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苦月か、駆月か

岩本 秀雄

2019/09/09 07:54

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 本日は重陽の節句。その昔、奇数は縁起がいい陽数、偶数は縁起が悪い陰数と考えられ、縁起がいい奇数が重なる日(1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)を、それぞれお祝いとともに厄払いが欠かせない式日としてきた、そうです。中でも、9月9日は陽数で最も大きな数字(9)が重なる日として「重陽の節句」として最も重要視されてきたようです。菊の香りで邪気を払い、長寿を祈願するという風習から、「菊の節句」と呼ばれてきましたが、最近ではどうやら、他の4節句に比べると影が薄くなってきたような印象もあります。
 
 「菊の節句」というと風流ですが、要するに9月9日はぞろ目の日。
 「二つの采(さい)」に同じ目が出ること」。『ぞろ目』という言葉を手元の広辞苑で引くと、そうありました。では、「采」というのはいったい何なのか。この言葉をやはり広辞苑で探すと、語義がいくつか並んでいましたが、近いのは「⑤双六、博打などに用いる具。角(つの)、象牙、木などの小形の立方体で、その六面に、一・二・三・四・五・六の点を配したもの。さいころ」でしょう。つまり、さいころ2つ振って同じ数字が並ぶこと。ゲームやギャンブルの世界での用語です。さらに、スピリチュアル系の人によると、ぞろ目は「天使のからのメッセージ」なのだそうですが、さて、そこまで深い意味があるかどうか…。

 縁起がいいか、ラッキーなのか。数字が重なる日にどんなご利益があるか(日経平均プロフィールを使って)調べてみました。
 奇数、偶数合わせて年間に12回、ぞろ目の日があります。なかで、1月1日と5月5日は取引所がお休みですから対象外。10回について上昇確率みると、2月2日58.93%(33勝23負)、3月3日45.45%(25-30)、4月4日45.61%(26-31)、6月6日37.93%(22-36)、7月7日39.29%(22-33-1)、8月8日52.63%(30-27)、9月9日51.85%(28-26)、10月10日58.26%(16-11)、11月11日53.70%(29-25)、12月12日51.79%(29-27)となります。50%超はプラスの日が多かったことを意味します。極端に上昇確率が高い日は見当たりませんが、プラスの確率が高いのは8月~12月(それと2月)、マイナスになりやすいのが3月~7月、と、年前半と後半で強弱が分かれました。

 さて、米国株は3日続伸で戻ってきます。雇用統計はとらえどころのない内容でしたが、株式市場は利下げ期待へとつないで、例によって“いいとこ取り”のムードです。でも、それも、センチメントが改善している証拠、と見ることもできるでしょう。上向きの市場ムードで迎えるSQ週。さて、展開はどうなるか。9月についてはアノマリーの悪さから、「苦月」などと悪口を言う人もいますが、実は「駆月」となるかもしれない、と秘かに期待しています。駆逐艦のように“弱気”を追い払い月となればいいのですが…。(いわもと)