Logo stockvoice

ブログ:Onevoice

清凉寺のお松明式

西谷 祐紀子

2019/03/20 12:19

306ed5c9 7f04 4732 882e 5585a252669a castphoto23 nishiya2

京都三大火祭をご存知でしょうか。

有名な「五山送り火」の他に、「鞍馬の火祭」「清涼寺のお松明式」という火祭りがあります。

春まだ浅い京都へ、この三大火祭りの一つ、清涼寺のお松明式に出かけました。



(北野天満宮は梅満開でした!)



清涼寺は通称「嵯峨釈迦堂」。

嵯峨にあるお釈迦様を祀るお寺です。


清涼寺のお松明式は、釈迦入滅の日に、その遺徳をしのぶ「涅槃会」の行事の一環として行われています。

本尊の釈迦像は、国宝の秘仏ですが、この日は公開されていて、しかも普段はお坊さんしか入ることのできない目の前まで近づいて焼香できるようになっていました。


こちらのお釈迦様は、37歳当時の生きている時に作られた若いお姿の仏像で、片肌を出さず波状の衣をまとっていることと、頭が大仏様などの螺髪ではなく編んだ髪の毛を巻いた渦巻き状になっている二点が特徴であること。

インドから、中国を経て、日本に来たことや、身体の中に五臓六腑の模型が入っていたことなど、お寺の方が教えてくれました。


松明式は3/15の夜に行われます。

高さ7メートルほどの3本の松明を早稲、中稲、晩稲と見立て、昔はその燃え方で1年の豊凶を占ったのだそうです。





時間になると、火のついた藁が、3つの松明の中に順に投げ入れられます。

徐々に火が広がり、大きな松明がゴーゴーと燃えあがります。

松明の上を舞う火の粉は、とても美しく、不思議にも粉雪に似ていると感じました。

(過去には風に乗って飛んだ火の粉で、ボヤになったこともあったそうです)



燃え盛る松明、僧侶たちのお経、保存会の方の半纏や提灯…心に刻まれました。

この火祭りは、あまり観光化されていなくて、地元の人たちの行事に、自然に参加させて頂く雰囲気がとても良かったです。


地元の方々にとって、お寺が身近な場所で、この火祭りを大切にしていることが感じられました。

3月半ばの嵯峨の夜はかなり底冷えして、20時の松明式が始まるまでの寒かったこと。

でも、お坊さんたちと地域の皆さんの距離が近く、京都の中でもいい意味での田舎感があって、気持ちがほっこりあたたかくなりました。