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やはりアルゴリズム取引か?

中嶋 健吉

2021/11/18 07:53

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NY市場が堅調に帰ってきても、日経新聞が2022年3月期の純利益予想を従来の+36%増益から+48%に上方修正しても、日本株は素直に上昇で反応を返す訳ではなく、その不自然な動きに不満が残ります。何か我々の意識外にあるアルゴリズムが働いているのでしょう。改めてアルゴリズム取引とは?

【アルゴリズム取引】

  1. あらかじめ定めた条件(数理モデル)に従い、自動で売買を繰り返すコンピュータプログラムです。与件条件としては多彩なものがありますが一般に言われるものとして、テクニカル分析、統計数字、報道、著名人のSNS及び言動などが挙げられます。

  2. 銘柄の値動きのクセを自動計算し数量化する為には銘柄の値付き(テッイク)を分析し、更に最適な値段で執行する為には小口に分ける必要があります。こうした大量の小口注文を捌くにはスピードが不可欠で、ここに高速取引(HFT)が生まれる必然があります。

  3. 基本的にIT技術者と資本が揃えば誰でも参入できます。新規参入が増加し各自各様のアルゴで売買する為、市場構造が頻繁に変わり過去のデーターが数ヶ月で無意味になることが多いのも特徴です。

  4. 昨年3月のコロナ禍による株式を筆頭とした世界的な金融商品の急落は、それまでのモデルに存在しないことが起こり、機械学習で積み上げたことが役立たないことを示しています。

  5. 今はコロナ前のデーターが有効でなくなり、新たにコロナ後のデーターを積み上げている渦中にあると思われます。

  6. アルゴリズムが本格的に普及し始めた2004年以降、16年間のデーターを積み替えている渦中にあるのが現状です。日本に対する新たなデーターは、コロナワクチン接種に後れを取り、デフレ経済脱却のシナリオが見えず、老齢化社会を迎え、且つハイテク分野で中韓に後れを取る日本に関する負のデーターが積みあがっているのでしょう。良い材料に反応しない日本株の原因がここにある様です。

  7. 良い材料に反応せず、負の材料に過剰に反応するアルゴを打破するにはどんな小さなことでも良い材料の積み上が不可欠です。そして今、徐々にそうした流れが見え始めています。決してネガティブな目で日本株を見ないようにしたいものです。
(中嶋)