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逢九必乱と香港

中嶋 健吉

2019/11/28 07:44

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今年の初め、親友の一人から上記表題「逢九必乱」なる言葉の説明を受けました。中国では西暦末尾9の年に、必ずと言ってよいほど大きな動乱が発生し、社会構造に大きな変化が起きるというものでした。誰もが思いつくのは、当時は米中貿易問題が深刻化し始めた時期でもあり、アメリカの圧力が中国の抱える内部の矛盾を表面化させ、社会混乱を引き起こす可能性でした。しかしその具体的な騒乱のイメージは、残念ながら湧いては来ませんでした。


しかし騒乱は2月に入り、思いもよらぬ香港から起こります。逃亡犯条例の改正案に端を発し、香港を混乱に巻き込んだのは報道の通りです。更に直近の区議会選挙では民主派が圧勝、デモが継続している中での選挙になっため、実質的には民意を反映する住民投票とみなされています。中国政府は結果を無視し、従来通りの強権政策を続ける構えです。しかし正式な選挙で民主派がお墨付きを得ているため、強権の継続は世界の世論を敵に回す結果になりそうです。


以下に末尾9の年の出来事を纏めてみました。それぞれ極めて大きな問題であった事が分かります。 


  • 1949年
    中華人民共和国建国。国民党は台湾に移転。 

  • 1959年
    チベット蜂起。 ダライラマ14世はインドに亡命。国内では、毛沢東が「大躍進政策」失敗で失脚。国家主席は劉少奇に。

  • 1969年
    中ソ国境紛争が勃発。 

  • 1979年
    鄧小平がベトナムに対し「中越戦争」を起こす。

  • 1989年
    天安門事件。民主化運動を弾圧。いまだ死亡者数確定せず、中国最大の暗部。 

  • 1999年
    法輪功を非合法化。現在の宗教弾圧の始まり。
     
  • 2009年
    新疆ウイグルで暴動発生。現在の弾圧に繋がる。 


そして2019年です。今までの流れから、今回の香港の騒動は何か必然を感じます。今までと違い、既に自由国家として世界が認識する香港に対し中国共産党のDNAを移植する壮大な実験です。混乱なく事態が収束する可能性は極めて低いのではないでしょうか。

(中嶋)