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師走相場入り

岩本 秀雄

2018/12/03 08:08

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 本日から12月相場。師走相場が始まります。
まず、9月に続いて今年2回目の”3日新甫”。「2日新甫は荒れる」の市場格言をもとにすれば、”荒れる”の度合いがもっと強くなるのではないか、と考えてしまいます。果たして、どちらに荒れるのか。今年9月の“3日新甫”は月間で1254円高と今年最大の上昇幅でしたから、ちょっと楽しみです。
 この12月の騰落アノマリーは過去10年間でみると、8勝2敗と年間12か月で最高の上昇確率。「年末(クリスマス)ラリー」だとか「掉尾の一振」だとか、強くなりやすい印象です。2009年には月間で12.8%、2012年には同じく10.0%と高い上昇率を記録しています。ただ、ここ数年は不ザエな推移が続き、昨年は僅か0.13%と極めて小幅な上昇率で終わってしまいました。

 月間の流れとしては、月初から中旬にかけては節税売りが出やすくてやや弱含み、せいぜい横ばいという展開が平均パターンです。日経平均プロフィールによると、12月1~20日における日々騰落は半分の10日が50%割れ。つまり、下旬まではそれほど強くない地合いが続く、ということを示しています。
 25日以降になると、上昇確率が連日50%超。グッと強くなります。26日には71.43%(40勝16敗))という年間で最大の勝率を記録しています。逆に、下落確率が最も高いのは5日の41.07%(23勝33敗)です。5日に買って26日に売る(ともに水曜日)-月間アノマリーが示唆する最適戦略ということになりそうです。

 さて、注目された米中首脳会談。中国が米国産品の購入によって貿易黒字を縮小する一方、①米企業への技術移転教養の是正、②知的財産権の保護、③非関税障壁の是正など5分野の構造改革については協議を90日間継続し、それまでは来年1月に予定していた2000億ドル分についての25%追加関税の発動は見送る-ということで合意しました。90日間の猶予期間(言い換えれば、2か月間の発動猶予)が与えられたことで、最悪のケースで“決裂”まで意識していた株式市場は、この「一時休戦」を歓迎することになりそうです。

先週末の米ダウ平均は前日比199ドル高と反発。週間では1252ドル高と週間ベースで今年最大の上昇幅を記録しています。今週は雇用統計の発表週。年末商戦の好調など足元の景気に関心が向くようだと、一段の戻りを試す場面となるでしょう。日本株にとっても師走相場への入り口として、いい環境となってきました。(イワモト)