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分かったフリ

櫻井 英明

2019/10/15 07:12

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無事に終了したストボフォーラム札幌。
行きはよいよい帰りは怖いでしたが、幸い東京への帰りの便は日曜の18時発。
17時発から運行が再開されましたから何とかセーフ。
ただスタッフさんたちは土曜の夕方が欠航、日曜の朝も欠航。
結局旭川空港に向かって日曜の最終便で帰京。
悪戦苦闘して、何とか帰京して、そして火曜の朝には何もなかったようにスタジオ入り。
放送ではないところでは実はいろいろなことが起こっています。
とはいえ、土曜の札幌セミナにおいでいただいた皆様。
ありがとうございました。

言葉の意味が相互理解されていないと会話は会話でない可能性も登場することがあります。
先週末の北海道・恵庭カントリー。
北海道のゴルフ場は冬場はクローズなので多くのキャディさんは他の仕事をしています。
開場以来働いているというベテランキャディさんに聞いてみたら・・・。
「若い人は冬はパートとかしているけど私は冬は家にいるだけ」。
「何しているんですか」と聞いたら「雪投げ」。
「誰と?お孫さんと?」
「いや一人で」。
当方の頭の中で雪投げ=雪合戦というイメージだったので「一人で雪合戦?」と意味不明。
瞬間脳裏を走ったのが「北海道の投げる=捨てる」。
で、「あ、雪を捨てに行くんですね」と聞いたら「そうですよ」。
投げる=捨てるの意味が判っていないと「一人で雪合戦をするキャディさん」という変な記憶だけが残りかねませんでした。


市場ではわかっているようで正確に理解していないものは結構あります。
例えば信用倍率と貸借倍率。
「イロハのイ」ですが改めて確認する・・・。
「信用取引残高(信用残)」と「貸借取引残高(貸借残)」
両者とも、株数ベースで定期的に公表。
「信用取引残高」は証券取引所が毎週第2営業日の夕方(16時半ごろ)に公表。
ポイントは正確なデータであること。
制度信用、一般信用取引、店内食い合い分までも含めた全体の状況だからです。
ただ週末時点の残高が翌週に公表されるので使いづらい面があるというのがデメリット。
一方で「貸借取引残高」。
「証券会社が証券金融会社から信用取引に必要な資金や株券を借り入れること」。
貸借残とは、信用取引全体のうち、証券金融会社が取り扱った分のみのデータ。
だから貸借残は信用取引のすべてではありません。
しかし日々公表されるというのは大きなメリット。
当然ながら信用倍率と貸借倍率は異なりますが、時折ごちゃ混ぜになることも。
言葉の定義をいい加減でなく、厳密にすることは大切です。
投資家さんも、ビギナーもベテランも「わからない」は「わからない」と聞く姿勢が必要でしょう。
場合によって、市場関係者は時折「わかったフリ」でごまかすことが見受けられます。
「わからない」ことは、得てしてそれを持ち出しだ相手もわかっていないのか知れません。
そう考えると、市場は相当意地が悪く疑り深い場所になってしまいますが・・・。

興味深かったのは8日付日経朝刊のコラム「大機小機」。
題して「アベノミクス見直しのとき」。

円安のデメリットも無視できない。
2013年1月以降の円安の影響を単純に試算。
輸出の円安益約66兆円弱。
輸入の円安損約88兆円強。
所得収支の円安益約21兆円弱。
全体で約2兆円の損失。
輸出と海外投資の多い大企業には追い風。
しかし円安の恩恵を受けにくい中小企業と家計と地方経済には逆風だった。
第一の矢は限界でこれ以上の金融緩和は好ましくない。
円安是正は消費増税による消費の落ち込みを支える効果も期待できそうだ。
財政赤字の削減が進んだ今こそ「第二の矢」の財政の出動だ。

