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ブログ:Onevoice

宙に浮く宮下公園

小川 真由美

2019/09/12 11:41

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久しぶりに渋谷駅の東側、青山寄りに降り立って度肝を抜かれました。
正確に言うと、二度、振り返って仰ぎ見ました。

JR山手線、原宿~渋谷駅間の線路に沿って細く続いていた宮下公園。
駐車場の上に広がる公園は薄暗く、
床がきしむような古い飲み屋街が続き、
ブルーシートを張って生活する人々で溢れ、
なかなか近寄りがたい雰囲気だったのですが、
その宮下公園が、頭上遥か上に浮いている!

来年春のオープンを目指して、
今、竹中工務店が建設中。
地下が駐車場&駐輪場、
地上は三井不動産が手掛ける商業施設、
5階にあたる屋上部分が従来の宮下公園に。
さらに原宿駅側にはホテルができるのだとか。

なんということでしょう!
山手線沿線で最も時代から取り残されていたような場所が、
時代の最先端を行く場所に変貌を遂げつつあります。
そもそも宮下公園とは、戦前から地上にあった普通の細長い公園が、
前回の東京五輪の際、渋谷川の暗渠化に伴ってコンクリートで底上げされ
下が駐車場、その上に公園という形になったのだそう。
奇しくも今回、
奇しくもというよりこういうタイミングで街は生まれ変わっていくのでしょうね、
東京五輪を前に生まれ変わろうとしています。

私の好きな池波正太郎さんなどの江戸時代の小説では、
現代の若者のファッションの発信地、渋谷は”渋谷村”で、
現代の高級住宅街の広尾は”広尾が原”
人里離れた寂しい場所として書かれています。

時がビューンと過ぎ、
大正の時代になってできた唱歌「春の小川」でも
岸にはすみれやレンゲの花が咲き、
えびやメダカ、小鮒が群れになって泳いでいた・・・

もう一度写真を載せてしまおう

私が知っているのはせいぜい昭和の香りが色濃く残る飲み屋街、
とある居酒屋で今を時めく俳優さんが働いていた・・・
ぐらいからですが(こういう話をしてみたかった)

渋谷が、春の小川が、宮下公園が、
今、生まれ変わりつつあります。
来年春の完成まで、経緯を見るのが楽しみです。