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ブログ:Onevoice

星出彰彦さんのこと

鈴木 一之

2021/11/17 07:36

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11月19日(金)の早朝、メジャーリーグのMVPが発表されます。今年大活躍した大谷翔平選手が受賞するのかどうか、このところずっとソワソワしています。

11月14日(日)には将棋の藤井聡太三冠が竜王戦を制覇して、史上最年少記録を更新して四冠を達成しました。東京オリンピック、パラリンピックからずっと続いている若い世代の活躍がまぶしくて目がくらみます。

それに対抗するわけではありませんが、おじさん世代としては今週初めに行われた星出彰彦さん(52歳)の記者会見のニュースに見入ってしまいました。ご存知のように星出さんは、半年以上にわたって国際宇宙ステーションに滞在して、11月9日に地球に帰還したばかりです。

星出さんが帰還した宇宙ロケットは米国の民間企業「スペースX」製の宇宙船です。今はまだ星出さんのように、知力、体力ともに優れたごく少数のエリート宇宙飛行士だけのものですが、近い将来は普通の人々が宇宙に飛び出す時代になるに違いありません。記者会見で星出さんもそう語っていました。

私が強く惹かれたのは、星出さんの適応能力、コミュニケーション力です。

宇宙船はひとりでは動かせません。ステーションには米国人、フランス人、ロシア人、大勢のアストロノーツと共同で暮らしています。船外に出れば空気のない虚無の空間が広がり、狭いステーション内を半年にわたって大勢の飛行士と共に暮らし、定められた作業を行っていきます。

それは私などの想像がまるで及ばないほどたいへんなことでないのかと、想像力を膨らまして勝手に思ってしまいます。

ステーション内で船長を務めた星出さんは、月曜日の記者会見で「船内では忙しく過ごした。仲間とは笑いが絶えなかった。テーブルを囲んで食事をするのが楽しくて、いつまでもその場を離れたくなかった。それがなくなって寂しい」と思い出を振り返っていました。

この点こそが肝心なのだと思いました。人生100年時代、誰とでも仲良くでき、興味深い話題を提供し、楽しい時間を過ごせる力。画面を見ながら、アストロノーツの能力の神髄はまさにこの点にあるのだと、ひとり合点しておりました。そういう人に私はなりたいのだと痛感した次第です。
(スズカズ)