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non−GAAP

櫻井 英明

2020/01/21 07:05

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あるシリコンバレーの企業のトップに指摘されたのは会計におけるGAAPとnon−GAAPの問題。
NYでは多くの企業が決算でnon−GAAPを採用しているが日本ではほとんど考慮されていない現実。
これはおかしいというのが趣旨でしだ。
GAAPは一般に公正妥当と認められる会計原則のこと。
ただ汎用性が高い反面、必ずしも個社の事業の特性を的確に表しているとは限りません。
そこで自社の事業の実態を投資家等に適正に理解してもらうためにnon−GAAPを決算説明会などで使用するといいます。
non−GAAP情報として有名なものはEBITDA(減価償却前利益)。
将来への投資と現在の収益を区分。
収益の成長性を示す等の目的でEBITDAを重視します。
減損等特殊要因による損益を控除した「調整後利益」等のnon−GAAP利益を公表することも多いという話。
公表されるnon−GAAP情報は会計ルールに基づく利益を上回る傾向が見られるというのが事実。
「会社の真の収益力」を表す指標はどちらなのかというのことを真剣に考える時期がやってきたということ。
アメリカの企業がアメリカの会計基準から離れてきているのなら同調する動きが出てきてもおかしくはないでしょう。
グローバルスタンダードが大好きな日本にしてはそれを倣うのはあたり前という見方もあります。
企業としては当然、決算の利益は多い方が株価も上がりますし都合がいいこと。
そしてnon−GAAPの決算発表は特に違法ではありません。
時価会計基準を含めてアメリカンスタンダードが必ずしも絶対ということではありません。
しかし米株高の背景の一つはココにあるとすれば見逃せない課題ではあります。
「米国でのこの傾向は2000年頃のITバブル時のデジャブ」。
そういう声もあります。
「広義のNon−GAAPの会計基準の最大の問題点は単に正式ではないということ。
そして基準がまちまちで任意で定義される点」という指摘もあります。
「会社の都合で決めた計算方法を使って出されたデータが株主の判断材料」。
これが良いのか悪いのかという問題。
「補完データのはずなのに、市場の大多数はそれしか見ません。
GAAPでは大赤字の決算でもNon−GAAPでは前年度比増益。
だから株価が上昇するという奇妙なことが起こっている」。
株高礼賛論の立場では「Non−GAAP会計基準」は歓迎なのですが・・・。

「相場は推理推論の世界」と聞くと何となく理解できたような気になるもの。
しかし事はさほそ簡単ではありません。
まず推論は演繹とも言われます。
「〜である」という結論が必要です。
演繹とは、ある抽象的な事柄から具体的な事柄を推論することということになります。
推理は帰納とも言われます。
「〜だろう」「〜かもしれない」という結論が必要。
帰納とは、ある具体的な複数の事柄からそれらに共通する抽象的な事柄を推論すること。
しかし・・・。
相場は「兵は詭道なり(孫子)」の世界。
「兵」は戦争、「詭道」は人を偽り欺こと。
「戦争は騙し合いである」という意味です。
相場にも買い手と売り手という敵がいます。
いずれも勝つためには可能な限りの手を使ってきます。
「騙す側が悪いのは」当然。
しかし騙されることはさらに悪いこと。
「避けるためには敵の手のうちを理解することも必要だ」とされます。
それでもこれらを含めて相場格言でさえも「頭でわかっても体でわからない」のが相場。
「悪材料の出尽くし」。
「人気先走り」。
「知ったら終い」。
「アク抜け」。
「材料はあとから出る」。
「煮え詰まれば動機づく」。
「上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売り」。
間違いなく正しのだろうと理解はできますが、実際そういう場面に遭遇した時に思い浮かぶかどうかは微妙。
「心動けば相場に曲がる」と分かっていても実践は難しいものです。
もちろん時間の経過とともに結論は出ます。
しかしその時間の渦中に参加者全員がいるだけに心は大きく動くもの。
そういう意味で相場には謙虚に対峙することが必要でしょう。
一番避けるべきは「大言壮語」からは遠ざかること。
「私の言ったことを聞いておけば・・・」なんて論外でそれは結果論。
「私失敗しないから」という言葉が該当する世界はもちろんあります。
しかし市場ではあり得ない世界。
もっともあれこれと材料を羅列したうえで「可能性20%、50%、30%」。
これもこずるく見えて仕方がありませんが・・・。
指標や紙芝居に日々触れることだけは怠らないというのが一番良い方法なのでしょう。

以下は今朝の場況。

「キング牧師の生誕記念で休場」


週明けのNY株式市場はキング牧師の生誕記念で休場。
本当は1月15日がキング牧師の誕生日だが、現在は1月の第3月曜日が祝日。
「1998年以降の22年間。キング牧師誕生日の祝日がある4営業日に米株は弱いジンクスがある」との指摘。
NYダウは平均で0.79%、S&P500は0.51%の下落だった。
ただ「2012年以降の8年間のうち6回はNYダウ、NASDAQ、ラッセル2000指数が上昇。
S&P500とラッセル10000指数は8年間のうち5回は上昇した」という声もある。

「IMFの世界経済見通しで日本は上方修正」

週明けの日経平均は寄り付き39円高、終値42円高。
「上げの日」のアノマリーの面目は保った格好。
日中値幅47円と狭いレンジながら日足は4日ぶりに3円だけ陽線。
終値では12月17日の24066円を回復し昨年来高値を更新。
マザーズ指数は反発。
東証1部の売買代金は1兆4179億円と薄商い。
値上がり1478銘柄(前日1194銘柄)、値下がり579銘柄(前日837銘柄)。
新高値87銘柄(前日64銘柄)。
新安値4銘柄(前日9銘柄)。
騰落レシオは93.99と低下(前日93.63)。
NTレシオは13.81倍と低下(10月28日が13.87倍)。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
25日線(23772円)からは1.31%のプラスかい離。
200日(21997円)からは9.53%のプラスかい離。
5日線(23999円)は右肩上がりでサポート。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.134% 。
買い方▲5.724%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.458%。
買い方▲12.279%。
空売り比率は39.8%で5日ぶりの40%割れ。
空売り規制なし銘柄の比率は6.7%。
日経HVは14.5、日経VIは13.48。
日経平均採用銘柄のPERは14.59倍。
EPSは1650円。
PBRは1.18倍。
BPSは20409円。
225先物採用銘柄の益回りは6.85%。
ドル建て日経平均は218.56(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は14円高2341円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
シカゴ225終値は休場。
大証夜間取引終値は大証日中比40円安の24040円。
気学では「関門注意日にして、後場仕成りの急変を見る」。
水曜は「変化を起こす重要日。前日来の足取りに注意」。
木曜は「一方に偏して動く。波動に注意して駆け引きせよ」。
金曜は「前場寄り付きと大引けを見て、高きは売り、安きは買い」。
勝手雲は黒くねじれ24日にまた白くねじれる。
NYはキング牧師生誕祭でNY休場。
今日からからはダヴォス会議。
24日からは中国市場が春節休み(30日まで)。
「1月が陽線なら、1年間通じて陽線になる確率は72%」と市場関係者。
その年足陽線基準は23204円だ。
明日の「天赦日(もっとも縁起の良い日)」に期待したい。
今年2連勝中(通算4連勝)の火曜日。
IMFの世界経済見通しは20200年の成長率を3.3%成長と予測。
19年10月時点から0.1ポイント下方修正。
ただ日本は前回から0.2ポイント上方修正して0.7%成長の見通し。
見えないフリになるのかどうか。
(櫻井)。