Logo stockvoice

ブログ:Onevoice

変動大

松下 律

2019/08/16 08:20

D5718516 997a 49b1 b8ed 3b901c12c91b castphoto15 matsushita

ダウ800ドル安を受けて 

 下がる時はダウの2倍下げ、上がる時はダウの半分しか上がらない、という状況が続いて、ついにダウと日経平均の「サヤ」が5千円以上になってしまいました。


 前日のNY市場でのダウ800ドル安を受けて、日経平均が1600円下げていたらもう不貞腐れるしかない、という状況だったのですが、さすがに「モノには限度がある」、「割安感というものもある」というわけだったのでしょう、昨日の日経平均の下げは249円で済みました。


 このところの日本株下落の一因(と言うよりほぼすべて?)となっていた感のある円高も、いくら日米の金利差が縮小と言っても、ドル売り・円買いのポジションを何日も持つのはコストが嵩むということもあったのでしょう、逆捩じを食う感じのドル買いが入るとドル買い戻しで円高解消、という動きも見られたようです。


投機資金の動き

 トランプ大統領による中国為替操作国指定(8月5日)以降、投機資金の動きが活発化しているように思えます。


・為替操作国指定(米8月5日)→円高、NYダウ767ドル下落


・米10年債利回り1.59%に下落(米8月7日)→新興国通貨下落


・アルゼンチン、メルバル指数1日で38%下落、ペソも対ドルで27%安(現地8月12日)、NYダウ389ドル下落→新興国金融市場に懸念


・トランプ氏、対中関税一部先送り発言(日本時間14日午後10時過ぎ)→NYダウ急騰、円急落、105円30銭→107円手前、日経平均先物20250円→20750円


・米、10年債利回りが2年債利回りを下回る、12年ぶり、ドイツ4ー6月GDP0.1%減少(米8月14日)→NYダウ800ドル急落、→日本株は下落限定的(日本8月15日)


 この間、香港情勢の緊迫化、日韓対立の激化、等々、相場を取り巻く不確実性は増していましたから、売りの投機筋からすれば、こので売り崩せば大暴落もあり得る、と期待したのかもしれません。


 さまざまな「グレーリノ」は相変わらずですし、ひょっとすると香港情勢が「ブラックスワン」になるかもしれない、そうなれば→新興国の情勢悪化→先進国の「どこか」の金融機関破綻→世界的な信用恐慌、となって、売り屋からすれば、目出度くリーマンショックの再来、となる、というシナリオを思い浮かべたのかもしれません。


 売り筋の期待する恐慌シナリオもあり得ないわけではない、というところが不気味なところではあるのですが、売り方が大成功するにはまだ株価の水準が高過ぎるところまで行っていない、ということのように私には思えます。


 徐々に落ち着きを取り戻す確率の方が大きいのではないか、今はまだ、という気がします。


株主総利回り

 今年の3月期決算会社の有価証券報告書から、「提出会社の経営指標等」の表に、「株主総利回り」が記載されています。


 いくつかの会社の株主そうりまわりと自己資本利益率の表を以下の示しました。株主総利回りの数値から何を読み取るのか?少し考えてみたいと思います。




令和元年8月16日

証券アナリスト

松下律

ツイッター・アカウント

@shokenanalyst