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あれにしままの露のふるさと

櫻井 英明

2019/08/13 07:25

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5月の連休明けの下落は7日から14日までの1週間で約1400円の下落。
先週の下落に当てはめれば下値メド19800円という計算でした。
火曜日にほぼ達したと考えて良かったのでしょう。
こんな指摘もあります
「ザラバベースで日経平均は4月24日高値(22362円)を付けたあと、8日後の5月14日に20751円。
これが下げの第1波で値幅は1611円。
その後、5月22日までの6日は自律反発局面で値幅は653円だった。
5月23日から始まった下げの第2波は6月4日までの9日。
20289円まで1115円の下落。
一方、今回は7月25日高値(21823円)から8月6日安値(2万0110円)まで8営業日で値幅は1713円。
5月の第1波と日柄、値幅の点でほぼ一致。
5月のパターンを今回に当てはめると、下げの第2波が始まるXデーは8月16日」。
そんなに都合よくいくものでしょうか。
先週の水曜に聞かれた声。
「市場関係者の言うとおり『リセッションだ!大変なことになる!』と思いましたら、保有株の半分以上が赤くなりました」。


「相場は下げたから上がるものだし、上がったから下がるもの」。
トランプ大統領も会得しているであろうこのセオリーを思い出したいものです。
結局、株価が史上最高値圏という格好の場面でのトランプ大統領の対中国強硬姿勢はいつものこと。
NYの主要株価各指数が200日線を下回らずに反発したことはそれを物語っています。
「トランプ大統領は株価が目先天井ゾーンに来ると、トランプ砲を炸裂。
相場が下げようとするというか下落する。
今回も同じような状況でトランプ砲が炸裂した。
ただトランプ大統領は経済戦争に勝つために株高政策を続けること自体に変化はない。
過熱ゾーンに入ったときにトランプ砲をぶっぱなす可能性があるということだ」。
「株価が高水準にある時のトランプ大統領のちゃぶ台返し」というリズムにそろそろ市場も気が付くべきだろう。
ただ・・・。
「トランプ大統領は経済戦争に勝つために株高政策を続けること自体に変化はないでしょう。
過熱ゾーンに入ったときにトランプ砲をぶっぱなす可能性があるということだ」。
冷徹な観測と解釈から離れて付和雷同した市場解釈に流されてはいけないということです。

8月2日時点の信用買い残は1193億円増の2兆3144億円。
2週間ぶりの増加で3月29日以来約4ヶ月ぶりの水準を回復。
同信用売残は620億円減の8902億円。
8月2日時点の裁定買い残は1320億円減の5434億円。
当限は1304億円減の4847億円。
翌限以降は15億円減の587億円。
裁定売り残は427億円増の1兆2220億円。
当限は456億円増の1兆294億円。
翌限以降は29億円減の1910億円。
売り残は1兆円台に乗せてきました。


先週金曜の移動平均線は25日線(21358円)、75日線(21342円)、200日線(21365円)。
23円の範囲に収束した移動平均はレンジの変化の前兆。
ドル円の106円攻防戦もさることながら10年国債利回りのマイナス0.2%攻防戦というのがもう一方の要素。

室町幕府八代将軍足利義政の歌。
「板間もる月こそ夜のあるじなれ あれにしままの露のふるさと.」。
「露」を「株」に読み替えてみると、あれにしままの株のふるさとは月に支配される?
ではその「月」の解釈は?
月はもともと地球の惑星。
地球を現物株とすると、月は指数先物みたいなもの。
しかし現物は指数に支配されています。
あるいは・・・。
月は地球の惑星。
しかし地球は月の動きをある意味反映します。
マーケットも、外国人の投資心理ではなく、実は東京市場の市場心理が反映しているように思えます。

