Logo stockvoice

ブログ:Onevoice

未来の、さらにその先にあるものを目撃したいものです

鈴木 一之

2019/11/13 07:47

Bcd2f30a fc9e 4974 9ff5 5f234b005b96 castphoto13 suzuki
3月決算企業の決算発表も終盤に差しかかりました。今週末にはほぼすべての企業の中間決算が出そろいます。

11月は年間を通じて企業業績の変更、修正が最も多い月です。会計年度のちょうど折り返し地点を過ぎたところなので、年度のはじめに立てた収益計画の見直しを行う企業が多いのでしょう。想定どおりに事業活動が進んでいる企業もあれば、想定線に届かないところもあります。

トランプ大統領が登場してはや3年。どの企業も年度スタートの事業計画は株主から文句の出ない範囲でギリギリ低めに見積もってくるようになりました。特に今年度は貿易紛争の影響で、中国の経済状況がかなりひどいことになる、という前提で年度の予算が組まれています。

そのために中間決算の実績数字がかなり悪い内容になったとしても、それが正式に発表されてしまえば株価の下押し圧力はそれほど強くありません。むしろここから先は業績の回復が待たれるとばかりに、悪い内容の決算が発表されたのをきっかけに株価が急速に値上がりする企業がかなりの数にのぼっています。

投資家が面食らうのはこのあたりのニュアンスです。ネット証券のサービスや「会社四季報オンライン」が充実してきたことで、業績を分析するデータやツールはネット上に無数に存在します。それらを使えば好調な増益基調の銘柄を探すのはさほどむずかしいことではありません。

むしろむずかしいのは、減益企業の中から底値圏にある企業を探し出すことです。「バリュー株」と言ってしまえばそれまでですが、マーケットは減益決算の公表で株価が下落する段階から、減益発表を機に株価が上昇する段階へと着実にステージは移っています。

変化と言えばもうひとつ、上場企業の形が大きく変わりつつあることです。ホンダ系の部品メーカー3社(ケーヒン、ショーワ、日信工業)の経営統合や、まだ構想の段階ですが東芝系の上場企業(西芝電機、東芝プラントシステム、東芝テック、ニューフレアテクノロジー)の統合など、上場するグループ企業の数を減らすという方向に一斉に動き出しています。

グループの形はそのままでも、秩序というべきか在りようというべきか、長年にわたって積み重ねてきたものをいったんやり直そうという機運が高まりつつあるように感じます。世の中がガラガラと音を立てて変化しつつあります。

時の流れが加速しているように感じられるほど目まぐるしい変化ですが、なんとかついてゆきたいものです。その先にあるなにかをぜひともこの目で目撃したいと願っています。
(スズカズ)