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犬は人間の7倍のスピードで年をとります。ドッグイヤーです

鈴木 一之

2020/05/20 07:50

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「アフターコロナ」とか「コロナ後の世界」という表現に触れる機会が増えました。

今回の新型コロナウイルスの影響はかなり長く残りそうです。私たちが生きている限り、この心配ごとが消えてなくなることはもはやないそうです。企業も政府も、個人も、誰もがそう意識して行動し始めています。いまの生活スタイルや仕事のシフトが一過性のものだと考えていると、大きな間違いをしてしまいかねません。みんながそう考えて行動すれば世の中はそういう流れになってゆきます。

「アフターコロナ」と言いいますが、アフターではなく、すでにその未来は始まっています。人間の行動が抑制されている間に、ロボットや人工知能がどんどん世の中に浸透してきました。ソフトウェアの役割が飛躍的に増加しています。現在はまだ目に見えにくいだけで、明らかにマネーはそちらの方向に投資され、流れています。

ネット通販を利用するたびに、PCやスマホの画面上に表示される広告が変わっています。新聞広告や電車のつり広告はスカスカになってしまいましたが、Facebookやグーグルが得意とする連動型広告のマーケットはますます広がっていることが想像されます。日本オラクルの株価の上昇がそれを物語っています。

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは第1四半期の決算で同社の売上高が4割も増加したことを踏まえて、「この2か月で2年分のデジタルトランスフォーメーションが起きた」と総括しました。ここから何年、何十年にもわたってあらゆる場面で引用されるセリフとなるでしょう。私も何度か引用させてもらっています。

インターネットが黎明期にあった1990年代末、「ドッグ・イヤー」という表現がはやりました。人間と犬の成長速度は7倍違っており、人間の1年は犬の7年にあたる。それと同じくらいにインターネットの世界の時間軸は生身の人間よりも速い、という意味あいです。AI時代の現在、ドッグ・イヤーのさらに7倍くらいの速度に加速しています。

レナウンが経営破綻しました。私の青春時代を飾った名門企業であり、就職時の人気も高かった思い出の企業です。しかしそのレナウン倒産もさほど意外感はありません。かつてテレビCM界を席巻した「ダーバン」や「インターメッツォ」も、ここ数年はまるで姿を見なくなっていました。コロナ危機がレナウンに引導を渡したようにも見えますが、いずれこうなったのでしょう。これも2年くらいあとに起こるはずの(かもしれない)ことが、2か月くらいに前倒しされて発生したように思えてきます。

そうであれば、ここから先は、ありとあらゆることが前倒し気味に起こる可能性があります。続々と。

安倍政権の支持率が急速に低下しています。もはや憲法改正どころではありません。政府は景気後退に入った事実をようやく認める気になりました。緊急事態宣言の解除が目の前にちらついていますが、日銀は今週、臨時の金融政策会合を開きます。なんでもありの世の中になってきました。シートベルトをしっかりと締めて、ここからのマーケットに臨みたいと思います。
(スズカズ)