしてまた西武でプロを引退。
日米通算170勝。
『松坂世代』という言葉も含めて歴史を作った選手がついに引退となりました。

残念ながら彼の全盛期にまだ野球を見ていなかった私は、
彼がどんなに偉大な選手だったのか、
本当に実感したのは今回の引退セレモニーだったように思います。

一般ニュースでも大きく大きく取り上げられ、
彼の大リーグの移籍金を基に建て替えられたという西武ドーム(現メットライフドーム)周辺は
その日、松坂一色。
西武球場前駅には、この日限定で松坂の背番号にちなんだ『18番線』が設けられ、
そこには、松坂と、
自身の200勝記念ボールを呈して(呈したわけではなかったという裏話もラジオで聞きましたが・笑)
松坂をライオンズにいざなった東尾修さんの姿が並んだ列車が停車。

『松坂』の名前の入ったユニフォーム、応援タオル、グッズなどを手にしているファンも多数。
松坂が西武でプレーしていたのは1999~2006年ですが、
それ以降も大切にしていたと思われるグッズがここで日の目を見ることになりました。
最後にまたライオンズでユニフォームを脱ぐことになって良かったなぁ・・・。

球場では松坂が姿を見せただけでどよめきと拍手が起こり、
ライオンズファンはもちろん、この日の対戦相手である日本ハムのファンも大興奮。

厳かなプレイボールの声。
静まり返った球場。
先発マウンドから、横浜高校の後輩である近藤健介選手へ投げた5球は
渾身のMAX118キロ。
結果フォアボールになりましたが、最後は温かい拍手が沸き上がりました。

「正直、プロとして投げていい状態ではない」
「納得できるボールを最後に投げたのは2008年くらい」
「ファンの前でもうこれ以上ダメな姿を見せたくなかったけど、
ユニフォーム姿でマウンドに立つ松坂大輔を見たいという声に背中を押された。」
(要約)

引退会見の言葉の端々に、とてつもない苦悩が見て取れました。

現在のプロ野球選手には、彼に憧れて野球を始めた人も沢山いて、
プロの選手だけじゃないですね、きっと、多くの野球少年たちの憧れの的だったでしょう。
そんな憧れの視線に包まれながら、
怪我と戦い、思うようなボールが投げられなくなってもいつかまたとトレーニングを続け、
そしてついに引退を決意したこと。
ヒーローであるゆえの苦悩を知りました。

伝説の甲子園の投球から、プロとして23年。
心からお疲れ様でした。
今後の人生を応援します。

さて。
この日私は、取材でもなんでもなく、
いちライオンズファンとして試合を観戦しました。
もう完全にラッキーとしか言いようがなく、
月に一度ペースで共に観戦していた日本ハムファンのお仲間たちと、ずいぶん前にたまたま決めた日程でした。
「今季は共に厳しいシーズンだけど、最後にもう一度見に行こうか。
10月19と20、どっちにする?」
「水曜だと翌朝前場でキツイので、火曜にしましょうよぉ」
一番の若輩者にもかかわらず19日を主張し、
何気なく決めた観戦日程がたまたまこの日に当たりました。
言ってみれば消化試合的で(失礼)あまり人気のなかったであろうチケットが、
発表と共に即完売、全く手に入らないものになってしまうという・・・
「真由美!でかした!!」
先輩たちから大いに褒められました。
ただ、ストックボイスのお陰です(笑)

そんなこんなで、
野球ファンとして、歴史的瞬間に立ち会えて光栄でした。感謝します。

そしてこの松坂投手引退登板の日、
私の腰が生まれて初めてグキッと言いました。
禍福は糾えるなんとから・・・このお話はまた今度。