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ブログ:Onevoice

忘れていた台風の脅威

中嶋 健吉

2019/09/12 07:38

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首都圏を直撃した台風15号の超ド級の激しさに、台風の脅威を久々に思い知らされました。特に千葉県の広範囲に及ぶ停電の被害は、当たり前の日常が一瞬に喪失する怖さを教えてくれたものです。私も千葉県民ですが、幸い停電の被害を免れたのですが、安否を気遣う友人、親族から電話が数多くあり改めてその大きさを思い知らされたものです。


台風一過の月曜日に車で外出したのですが、ものの5分で大渋滞に遭遇です。何と道路際の電柱の何本かが真ん中から折れており、電線が道路に垂れ下がった為、片側通行を余儀なくされての渋滞です。ここは少し高台になっており風が下から煽った結果です。又回りのビニールハウスも原型を留めない有様です。近場でも場所によりこんなにも被害に差がでることに驚いたものです。


子供のころの台風の記憶は、第二室戸台風と、伊勢湾台風です。大阪が実家ですが、第二室戸はその大阪を直撃、家の柱が強風に音を立てて揺れていたのを思い出します。伊勢湾台風は高潮を伴い甚大な被害を残したのですが、その年の小学校の修学旅行で伊勢神宮を訪ねた折、境内の杉の木の多くが倒れたまま手付かずで残っていた景色を今でも思い出します。


海外ではチューリッヒ駐在時にヨーロッパを襲った強風(ストーム)です。その日、ロンドン店で重要な会議がある為、ストームの到来を承知で部下と出発です。飛行機が木の葉のように揺れる初めての経験です。命の危険を感じつつも何とかヒースロー空港に着陸、しかしゲートに横付け出来ず、バスが迎えに来る異常事態です。ドアが開きバスまでの階段を下りるのですが、乗り合わせたユダヤ教の団体の一行の黒いハット帽が数個あっという間に空に巻き上げられたのです。空港からロンドン市内を結ぶ鉄道も倒木の為サービス中止です。私どもは幸い車の出迎えがあり無事市内に入ることが出来たのですが。


チューリッヒの自宅に帰ってびっくりです。庭にあった10メートル近くあった樅の木が半倒壊の状況です。更に近場の丘、山の木が軒並み倒れているのです。スイスは岩場に土が積り、その上で木々が成長したのですが、その為根が下に伸びず、横に広がる為強風には極めて弱いと教えられました。こんな酷いストームは初めてだとスイスの友人の言葉です。温暖化はその頃から始まっていたのかもしれません。 

(中嶋)