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梅の花が咲きました、春の訪れを恋いこがれます

鈴木 一之

2020/02/19 07:50

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この週末、新潟の温泉街を日帰りで訪れました。雪景色を眺めながら街を散歩したり、暖房のきいた喫茶店で本を読んで一日を過ごしました。

旅行中にどの本を読もうかと、出かける時にあれこれ選ぶのが至福のひと時です。スキーを滑るでもなく、なんともぜいたくな気分にひたりました。エトランゼの私には雪国の冬はきらきら輝いています。寒くて暖かくて、何を食べてもおいしくて、海外からの観光客があこがれる理由がよくわかります。

雪かきをしていたおじさんからは「この雪ぜんぶあげるから、東京に持って帰ってよ」と言われました。雪国に暮らす方々の苦労はたいへんなのでしょうね。雪をそっくり持ち帰ることはできませんが、こちらは旅行者としてせっせとおみやげや飲食の消費活動にいそしみます。

温泉街にはおそらくカンボジアやベトナム、インド、インドネシアからの観光客も数多く見かけました。本当の国籍は正確にはわかりにくく、肌の色や顔つきから勝手にそう判断するだけです。

残念ながら中国と韓国からのツーリストはほとんど見かけなかったように思います。ゼロではありませんが、どうみても破格のお金持ちのような人たちだけで、かつてのような普段着すがたの圧倒的な観光パワーとはまるで違っています。行きの上越新幹線は空席が目立ちました。

おみやげ品売り場のおばさんや喫茶店のおじさんに「売り上げ、どうですか?」と声をかけることもはばかられます。タクシーの運転手さんに遠慮がちに尋ねてもあまり多くを語ってくれません。1時間ばかり腰を下ろしていた民宿のロビーでは、予約をキャンセルする電話が何本かかかっていました。

なくなってみないとわからないことがたくさんあります。雪国に暮らす人にとって、雪は雪かきや通勤、通学にとって不自由を強いられるものかもしれませんが、全部なくなってしまったらきっとさびしくなると思います。中国や韓国から観光に訪れる人たちも、いなくなってしまったとたんにとてもさびしく感じます。あの、ほんのちょっとした生活習慣の違い、ちょっとしたマナーの悪さまでがどこかなつかしく、恋しく感じます。

普段どおりが一番です。平凡な日常の暮らしが早く戻るとよいなと切望します。梅の花が咲きました。気温が上昇すればウイルスの活動も鈍ります。今年ほど春の訪れが待ち遠しい年もありません。
(スズカズ)