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低迷する売買代金

中嶋 健吉

2019/07/18 07:30

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7月3日から17日まで、売買代金の2兆円割れが11日連続で続いています。直近では2016年10月3日~19日までの12日連続に並ぶ勢いです。
ここでは、先ず前回の低迷の背景を探ってみます;

6月の英国の予想外のブレグジット決定でヘッジファンドの運用悪化
つまり株式、債券が同時に下落した為、リスクを平準化するリスクパリティ戦略が働かず、ヘッジファンドの多くが9月末までに大きな損失を抱えた。
更に10月に入り、アメリカでは11月の大統領選に向けて大統領候補、副大統領候補のTV討論会が頻繁に行われた。
最後の4半期になる10月を迎え、損失挽回の戦略を考えるヘッジファンドが討論会の行方を見るため動きを止めた。

以上の背景が考えられます。
では今回は;

業績不振のドイツ銀行がヘッジファンド向けプライムブローカー業務をBNPパリバに移譲交渉。
ドイツ銀行のプライム関連残高は1500億ユーロ(約18.2兆円)。しかし交渉期間中に最終客が契約解除し、他行に移管の動きを強める。 1日当たり10億ドル(約1100億円)の流出と伝えられています。
ドイツ銀行配下のドイツ証券は、日本市場では大手裁定業者で鳴らしてきましたが、日本でのビジネスを終了する予定です。 BNPパリバも日本での調査部門の閉鎖を決めています。
プライムブローカーとはヘッジファンドに代わり、空売りの為の株券の調達、受け渡し、為替予約、保管業務等全てのバック業務を担い、そのオペ毎に手数料を課するビジネスです。 圧倒的な資金力が必要になります。

ドイツ銀行発のアジアビジネスの見直しで、日本を含むアジア株が整理の対象となっているのです。 近々にはBNP-ドイツの最終的な取引形態が明らかになる予定です。 
今しばらくの辛抱かもしれません。
(中嶋)