以下は今朝の場況。

「米中通商交渉部分合意好感」

週末のNY株式市場で主要株価3指数は3%超の上昇。
トランプ米大統領は米中が「第1段階」の通商合意に達したと発表。
両国の閣僚級通商協議が部分合意。
「両国が基本合意し、貿易戦争の終結に近づいている」とコメント。
これを好感して買い物優勢の展開。
ただ通商協議の部分合意を発表後に「合意が最終的にまとまる前に摩擦が再燃する可能性がある」との懸念が台頭。
高値からは上昇幅を縮小した。
アップルは2.7%の上昇。
週間ではNYダウとNASDAQがともに0.9%高、S&P500が0.6%高。
米中通商協議の進展を受け、7月中旬以来マイナス圏で推移していた3カ月物Tビルと10年債の利回り格差がプラス圏に浮上。
小さな逆イールドは解消した。
FRBは銀行システム内における「潤沢な準備」の確保に向け、月額約600億ドルの財務省証券の買い入れを開始すると発表。
ただ短期金融市場の逼迫に対応する「テクニカル」なもので、金融政策スタンスの変更ではないとした。
10年国債利回りは1.734%。
2年国債利回りは1.597%。
英国が条件などで合意しないままEUを離脱することは避けられるとの観測を受けリスク選好度が回復。
安全資産としてのドル需要が低減しドル円は108円台半ばでの推移。
恐怖と欲望指数は36→42に上昇。

週明けのNY株式市場は小幅反落。
NYダウは29ドル安、NASDAQは8ポイント安。
米中の貿易協議の先行き不透明感からやや売りが優勢。
もっとも米中の部分合意を好感した買いものから上昇した場面もあり方向感に欠ける展開。
過去3日間にNYダウは652ドル上昇、S&P500は2.7%上昇。
売りが出やすい環境だった。
決算発表の佳境を控えて様子もモードも漂った印象。
個別ではスポーツ用品大手のナイキが上場来高値を更新。
アップルは一時、上場来高値を更新したが引けは小幅安。
フェイスブックも下落。
コロンバスデーで債券市場は休場。
株式市場も商いは薄く3市場の売買高は47.3億株と低調(直近20日平均は約68.6億株)だった。
ドル円は108円台半ばで推移。
恐怖と欲望指数は42→43に小幅上昇。

「22000円がまた見られるかも知れない」

週末の日経平均は寄り付き198円高、終値246円高と大幅続伸。
続伸は9月14日以来3週間ぶりのこと。
日足は4日陽線。
こちらは6月11日までの5日続伸以来。
10月3日の436円安で開けたマド(21725→21437円)を埋めた。
25日線(21696円)も回復。
SQ値21842円は一度も上回ることなく残念ながら幻のSQ値。
日経平均は週間では388円上昇。
週足は3週ぶりに陽線。
東証1部の売買代金は2兆1186円と8日ぶりの2兆円超え。
値上がり1231銘柄、値下がり807銘柄。
新高値32銘柄、新安値20銘柄。
騰落レシオは125.94。
NTレシオは13.66。
25日線からは0.5%、200日線からは2.8%のプラスかい離。
サイコロは6勝6敗で5%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.111%。
買い方▲9.893%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方プラス1.274%。
買い方▲17.263%。
空売り比率は47.1%。
空売り規制なし銘柄の比率は7.1%。
日経HVは11.5、日経VIは17.34。
日経平均採用銘柄のPERは12.44倍でEPSは1752円。
PBRは1.09倍でBPSは19998円。
ドル建て日経平均は201.82ドル。

月曜のシカゴ225先物終値は大証日中比45円安の21995円。
高値22110円、安値21880円。
金曜の高値は22240円まであった。
週末のボリンジャーのプラス1σが21997円。
プラス2σが22298円。プラス3σが22599円。
週足の一目均衡の雲の上限(21698円)はクリア。
日足の勝手雲の上限が21886円。
その先の24か月線(21924円)回復が第一歩だ。
月足陽線基準は21885円。
2019年9月月中平均21585円、トピ1579ポイント。
2019年3月月中平均21414.円、トピ1602ポイント。
気学では「吹き売り方針の日。前場高くても後安し」。
水曜は「戻り売りの日なれど下寄り突っ込みは見送れ」。
木曜は「一方に偏して動く日。足取りについて駆け引き」。
金曜は「前場の足取りに反して動く日」。
先週まで8週連続高の火曜日。
(櫻井)。