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ESG投資(3)

中嶋 健吉

2020/01/23 07:51

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2019年10月9日、12月18日に続き、3回目の投稿になります。今年入り特に日経新聞にESGに関わる記事を目にしない日は無く、世論の関心は益々高くなっている感が有ります。14日には世界最大の資産運用会社「ブラックロック」の表明が世界を驚かせます。ブラックロックは投資先企業と顧客投資家に対し、ESG投資を軸にして運用を強化することを正式に発表しています。気候変動が、企業の長期的業績を決定する主因になるとして、そのリスク開示に問題ある企業の決定事項には、株主として反対票を投じるとしています。ブラックロックの昨年9月末の運用総資産は6.96兆㌦(約752兆円)で、依然拡大しています。この決定が資産運用会社のベンチマークになることは、間違いありません。 


投資銀行サイドからも、ゴールドマンサックスが2030年までに再生可能エネルギーに資する融資を、7500億ドル(約80兆円)まで継続(サステナブル)実行すると明確に表明しています。この両雄が足並みを揃えたことにより、2020年以降の金融資本市場の方向性が決定したと言えます。


この流れに沿いその後の大企業の発表は素早いものがあります。


  • 【マイクロソフト】
    2030年までにCO2の排出量を実質マイナスにする。
    大企業では初の宣言になります。

  • 【ネスレ】
    2025年までに製品の包装材総てを再生可能素材に。
    その為に約2300億円を投入。 

その他、名だたる世界企業が対応を発表しているのですが、そのために必要な資金調達の手段として、環境債(グリーンボンド)の発行が急増しています。2019年の発行総額が2500億㌦(約27兆円)に急増しています。2007年に初めて登場しこれまでの累計が1兆㌦、債券市場の規模がおよそ100兆㌦なので1%を占める事になります。世界銀行ではこれ以降発行が急増し、数年以内に四半期ごとに1兆㌦ずつ増えるとしています。ESGを重視する年金等の投資家からのニーズが多いからです。ESGは投資のコンセプトとして完全に定着したと言えます。銘柄選択の第一段階はESG適性の有無から始まると言えます。

(中嶋)