以下は今朝の場況。

「ビビリと欲望指数は24ポイント」

週末のNY株式市場は反落。
もっとも主要株価3指数は一時、軒並み1%を超える下げとなった後、午後になって切り返し。
NYダウはプラ転した場面もあった。
主な要素はトランプ大統領の発言。
「米国は引き続き中国との貿易交渉を継続しているが当面の合意はない。
中国通信機器大手のファーウェイと取引は当面行わない」。
米中貿易摩擦懸念は再拡大との解釈。
株式相場は今週、乱高下の展開となったものの最終的には前週比ほぼ変わらず。
商いは活況で週間売買高は410億株を超え年初来最高を記録した。
イタリア政局の混迷が投資家の懸念につながった。
英国の第2四半期GDPが前期比0.2%減。
2012年第4四半期以来6年半ぶりのマイナス成長となったことも投資家心理の重しとなった。
7月の卸売物価指数は前月比0.2%上昇と控えめな伸びで着地。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数は2015年10月以来初めてマイナス。
10年国債利回りは1.74%台。
10年国債利回りは2週連続低下。
10年債利回りの2週間の低下幅は約8年ぶりの大きさとなった。
ドル円は105円台前半での推移。
週明けのNYダウは389ドル安の25897ドルと続落。
下落幅は一時460ドルを超える場面もあった。
NASDAQは95ポイント安の7863ポイント。
S&P500は35ポイント安の2882ポイント。
ただいずれの指数も75日線は割れこんだが200日線はキープしている。
米中貿易問題は当面の第一悪材料。
ここに債券利回りの低下が加わっての大幅安となった。
10年国債利周りは一時1.63%台を割り込んだ。
2年債利回りとの差は0.06%と約12年ぶり狭さ。
逆転が近づいたことが悪材料視された。
また中国人民銀行は人民元取引の対ドル基準値を8営業日続けて元安に設定。
中国当局が元安を容認。
米国の反発を招きかねないとの解釈につながった。
香港国際空港が空港内の大規模デモを理由に12日夜出発予定の全便を運休。
大統領選予備選結果を受けてアルゼンチンペソが急落。
数多い不透明要因を嫌気した格好だ。
ほぼ全面安の中で金融セクターの下落が顕著。
原油価格が堅調に推移したのにかかわらず貿易摩擦や世界の景気減速への懸念からエネルギーも大きく売られた。
素材セクターも大幅安。
VIX(恐怖)指数は21.09。
ダウ輸送株指数は174ポイント安。
SOX指数は1.18%の下落。
週末25ポイントだった恐怖と欲望指数は24ポイントに低下した。
ゴールドマン・サックスのエコノミストは週末に顧客に送ったメモで第4四半期の米成長見通しを2.0%→1.8%に引き下げ。
「リセッション懸念が拡大した」という声もある。
ドル円は105円台前半。
トランプ米大統領がFRBに対し1%の利下げを要求。
「経済はFRBに手錠をかけられた状態だ」とコメント。
「高い金利がドル高を招き、米国の製造業の打撃となっている」と主張したことも影響した格好。

「先週同様週明けのNY安」

週末の日経平均は寄り付き165円高で大引け91円高と上昇幅を縮小。
「NYダウ平均が371ドル高とそれなりに格好をつけての戻り。
雰囲気として安心感拡大。
しかしそれ以上に買い上がる材料はなく後場は小動き・様子見に終始」との声だ。
国内4-6月期実質GDPが年率換算1.8%増で着地したことは好感。
SQ値20855円99銭を一度も超えることなく「幻のSQ」となった。
3ケタの上昇を維持できず2ケタの上昇しかできないマーケット。
8月2日から7日の4日間で終値ベースで1000円以上下落している割には戻りが鈍い。
昨年12月の上場以来、公開価格(1500円)割れが続いていたソフトバンク(9434)。
一時1509円を付け、上場8か月目にしてようやく公開価格の1500円を超えた。
一方マザーズに新規上場したステムリム(4599)は公開価格割れ。
日経平均は週間では402円の下落。
週足は2週連続で陰線。
売買代金は2兆1466億円。
SQ日にしてはこちらも物足りない。
値上がり1209銘柄、値下がり837銘柄。
新高値51銘柄、新安値95銘柄。
騰落レシオは79.51と80%を割れ込んだ。
NTレシオは13.75倍。25日線からは3.2%、200日線は3.2%のマイナスかい離。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.157%。買い方▲12.779%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲3.825%。
買い方▲16.965%。
空売り比率は46.3%で102日連続40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は9.8%に上昇。
日経HVは15.5、日経VIは19.71。
東証REIT指数は続伸。
日経平均のPERは11.71倍でEPSは1766円。
PBRは1.03倍。
ボリンジャーのマイナス2σが20547円、マイナス1σが20952円。
週明けのシカゴ225先物は大証金曜日中比370円安の20265円。
高値20580円、安値20210円。
移動平均線は25日線(21358円)、75日線(21342円)、200日線(21365円)。
23円の範囲に収束した移動平均はさらにレンジの変化の前兆。
ドル円105円攻防戦もさることながら10年国債利回りのマイナス0.2%攻防戦というのがもう一方の要素だ。
52週線(21216円)、24ヶ月線(21874円)は遠い。
先週同様週明けのNY安。
また日足の陽線が欲しい火曜日。
今週は4日立ち合い。
週前半で決算発表が一巡し中盤以降は材料難。
気学では「上寄り付きは売り方針。安寄り付きは買い狙え」。
水曜は「波乱激しく人気に逆行して動く。逆張り良し」。
木曜は「後場高の日なれど上放れた時は売り狙え」。
金曜は「変化を起こす重要日。後場の足取りに注意」。
(櫻井)