Logo stockvoice

ブログ:Onevoice

過剰期待を修正。

岩本 秀雄

2019/07/08 08:24

15fe617c b416 4de4 a6e8 4294725e91b1 castphoto02 iwamoto
  5日に発表された6月雇用統計は非農業部門の雇用者数が22万4000人の増加と市場予想の16万人増加を上回るものでした。増額修正された5月分は7万2000人増。増加数の縮小が市場で警戒感を呼びましたが、再び5か月ぶりに高い増加数となりました。

  それでも、ダウ平均は43ドル安。5日ぶりで反落しました。この数字が「米国経済の力強い成長を示しており、FRBへの大幅な利下げ期待が後退する」との人気になった、との説明が一般的です。確かに、先週は利下げ期待が先行して強い相場が続きました。

 しかし、発表後の株価推移はやや複雑です。予想以上に堅調な数字の発表を受け、取引開始は100ドルを超す下落で始まり、午前11時前には232ドル安まで売られましたが、その後は買い戻されて下げ幅を縮小。午後3時には下げ幅は前日比15ドル安まで下落幅を縮めています。この1日の動きを見る限り、失望感というよりは、軽いショックを織り込んで結局は前日終値近い水準まで引き戻した、ということ。相場は依然として底堅い推移といっていいでしょう。

 今週はパウエル議長が10日(水)に下院金融委員会で金融政策に関する半期に一度の議会証言を行います(11日には上院銀行委員会でも証言)。慎重に言葉を選びつつ、議長がどのような発言をするか。また、市場がその発言をどう解釈するか。週半ばまで、より神経質な展開となりそうです。日本株にとっては円安気味の為替がプラスですが…。(いわもと)