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怪物・奥川投手vs履正社打線、あるいはユニゾvsエリオット

鈴木 一之

2019/08/21 07:55

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連日の熱戦が続いた高校野球も、いよいよ明日は決勝戦です。履正社(大阪)vs星稜(石川)どちらも勝てば初優勝です。果たして栄冠はどちらに輝くのでしょうか。

今年のお盆休みは台風10号が上陸し、帰省や帰京の便が大幅に乱れたので、外出せずに自宅で高校野球をテレビ観戦した人も多かったようです。例年になく甲子園の話題で盛り上がっているような気もします。

高校野球が終わると急に秋めいて、夏の終わりを意識させられます。なんとなくさびしいですね。急に空が高く感じられるようになり、大気も少しずつ乾いてきて、朝晩の虫の音が大きく聞こえてきます。桜並木を歩くと落ち葉が増えてきたことにも気づかさせられます。夏の間に読もうと思っていた積ん読の一角が気になります。

夏がれの時期は明けたはずなのに、株式市場はいまひとつ勢いが戻ってきません。東証1部の売買代金は昨日まで5日続けて1兆5000億円台をうろうろしています。マーケットの気迷いがはっきりと投影されています。

マネーだけが冷え冷えとしている状況も無理はありません。先進国では市場で取引される長期金利が次々とマイナス圏に落ち込んで、短期金利を下回る逆転現象を引き起こしています。少しでも金利を求めて運用資金はREITを買い上がっていますが、一方で株式市場ではキヤノン、JT、オリックスなど配当利回りが5%を超えても売られ続ける銘柄が続出しています。

異常と言えばこれほどの異常もそう見られるものではありませんが、それでも流れは止まりません。この先にはいったいどのような結末が待っているのでしょうか。

ユニゾHD(3258)に対する敵対的TOBの動きもそうです。筆頭株主のエイチ・アイ・エス(9603)が仕掛けたTOBは、ユニゾ側が「白馬の騎士」としてフォートレス・インベストメントの資本力を打ち出して対抗してきました。投資会社のエリオット・マネジメントと、いちごアセットマネジメントも大量保有報告書に名を連ねてきました。

不動産業界の名門・ユニゾの株価はTOBの第一報が報じられて以来、明示されているTOB価格を常に上回って推移しています。この点だけを見ても、今回の事例は解決までに相当な駆け引きと時間がかかることを暗示しているように見られます。投資ファンドが乗り出してすでに相当の金額が投じられているだけに、果たしてどのような結末を迎えるのでしょうか。

前例のないことばかりが起こる世の中となってしまいました。しかしその環境下でも人間というものは、実現益にしろ栄冠にしろ、希望にしろ、いつも何かを求めて動きまわっているものです。慰めにもなりませんが敗者にこそ美しさがあります。明日の決勝戦は録画してテレビ観戦する予定です。
(スズカズ)