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明けましておめでとうございます。

松下 律

2019/01/04 08:30

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明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


アップル・ショック?

 わが国は3が日で株式市場が休場だったわけですが、海外市場は2日から開いており、わが国の市場でもクリック365の市場では商いが行われていました。2日のクリック株365相場では、日経225が一時19500円割れまであった後3日の明け方に2万円台回復、しかし翌3日早朝から、外国為替市場で進行した急激な円高・ドル安を受けて再び19500円割れにまで急落、という目まぐるしい変動を見せています。


 相場変動の材料は以下のようなものでした。


・12月31日発表の中国12月PMIが49.7と1年7か月ぶりに50割れ → 世界景気後退懸念 → 米株、日本株安

・習近平主席の対台湾強硬発言 → 米中摩擦激化懸念 → 円高要因


 そして3日の相場急落に決定的な悪影響を及ぼしたのが、 アップルでした。


・アップルの昨年10-12月四半期の売上ガイダンス下方修正 → 世界景気減速の企業収益への悪影響懸念 → NY株急落+クリック株365の日経225急落+円高


 円ドル相場は、日本時間3日早朝わずか数分で1ドル109円台から104円台へと急騰しています。(その後107円台に戻していますが。)


 市場出来高が小さい休日の相場で、AI系の売り、いわゆるストップ・ロス狩りが相場を大変動させたことを窺わせる動きです。


 昨秋以来、アメリカ株式相場下落のリード役となった感のあるアップルですが、今回は現実に売り上げに陰りが出ていることを、CEO自らが認めたということでショックが大きくなったのでしょう。


 今年の日本株相場を見通しますと、どう見ても、円安→日本株高、というシナリオを期待するわけには行かないだろうと思わせます。


 それゆえに今年は円高・株安で株価は低迷、というシナリオを描くのも一つの考えなのでしょうが、日本企業の稼ぐ力の向上、株価の割安、さらには、今後の技術進化による経済発展を考えますと、必ずしも低迷相場を想定するところでもないかもしれない、という気にもなります。


 その場合は、円高傾向と株価の上昇が共存する相場展開を想定することになるわけで、それがどんなものになりそうなのか?いろいろ考えておくべきところだろうと思います。


 大発会の相場で個別銘柄の株価の動きの中にヒントがあるかもしれない、そんな気持ちで今日の後場を見ておきたいと思っています。


暴落相場の振り返り

 10月の相場急落に際して、いくつかの過去の暴落相場との対比を試みたのですが、もう一度まとめてみたいと思います。

1.日経平均が3分の1になった「90年代資産バブル崩壊相場」

2.2分の1以下になった「ネットバブル崩壊相場」 (米ナスダック指数は約5分の1に下落。)

3.2分の1以下になった「リーマン・ショック」

4.30%下落した「チャイナ・ショック」

5.15%下落した「VIXショック」

 

 そして、今回の下落相場。10月初から年末までの日経平均の下落率は、22%に達しています。


 買い方の立場からしますと、レバレッジを掛けた状態になっていない限り、銘柄入れ替えの売買は別として特に株式資産の持ち高を縮小しなければならないという情勢ではないと思いますが、過去の暴落局面を意識しながら進まなければならないのが今年の株式相場だ、ということは言わざるを得ないように思います。


2019年1月4日

証券アナリスト

松下律