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鉄火巻

櫻井 英明

2019/11/12 07:19

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「鉄火巻」

11月の3連休明け株高アノマリーは今年も実現しました。
98年以降、2009年11月24日に1回負けただけで21戦18勝1敗。
来年は11月24日(火)が3連休明けですから覚えておきたいもの。
次は「11月最終週の株高アノマリー」。
2000年以降、2015年の12月4日で終わった週だけが負け。
過去19勝1敗。
これも忘れずにおきたいアノマリー。

相場観で大切なことは数字を体に染み込ませること。
ここに異論はないでしょう。
とはいえ、市場には多くの数字が登場します。
株価、指数、需給関連の数字、経済指標、そしてチャート関連。
全部覚えておくのは大変。
しかし慣れれば大した時間はかからりません。
重要なのは「アレ?」という変化への感触あるいは感性です。
相場の上昇下落局面では振り返ってみて「アレだったか」と思うことは多いもの。
しかし重要なのは「今」それを感じることでしょう。
後講釈には時間がありますから、いろいろな側面から調べられるという利点があります。
かつ理路整然とします。
しかし、「今」は漠然の世界。
そこから抽出する作業が難しいことになります。

「FEAR & GREAD指数(恐怖と欲望指数)は先週末に91。
前日が86、その前日が80。
1週間前が71で1か月前が32、1年前がわずか9でした。
25以下がビビリの極地つまり買いゾーン。
75以上がゼニゲバの世界つまり売りゾーン。
そのセオリーからいくと2年ぶりの80台は完全に欲望の虜の銭ゲバの世界。
しかし「行き過ぎもまた相場」という格言もありますからややこしいところ。
少し中長期的な相場の傾向は「ハロウィン(10月末)にNY株を買って半年後の4月末のイースターに売却する」というシナリオ。
NYダウでの勝率は過去10年100%、過去20年85%、過去30年90%。
日経平均では過去10年で80%、過去20年で75%、過去30年で67%の確率」とも。
「株式投資は確率の高い方にかけ続けることが、勝利の方程式でもあります」という言葉は重要です。
しかし理論的な確率論ではなく、情緒的な市場心理に包まれるの相場でもあります。

市場関係者の狡猾さはその詭弁的論法にあるのかも知れません。
「○○が△△であれば株安(あるいは株高)」という仮定論法。
条件付きだから条件が当てはまらなければそれが免罪符。
これが誤解と錯覚の大きな要素となっているような気がします。
仮定条件の責任にして自己の相場観の間違いは雲散霧消。
だから上がろうと下がろうと勝手に相場観が変化しても何の不自然さも感じさせない見事な技術。
「長期上昇基調だが、短期調整もあるかもしれない」も代表的な詭弁でしょう。
9月の頃、ストボフォーラムで言ったこと。
「注意しましょう、警戒しましょうという市場関係者のコメントに注意しましょう」。
まさに市場関係者に「注意しましょう」が正解だった。
今は何に「注意しましょう」なのでしょうか。

「ESGは花魁のようなもの」。
「市場は鉄火場」
なんて文章を考えながらアレコレ調べていたら登場したのが「鉄火巻」。
マグロの赤身の赤さを「鉄火」に例えて名付けられたという説。
もうひとつの説は、鉄火場に由来するというもの。
この鉄火場とは博打場のこと。
博徒たちが集まり、博打で熱くなるから鉄火場と呼んだそうです。
手に酢飯が付かず鉄火場で簡単に食べられるからというのは「サンドイッチ」の語源みたいなもの。
もっとも鉄火丼などもあり鉄火は「赤い色と辛さに由来」という説もあります。
それにしても江戸は粋でした。

