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商は詐?

櫻井 英明

2019/06/11 07:21

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景気悪化の可能性よりも利下げ期待が勝ったという本末転倒の格好。
「貿易戦争の激化や労働コスト圧力の低下、すでに低水準にあるインフレを踏まえ利下げを実施する可能性はある」という見方。
何か違和感という感じです。
通常は経済指標の低下は悪材料。
でも景気の悪化が利下げ観測につながっての株高という解釈。
どこかが間違っているような気がしますが、短期的思考では「是」なのでしょう。
バッドニュースがグッドニュースという典型的な事例かも知れません。
「金利が下がって株が上がる」。
学問的には正しいのでしょうし、これが通説。
しかし下がるにしてもマイナスまで行ってもこの学説が通じるのかどうかは疑問。
景気悪化よりも金利低下の方が市場からは歓迎される相場というのは市場関係者の論理。
それを喜ぶ世界にはやはり疑問を感じるのがフツーの肌感覚です。
マーケットは一つのことしか見ることのできない場所。
多数の論理が少数意見をかき消しますが、少数意見に真実は多いもの。
それがマーケットの宿命だから、従わざるを得ない面もあります。
しかし「変なこと」はいずれ是正されるのが地球の掟。
かと言って下げると大きくなるネガな声に同調する気はありませんが・・・。


あらゆる市場の関係者というのは、どういう訳か話の矛先を世界景気に広げる傾向があるようです。
表現を変えれば「大風呂敷」みたいな印象。
現状を確認もしないのに「米経済は・・・」。
見たこともないのに「メキシコとの関係は・・・」。
そして「FOMC、ECB、日銀」。
地に足がついていない空理空論に聞こえてしまうのは聞き方のせいでしょうか。
マクロは尊くミクロはアンタッチャブルみたいな印象。
マクロだから間違っても許されるがミクロは許されないというような前提があるのでしょうか。
解釈しても、議論をしても、何も解決しないことの多い世界を対象にしての無駄話。
その先に未来が感じられません。
円高だろうと、円安だろうと、あるいは金が上がってもコーンが下がっても・・・。
表面上はほとんど実生活には関係ないもの。
ドル円の108円と107円でなにか違いがあるのでしょうか。
世界中のほとんどの人々の感性にとっては邪魔なものでしょう。
株もそうかも知れません。
そう考えると、無駄が無駄を生んで更に無駄な世界を展開しているのがマーケットみたいなもの。
株だけは違うと言いたいところですが、所詮、欲望の集積場であることはFXも商品先物も暗号通貨も一緒。
このグロテスクさを隠す必要はないでしょうが、隠すために世界経済という雄大な素材を持って来るのは罪悪にも見えてきます。
欲望という「鉾や槍や弓」を隠すのが世界経済という「鎧と盾」。
だから話は進まず堂々巡りという考え方も可能でしょう。
大体、個々の集積が全体であることは自明の理。
しかし、全体は良くても個々はダメというのはどこか変。
木を見ないで森を見ても、正確に診断できるのというのが不思議です。
杉林に混じっている松を遠目に見分けることができるのでしょうか。
「その必要はない」と言われればそうれまでですが・・・。


もっとも・・・。
自己資金を事業に投資して応援しているのが株式。
自己資金にレバをかけて価格変動に投棄してるのがFXや商品先物。
先物だけで現物はなく、希望や志などほとんどないという違いは間違いなくありそうです。
と、ここまで書いて気がつきました。
最近、読んだのは高田郁の「あきない世傅、金と銀」(角川)。
享保の学者という設定の人物のコメント。
「自らは何も生み出さす、汗をかくこともせず、
誰かの汗の滲んだものを右から左へ動かすだけで金銀を得るような、
そんな腐りきった生き方をするのが商人だ。
商とは、すなわち詐(いつわり)なのだ」。
この一節が脳裏に残っていたのでしょう。


「イムラ封筒(3955)の決算が増益なのに月曜はマドを開けて下落。
W選挙が無くなった可能性がありキャシュレス関連が上昇している。
これで消費税10%が濃厚になってきたシナリオ」と北陸の老練な投資家さん。。
現場感覚は鋭いものです。
というか・・・。
この感覚が理解できなければ相場人である資格はない、と言えるかも知れません。


