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3W2H

櫻井 英明

2020/01/07 07:21

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謹賀新年。

庚子(かのえね)の年の株式劇場も幕開け。
225採用銘柄のPER14.15倍(EPS1639円)からのスタートです。
昨年の過去最大値1795円(7月25日)からは100円下。
まずはこの取戻しが課題でしょう。
そして10年債利回りは▲0.035%。
こちらも水面下からの出初め式。
東証1部の時価訴額655兆円をどこまで増やせるかが課題でしょう。
2019年の日経平均の上昇率は18%。
年間上昇率は前年比20%が限界というアノマリー通りの展開でした。
でも第5次産業革命の歩みは一歩ずつ進んでいます。
企業の頑張りが人々の暮らしを進化させるという動きは今年も続くことでしょう。
日経元旦朝刊の特集は「逆境の資本主義」。
そして見出しは「さびつく成長の公式」。
「競争・革新・新たな挑戦」。
引用されたのは英歴史学者ニーアル・ファガーソンの「資本主義はそのたびに復活した」。
解釈は「イノベーションを促し、経済成長を続けていくには自由競争しか解がない」。
求められるのは「白いキャンバスに自由奔放に絵を描くこと」。
従来の延長線上に解はない筈です。
そうではなく「伝統と進歩あるいは革新」。
例えばJSRはゴムから半導体、そしてバイオや量子に未来を求めています。
昭和電工は個性的事業の発展をキーワードに「黒鉛電極やアルミ、半導体」の世界を模索。
ニッチ・トップを目指して日立化成の買収という純資産の倍の買収を決めました。
そうでなければ「世界で戦えない」。
この必死な思いこそが地に足のついた日本企業の未来につながる筈です。
資本主義が逆境なのは「市場至上主義」の逆境。
ものつくりを卑下し、投資効果だけを狙った経営の衰退という意味と考えるべきかも知れません。
米国大企業トップのラウンドテーブルが「株主重視」のウェイトを下げたのが昨年夏。
だから投資ファンドの跳梁跋扈が減ってきたという思考もアリでしょう。
同様に日本の素材技術がなければアジア新興国の産業発展もないというというのが明確になったのが韓国のホワイト国待遇見直しでした。
そう考えると「虚業から実業への復古」の年なのかも知れません。
だから資本主義の逆境なのでしょう。
成長の公式がサビついたのは企業ではなく市場の論理。
年末に大脱走を企てる外国人経営者の存在はもう消えていくことでしょう。
あの資本の論理からの脱却こそ、日本企業にとっては歓迎すべきことだと思います。
この国のことなど全く考えない「銭ゲバ」の衰退は悪いことではありません。
この数十年、市場の知的レベルは上昇し続けました。
IT機器の発展もその役に立って来ました。
しかし知的になり過ぎて、数値と罫線の一人歩きも目立って来ました。
ESGなどお題目。
SDGsも本当に役に立つのかどうか。
財務指標にばかり目を奪われているとROEのようにいつか梯子を外されてしまうかも知れません。
生きている地球、生きている相場、生きている人間を相手にするという原点が見直されるべきでしょう。
相場は上がり続けると「下がらない」という錯覚を招きます。
下げ続けると「上がらない」という誤解を惹起します。
そうではなく相場は鼓動と同じようにリズム。
そして左右上下のハーモニー。
この30有余年、勝ちグセに見放された者の意見ではなく白紙の思考に軍配が上がることでしょう。
株式市場は明日もありますし未来永劫続くもの。
ただしそれでもアクセントを持った値動きに微分されがちです。
本来求められている積分の世界の相場観が今年の相場の守り神様。
頭脳でとらえた数値の世界だけでなく「アレ変だ」という心の感覚を大切に相場に対峙していきたいと考えています。
過去の常識は未来の非常識。
その思考がようやく根付く年になって欲しいものです。
日経「私の履歴書」の1月は証券業界の鈴木会長。
そのコメントは「個人が供給する資金によって米国企業が成長しその果実を値上がり益や配当などで分配する。
そんないい流れができている」。
アメリカで起きている間違いない事実でしょう。
しかし日本の市場は間違いなくそうではありません。
外国人と機関投資家に蹂躙されるがまま。
「もっと自由に」というのが市場の声のように感じられてなりません。
コンプラだけに固執するのではなく「コンプラ遵守の先の自由さ」。
そこに光明はある筈です。
「上がるか下がるか」の二者択一のシステムはFXもビットコインも一緒。
しかしあそこにないものは「国民金融資産の健全な資産の育成と産業資金の安定的供給」。
この必要性がある限り株式市場の未来は決して暗くない筈です。
相場に必要なのも「3W2H」。
何を(WHAT)なぜ(WHY)いつ(WHEN)いくらで(HOW)どれくらい(HOW)売買する」。
「売り買いの別、時間軸、値幅、数量、タイミング」そして「明確な目標」。
でも重要なのは「なぜ」。
そして「何のため」。
この理由をさがす1年なのかも知れません。
SHALL WE DANCE?
軽やかなステップを観衆に披露する時は必ずやってくるでしょう。
合言葉は「SHALL WE TRADING?」。

