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変動大

松下 律

2020/01/10 08:20

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波乱の幕開け

 今年に入って昨日までで立会日は4日ですが、連日大幅な変動となっています。日経平均で見ますと、

1月6日 -452円

1月7日 ∔371円

1月8日 -371円

1月9日 ∔535円


 通しで∔83円、ということで、ほぼ昨年末の水準に戻った、というところです。変動幅は大きかったが、年初来ではそんなに変動していない、ということになりました。


 中東情勢の緊迫化という「地政学リスク」で株、外為相場、原油価格、金価格等々が大荒れになった、のではありますが、結果として軍事的小競り合いでは買い方を完全にリスクオフにするには力不足、ということを示した相場だったように思います。


 米中問題については、とりあえず来週中にも第一段階の合意文書署名という段取りを想定して材料視されず、ということで、中東の地政学リスクが目立った週でした。


 米国株の強調がとりわけ目立つのですが、今週について見れば、ISMの景況指数とADP雇用統計、それから今日の夜の米12月雇用統計がやはり注目材料でしょう。

1月3日 12月ISM製造業景況指数 47.2(予想 49.0)

1月7日 12月ISM非製造業景況指数 55.0(予想 54.5)

1月8日 12月ADP雇用統計 20.2万人増加(予想 16万人増加)


 ISM製造業景況指数は予想を下回る数値で、やはり製造業については米国も鈍化傾向継続(同指数は5か月連続50割れ)か、と思わせるものでしたが、ISM非製造業景況指数とADP雇用統計は予想を上回る数値で、米国景気が個人消費をリード役にして堅調、という姿を想起させるものとなったようです。


 そんなわけで、米国株価は史上最高値圏を維持、それに比べれば日本株はやや力弱い動きで、DJIAと日経平均の「サヤ」は年初から5000円を上回るようになっています。


 日経平均の動きからしますと、一昨日一時的に2万3千円を割れたので、一応「弱気派」のメンツも保たれた、というところかもしれません。これで近々2万4千円を上回る局面があれば、「強気派」の顔も立つのではないかということで、年初の相場は双方痛み分けの結果かもしれません。


 日経平均のレンジとして、2万3千円内外~2万4千円、とすればいいのかもしれない、と思うのですが、日経平均の変動幅1000円程度ではいかにも小さすぎる感じがします。どこかで大きく下落する局面があるのではないか、ということを警戒させる動きのようでもあります。


 当面はポジションを限定して慎重な運用を心がける、トレーディング中心の運用では、といったところでしょうか。


アメリカ株のバブル化

 アメリカ株がそうとうな強さを保っており、向こう1、2年でバブル領域に達するかもしれない、という感覚で見ておくといいのかもしれない、と思ったりします。


 もしそう考えるとしますと、概ね向こう1年~2年のスパンで、DJIAが4万ドル辺りまで上昇する、といったイメージでしょうか。


 株バブルの典型例として、1980年台の日本株のバブル、2000年春にかけてのドットコムバブルのことを思い出しながら、以下の観点でいろいろ考えてみたいと思います。


・バブル相場の象徴銘柄のバリュエーション

・バブル化の原動力としての「イメージ」

・バブル化の原動力=買い手

・バブル崩壊のキッカケ

・日本株への影響

・どう対処すべきだったか、ということ・・


 個人的には、バブルは株式相場の華、乗るに如くはない、しかし崩壊には付き合うな、ということかと思っています。


令和2年1月10日

証券アナリスト

松下律