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受け売りからの脱却

櫻井 英明

2019/09/10 07:18

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土曜日経の「私の履歴書」。
今月は、知識経営の生みの親とされる一橋大学名誉教授の野中郁二郎氏。
「米国の経営学の概念を受け売りする日本という関係は、残念ながら今もあまり変わらない。
日本の経営学は解釈学に終始してきた」。
そして「近年ではROE(自己資本利益率経営)が典型例だ。
最近は内容をよく理解しないままにSDGs(持続可能な開発目標)経営とみんなが口にする。
もう海外の模倣はやめよう」。
この経済学・経営学の重鎮の一文は重いもの。
簡単にいえば、やはり「青い鳥は足元にいる」のだと思います。

先週木曜日経1面の見出しは「持ち合い株、解消加速」。
バブル時は全体の34.1%でしたが今は10.1%。
30年にわたる持ち合い解消もようやく終焉を迎えるのだとしたらむしろ好材料と考えたいところです
ゴールドマンの「日本の政策保有株は解消の方向へ」というレポートがありました。
「政策持ち合いの解消の受け皿は自社株買い」との指摘。
同社の予想では2019年に8.3兆円、2020年に9.8兆円の自社買いの可能性があるといいます。
政策持ち合いの比率が高いのはトヨタ(7203)、KDDI(9433)、リクルート(6098)、
JR東海(9022)、三菱UFJ(8306)、住友不(8830)、OLC(4661)、
商事(8058)、ダイキン(6367)、JR東(9020)など。
ちなみに日本の企業の18年度の利益剰余金は463兆1308億円(法人企業統計)。
前年度比3.7%増となり7年連続で過去最大。
TOPIXのBPSも05年以降の最高水準。
12年11月に800円でしたが今年8月時点で1350円。
アベノミクス以降1.7倍になったことになります。


大和のレポートは「9月配当落ち予想」。
日経平均で161円、TOPIXで15.5ポイントとの試算。
TOPIXでは2001年以降の過去最高水準です。
配当の再投資は日経平均型で1200億円弱、TOPIX型で5400億円。
この結果NT倍率が低下する可能性があるとの指摘。
ちなみに高配当銘柄のアウトパフォームは2017年は10営業日前から。
2018年は6営業日前から始まったといいます
結論は権利付き最終1週間前からが山場と。
それにしても・・・。
この高配当が裁定取引の逆ザヤ要因の一つであると考えると悩ましいところですが・・・。

以下は今朝の場況。

「恐怖と欲望指数は44まで回復」


週明けのNYダウは38ドル高の26835ドルと4日続伸。
7月31日以来ほぼ1カ月ぶりの水準を回復した。
10月の米中閣僚級貿易協議が進展するとの期待からキャタピラやインテルなど中国関連銘柄を中心に買い優勢の展開。
長期金利が上昇。
JPモルガンやゴールドマンなど金融株が大幅高。
ただ上値は限定的だった。
主要500社ベースの予想PER約17倍。
過去1年近くのレンジの上限に近づいている。
高値警戒感から上昇基調が続いていたマイクロソフトなどが利益確定売りに押された。
ボーイングも足を引っ張った格好。
NASDAQは続落。
S&P500は小幅反落。
NYダウ、NASDAQ、S&500いずれも最高値まで約2%の水準に迫った。
ただ「上昇をけん引する銘柄、業種に欠けた」との解釈だ。
ラッセル2000は最高値から12%以上低い水準。
3市場の売買高は74.2億株と増加(過去20日平均は67.7億株)。
エネルギーは回復してきた。
ダウ輸送株指数は大幅続伸とSOX指数は小幅続伸。
10年国債利回りは上昇(価格は下落)し1.64%水準。
米長期金利が上昇し日米金利差が拡大するとの観測から円売りトレンド。
一時は107円28銭と8月2日以来ほぼ1カ月ぶりの円安・ドル高水準となった。
恐怖と欲望指数は39→35→44と上昇傾向。

「今年初の6日続伸挑戦」

週明けの日経平均株価は寄り付き15円高、大引け118円高。
4月11日→17日と並ぶ5日続伸で上昇幅は5日合計で約700円。
終値で200日移動平均線(21121円)をキープしたのは8月1日以来のこと。
「高値引け(大引け坊主)に近いローソク足。上下に短いヒゲを伴う小陽線の格好だ」と市場関係者。
9月9日重陽の節句は最大の陽が重なる日だった。
一目均衡表の雲の上限値が12日からは20966円で推移。
「これが9月中旬以降の支持線となりそうな気配」という声もある。
物足りないのは売買エネルギー。
東証1部の売買代金は1兆7087億円。
値上がり1696銘柄。値下がり368銘柄。
新高値62銘柄、新安値13銘柄。
騰落レシオは98.83。
ドル建て日経平均は199.46であと少しで200ポイント台復活。
NTレシオは13.74倍。
25日線からは3.3%のプラスかい離。
4%プラスかい離で21468円、5%プラスかい離で21675円だ。
200日線からは0.5%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.182%。
買い方▲10.832%と売り買いが逆転。これは好転のサインでもある。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.356%。
買い方▲17.653%。
空売り比率は45.0%で122日連続の40%超。
日経HVは14.6、日経VIは15.40。
東証REIT指数は4日続伸。
日経平均のPERは12.04倍でEPSは1770円。
PER12倍台は8月1日以来。
PBRは1.06倍でBPSは20111円。
シカゴ225先物終値は大証日中比20円高の21350円。
高値21375円、安値21185円。
NY3市場の売買高は74.2億株と増加(過去20日平均は67.7億株)。
ダウ輸送株指数は大幅続伸。
SOX指数は小幅続伸。
これらの数値は日本株応援の格好だ。
日経平均は13週線(21154円)を上回った。
26週線(21294円)や52週線(21482円)もブレークした。
75日線(21079円)は回復した。
200日線(21226円)も超えた。
25日線(20643円)を明確に上に抜けてきたことは強いサイン。
しかも25日線と75日線は上向きに転じた。
200日線もあと5円だ。
13週線(21170円)、26週線(21305円)、52週線(21462円)。
52週線の上向きを待つ段階となった。
ボリンジャーのプラス3σが21351円でこれ以上は当面の限界。
プラス2σが21115円。
一目均衡の雲の下限(21056円)がサポートで雲の中。
上限は21391円だからもう少しで雲を上抜ける。
勝手雲の上限は20660円。
勝手雲は12日に白くねじれている。
8月1日のマドが21288円。
7月30日の窓が21665円。
そして7月25日の高値は21823円だ。
気学では「一方に偏傾して動く日」。
水曜は「目先のポイントをつくる日」。
木曜は「押し目にある時は底入れ。急伸することあり」。
金曜は「人気に逆行して動く日」。
荒れがちなSQ週だが、ボリンジャーのプラス3σは超えるのが難しい。
もし超えられるのならば上昇は本物だ。
昨日段階で上海は6日続伸。
東京も今年初の6日続伸を目指したいところ。
6月メジャーSQ値21060円奪還が週末の目標だ。

(櫻井)