以下は今朝の場況。

「NYダウは200ドル安からの反発」

週明けのNY株式市場で主要3指数は反発に転じて引けた。
NYダウの下落幅は一時200ドルを超える場面があった。
安値からは約300ドルの反発。
米国とイランの対立激化を警戒して売り先行。
ただ原油先物相場が一時下げに転じたことかた投資家のリスク回避姿勢が後退。
主力ハイテク株を中心とした買いで下げ渋っての上昇。
「年初で新規の投資資金が流入しやすいことも相場を押し上げた」という見方もある。
アルファベットが上場来高値を更新。
アップル、アマゾン、フェイスブック、マクドナルドが上昇。
ネットフリックスやセールスフォースが堅調だった。
債券利回りは上昇。
「原油価格の上昇は伝統的にインフレ率の上昇につながる。
インレ率の上昇は金利高を招くため債券は売られる」というのが背景だ。
10年国債利回りは1.80%。
2年国債利回りは1.54%。
円高は一服しドル円は108.41円。
恐怖と欲望指数は93→93。

35回目の「バイロン・ウィーン氏のびっくり予想」

ブラックストーン・グループ副会長の知られるバイロン・ウィーン氏の年初恒例の「びっくり10大予想」2020年版。
主な予想は以下の通り。
(1)「S&P500種株価指数は20年中に3500超に上昇するが、5%を超える調整局面に度々見舞われる」
(2)「米景気は市場予想よりは弱いが後退はしない。FRBは政策金利を1%まで下げる」
(3)「需給の緩みから米10年物国債利回りは2.5%近辺まで上昇する」
(4)「米中貿易交渉で中国による知的財産権侵害を抑制する第2段階の包括的な合意はない」
(5)「米議会選挙で民主党が上院の議席の過半数を取る」
(6)「原油価格が1バレル70ドルを超える水準に上昇する」
(7)「英国が有利なブレグジットに成功し、英株高とポンド高を招く」
(8)「ハイテク大手に対する政治的、社会的な風当たりが強まりFAANG(フェイスブック、アップル、
    アマゾン、ネットフリックス、アルファベット)は相場全体に劣後する」
(9)「ボーイングの小型機『737MAX』の出荷が再開され、同社株が相場のけん引役となる」
(10)「主要企業が開発を取りやめ、自動運転の実現が先送りになる」
       
「むしろ逆の窓に期待したい火曜日」

大納会の日経平均は寄り337円安。終値451円安。
日足は3日連続の陰線。
下落幅は昨年8月2日(453円安)以来、約5カ月ぶりの大きさ。
視点は米中から米イランに移行。
米中雪解けモードでうなだれていた商品先物系にとっては干天の慈雨のような格好のネガティブ材料となった。
日経平均の下落幅は一時508円まで拡大した。
日中値幅は217円ながら後場の値幅は67円。
27100円より下を売り叩く動きはなかったということになる。
ただ12月12日高値23468円→12月13日安値23775円の窓埋めは完了。
逆に大納会23656円と大発会23365円の窓が空いた。
これで2空だ。
昨年の大納会は181円安だったので下落幅は2日で600円超。
NY株式は市場最高値を更新し「恐怖と欲望」指数が97まで上昇した直後のイラン空爆。
「日本が追随するのもいかがなものか」という指摘もある。
昨年の大発会(452円安)を再現したかっただけなのか知れない。
その差は1円05銭だった。
「ちなみに、同じ子(ね)年相場として知られる1960年(上昇率55%)。
1972年(同92%)はともに1月4大発会が年間安値で12月28日大納会が年間高値だった」。
そんな歴史的声も聞こえる。
「昨年は1日で500円以上下げたのは1回。
急落しても400円台までというのが定例のパターン」と市場関係者。
東証1部の売買代金は2兆2246億円。
値上がり277銘柄。値下がり1835銘柄。
新高値40銘柄、新安値38銘柄。
騰落レシオは95.71(大納会100.32)。
NTレシオは13.67倍に低下。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
右肩下がりになった25日線(23608円)からは1.71%のマイナスかい離。
200日(21876円)からは6.07%のプラスかい離。
右肩下がりになった5日線(23631円)が上値抵抗線。
このままだと25日線をデッドクロスしそうな気配だ。
ポイントは75日線(22886円)。
「昨年9月後半の調整局面では25日線をあっさり下に抜けたが75日線がサポートになって反転した」。
そんな声もある。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.101% 。
買い方▲7.513%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.705%。
買い方▲13.006%。
空売り比率は45.8%で2日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は10.9%とほぼ天井圏。
12月27日時点の信用売り残は1203億円減の8920億円。
2週連続の減少。
同信用買い残は500億円減の2兆2236億円。
2週連続の減少。
信用倍率は2.29倍(前週2.25倍)。
日経HVは13.1、日経VIは16.87。
日経平均採用銘柄のPERは14.15倍。
EPSは1639円。
PBRは1.14倍。
BPSは20355円。
225先物採用銘柄の益回りは7.07%。
ドル建て日経平均は214.80(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は33円安の2293円(2018年末2077円、2017年末2946円)。
週明けのシカゴ225終値は大証日中比215円高の23315円。
高値23340円、安値23025円。
気学では「強象日。買い一貫」。
水曜は「相場の仕成について駆け引きせよ」。
木曜は「目先の天底をつくる日」。
金曜は「人気に逆行して動く日」。
1月は「弱含み。売り方針にて戻りがあれば売るべし」。
マグロ初競りの高値は1億9320万円
昨年の3億より1億下落。
相場的にはイマイチの感。
防衛関連のアンワインドを見ていると「アンワインド」という気もする。
まずは12月4日以来の下抜けとなった勝手雲の下限(23567円)奪還が急務。
上限は23837円。
窓を空けて3空になれば「3空に売りなし」なのだが・・・。
むしろ逆の窓に期待したい火曜日。
(櫻井)。