「西向くサクライ」アノマリーとともにあったのが「札幌遠征株高アノマリー」。
2005年から2015年くらいまでは頻繁に遭遇しました。
先週末に久々に現実化してくれました。
「2・5・8」の法則でいえば大きな流れは「20000円⇔のレンジ」。
小さな流れでいえば「20500円⇔20800円」のレンジ。
これが「20800円⇔21000円」と「21200円⇔21500円」、「21500円⇔21800円」と小さな変化をすることは重要です。
そうすれば結果的に「20000円⇔22000円」のレンジは「22000円⇔25000円」へと一段進んでくるはずです。
ホームランが打てなくても小さなヒットや盗塁を積み重ねることの大切さでしょう。


以下は今朝の場況。

「昨年5月以来の6日続伸」

週明けのNY株式は続伸。
NYダウは78ドル高の26062ドルと6日続伸。
26000ドル台回復は5月6日以来1カ月ぶり。
NYダウの6日続伸は2018年5月の8日続伸以来1年1カ月ぶりの連続上昇記録。
トランプ大統領がメキシコからの全輸入品への関税発動を見送ると発表したことを好感。
米とメキシコを結ぶサプライチェーンの寸断や調達コストの上昇回避の方向が買い安心感につながったとの解釈。
メキシコに工場を持つGMやフォード、「コロナビール」を販売するコンステレーション・ブランズが上昇。
アマゾンが3%超の上昇となりNASDAQは81ポイント高の7823ポイント。
長期金利が上昇。
利ざやが改善に向かうとの期待からゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融セクターが上昇した。
百貨店のメイシーズが6%高。
一方でマクドナルドが2%下落。
もっともNYダウは一時100ドル以上上昇していた場面もあり引けにかけて上昇幅を縮小した格好。
長期債相場は4日ぶりに反落。
長期金利の指標となる表面利率2.375%%の10年物国債利回りは前週末比0.07%高(価格は安い)の2.15%。
原油先物はもみ合い。
ドル円は108円台半ばでの推移。
ダウ輸送株指数は91ポイント高。
SOX指数は2.54%上昇。
VIX(恐怖)指数は15.94。
SKEW指数は114ポイント台。
恐怖と欲望指数は37ポイント。

「アノマリー的には株高の日」

週明けの日経平均は続伸し8日ぶりの21000円台回復。
寄り付き211円高、大引け249円高で日足は4日連続陽線。
令和で2回目の25日線(21101円)超となった。
2週間ぶりに21000円台を回復。
25日線を約上回ったのは1ヶ月ぶり。
26週線(2106円)も上回っており、当面はこれらより上で推移できるかがポイント。
ただし東証1部の売買代金は1兆9516億円で3日連続の2兆円割れ。
値上がり1783銘柄、値下がり294銘柄。
新高値86銘柄、新安値9銘柄。
騰落レシオは87.20。
NTレシオは13.61倍。
25日線からは0.2%のプラスかい離。
200日線からは2.7%のマイナスかい離。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.683%。
買い方▲12.416%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲3.899%。
買い方▲20.071%。
空売り比率は40.6%まで低下したがそれでも61日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.9%まで上昇。
8%が第一次限界とみれば「ソロソロ」という水準だ。
日経HVは12.5、日経VIは17.15。
日経平均採用銘柄のPERは11.91倍でEPSは1774円。
21294円でPER12倍復活だ。
PBRは1.06倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比30円安の21120円。
高値21250円、安値21075円。
NYダウは昨年5月の8連騰以来となる6日続伸。
「5連騰まではよくあること。それ以上の続伸は珍しい」という声もある。
26週線が21088円、13週線21434円、52週線21822円。
12ヶ月線(21744円)が24か月線(21748円)を下抜けたが6ヶ月線(21184円)は上向き。
週足の一目均衡の雲の下限は22397円とまだ高い。
日足の雲の下限は21395円。
週足の勝手雲の下限は20823円は抜けて雲の中。
上限は21200円だ。
3月メジャーSQ値21348円→4月SQ値21870円→5月SQ値21451円。
これを上回る推移に期待の週。
気学では「人気一新、変化を見せる重要日」。
アノマリー的には「株高の日」。
水曜は「押し目買い方針の日」。
木曜は「相場の居所が安値にある時は急伸する」。
金曜は「高日柄なれど飛びつき買い警戒、吹き値売り方針」。
(櫻井)。