以下は今朝の場況。

「ベテランズデーで小動き」

週明けのNY株式市場はマチマチの動き。
NYダウは10ドル高の27691ドルと小幅に3日続伸。
連日の過去最高値を更新となった。
NASDAQがは11ポイント安の8464ポイントと3日ぶりの反落。
S&P500はポイント安の3087ポイントと4日ぶりの反落。
香港情勢への警戒感から売り先行。
NYダウは160ドル超下落した場面もあった。
ただ「737MAX」の出荷を12月にも再開する見込みと発表したボーイングが上昇。
「投資ファンドのKKRが正式にバイアウト(買収)を提案した」と報じられたドラッグストアのウォルグリーンズが上昇。
アップルは過去最高値を更新した。
テスラが4日続伸。
中国の「独身の日」で話題になったアリババは今年の取扱高は過去最高となったものの、伸び率は昨年やや鈍化。
6日ぶりの小反落となった。
ベテランズ・デーの祝日で債券・為替市場は休場。
欧州株式市場は全体的に軟調。
パリは小幅ながらプラス圏。
ドル円は109円台前半。
恐怖と欲望指数は91→89に低下。
1週間前には86、1か月前は42だった。


「先週まで11連勝中の火曜日」

週明けの日経平均は寄り付き31円高、終値60円高。
ラストプライスは31円安だったが大引けで29円下落した。
日足は2日連続の陰線で5日ぶりの反落。
ただ実感はTOPIXの5日続伸の方が強かった印象。
香港ハンセンの2%超の下落と109円割れの多少の円高トレンドをデフォルメした格好に映る。
「一部の銘柄に売りを誘う口実」という声も聞こえる。
確かに売り方にとっては些細な材料でも持ち出しておきたい正念場の局面だ。
買い方がここを凌げれば24000円台が見えて来る可能性は高い。
逆に売り方の抵抗が奏功すればレンジ相場の継続で首がつながる可能性が高い。
11月SQ値23637円は2日続けて「幻」。
昨年9月の23057円は抜けたことは好感。
18年1月が23723円。
その前の記録はメジャーSQ値では91年6月の25157円がある。
東証1部の売買代金は2兆1815億円。
値上がり1294銘柄、値下がり787銘柄。
新高値198銘柄で13日連続の3ケタ。
新安値4銘柄。
騰落レシオは129.94。
NTレシオは13.69倍。
10月11日の13.66倍以来の低水準。
25日線からは3.80%、75日線からは7.89%、200日線からは8.89%のプラスかい離。
25日線(22477円)から5%かい離で23600円。
200日線(21426円)から10%かい離で23567円。
サイコロは9勝3敗で75%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.759% 。
買い方▲7.173%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.074%。
ようやく肌感覚に戻ってきた。
買い方▲13.241%。
空売り比率は41.3%と4日連続の40%台。
空売り規制なし銘柄の比率は4.5%。
東証REIT指数は続落。
日経HVは11.7、日経VIは14.67。
日経平均採用銘柄のPERは13.98倍。
EPSは1668円と低下(前日1690円)。
今年大発会の1763円をはるかに下回ってしまった。
10月31日の1767円からあっという間に100円減少。
PBRは1.16倍。
BPSは20113円。
シカゴ225先物終値は大証日中比70円高の23370円。
高値23480円、安値23225円。
気学では「下寄り買いの日なれど上寄り高き日は飛びつき警戒」。
水曜は「前日の足取りに逆行して動く日」。
木曜は「吹き値売り方針の日。下放れ突っ込みは見送れ」。
金曜は「押し込んでも戻す日。悪目買い方針良し」。
ボリンジャーのプラス2σが23835円。
プラス1σが23156円。
週足のボリンジャーのプラス2σが23582円。
プラス3σが24460円。
週足の勝手雲は白くねじれた。
年初のマグロの初値は3億円。
先日岐阜の柿が2個54万円。
週末は越前ガニが1パイ500万円。
これだけ見れば価格はバブルにGOとなってきた。
先週まで11連勝の火曜日。
興味深い指摘は「日銀は10月9日に指数連動型ETFを704億円分買い入れた。
その後11日までETFの買い入れを見送っている。
10年12月のETF買い入れ開始以降日銀が買い入れを見送った最長期間は17年10月2日から同年10月27日の19営業日だった。
今年10月9日から11月11日までの営業日は20営業日。
買い入れ見送り期間は過去最長を更新した」。
(櫻井)。