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少し上向いたか?

松下 律

2019/07/26 08:30

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依然薄商いながら

 日本株は依然薄商いで、多くの市場参加者が様子見になっていることを示していますが、半導体関連株の上昇に引っ張られて相場全体が少し上向いたようです。


 半導体業界の回復はまだ本格化していないはずですが、株価への織り込みが行き過ぎて売り方の売りポジションが大きくなりすぎていた、ということなのでしょう。


 先週木曜日の急落に対して、翌金曜日にすかさず反発したことも大きかったのでしょう。海外勢の先物買戻しと見られる買いで日経平均指数先物主導で上昇している面もあるようです。


 いずれにしましても、来週31日の米FOMCの利下げ待ち、というのが今の局面なわけでしょうが、政策金利の利下げ幅は0.25%であろう、と思われるものの、日々明らかになる米経済の各種指標は、必ずしも悪いということもなく、ひょっとすると利下げ見送り?といったことも頭をよぎります。(昨夜も米指標発表後に、米金利上昇→円安・ドル高、と為替相場が振れています。)


 中東情勢、合意無きブレグジット懸念、日韓関係、北朝鮮のミサイル発射、など、かなり大きなものを含む懸念材料がある反面、米中貿易交渉の進展期待、といったポジティブ・サプライズになりうる好材料の種もありますし、米金利の引き下げはまず既定路線、というわけで当面は株価上昇の余地が米国のみならず日本株相場でもあると見られているのでしょう。(NYダウで数百ドル、日経平均で数百円の上下動はあるとしましても。)


 と言うより、大きめの波乱があるとすればFOMC後、というのが市場参加者のコンセンサスになりつつある、ということなのかもしれません。


米株バブルの可能性

 今月末のFOMCで利下げが実施されるとしますと、予防的利下げ、とは言うものの、米景気がさほど悪化しているわけでもなく、株価は史上最高値圏、という状況で利下げを行うことになりそうで、利下げ継続となればこれは米株バブルにつながるのでは?と思う人がいても不思議はありません。


 加えて、これからトランプ政権は、あるいは次の大統領選挙で民主党が勝つとして、その民主党政権も、巨額のインフラ投資を目指す可能性があるでしょう。


 米国の財政事情からすれば、巨額のインフラ投資には制約があるはずですが、MMTなどという重宝な理論もあるわけで、政権がそれに乗るということもあるかもしれません。


 そうなれば、ますます、米経済は好調→株価は上昇→バブル相場到来の可能性、という図式になるでしょう。


 米国株式がバブル相場を演じるとすれば、どんなものになりそうか?いくつか思い浮かぶことはあります。


・ここから2年と少し、2021年末辺りに向けて市場全体がバブル化する活況相場があり得る。

(2021年末にNYダウ38,915ドルで大天井、などとなったら、何やら因縁めいていて面白いですね。)


・ITによる経済の活性化とか、関連企業の収益向上、が囃されてバブル相場到来、というシナリオでしょうね。


・個別銘柄では、PERが数百倍などという天文学的な株価水準のものが続出する。


・市場全体では、平均PERは25倍を上回る辺りでしょうか。


・個別株で、時価総額が2兆ドルを超えるものが出て来るかも。(マイクロソフト、か、アマゾン、か・・クラウドの勝者として評価されて・・というようなことはありそうですね。)


 米株がバブル相場になる時、日本株がどうなりそうか?さすがに、日本株がまったく追い付かない、などということはないでしょうね。日経平均も、3万円を超えるくらいの上昇は見せてくれるのではないかと思います。


令和元年7月26日

証券アナリスト

松下律

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