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依然強い不確実性≒ボラティリティー大

松下 律

2020/06/19 08:20

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上値指向に見えますが・・・

 今週は月曜日の日経平均775円安に驚きましたが、翌日の火曜日の1052円高にはもっと驚きました。


 米国株の変動の影響、トランプ政権の経済対策、FRBの断固たる緩和姿勢、経済指標(ハードデータ)の回復傾向、といった強気材料もありますし、一方でCOVID-19感染者数の再拡大、米中問題、香港問題、新興国・企業の債務問題、地政学リスク、グローバル経済の変容、等々の弱気材料もあります。


 それらが相俟って不確実性≒株価の変動率、が高くなっているのでしょう。この傾向はまだしばらく続きそうな気配です。


 現状を見ますと、どちらかと言えば上値指向に見えます。ナスダック指数はすでに史上最高値を更新していますし、コロナの悪影響よりも、世界中で実施されている超金融緩和、財政出動、ワクチン開発の方が勝るに違いない、というのが現在の雰囲気なのでしょう。


 先週もお話しましたが、もう株式相場はゴルディロックス相場には戻らないだろうと思います。


 それに代わってやって来る(来た)変動の大きな、しかも将来のバブル相場を見据えた対応が求められている、ということなのでしょう。(どんな対応?となるのでしょうが、実は簡単です。変動が大きい、ということはリスク資産のエクスポージャーを減らして、できれば機動的に動くのがいい、ということに過ぎない、と割り切ることも可能ですから。)


バブル相場における個別銘柄への投資と投機

 まだ決めつける訳には行きませんが、かなりの確度で近い将来株式市場がバブル化するのではないか、と想定することができそうな情勢になっています。


 最大の要因は「空前の金融緩和と財政支出増加」で、それもほぼ世界中で、ということです。


 株式市場がバブル化する、ということは個別銘柄で見ればバブル化する銘柄が次々に現れて株価が高騰する、ということですから、買い方から見ればけっこうなこと、となるわけですが、株価が大きく上がる相場はそれはそれで難しさをはらんでいます。


 私はいつも、投資と投機のふたつの観点からものごとを見る方が理解がしやすい、と言ったり書いたりしているのですが、バブル相場でも、投資と投機の両面から考えてみることが理解のために役立ちます。


 今回のコロナショックによる暴落時でも、私は投資の観点からすれば、特に何か慌てて対処しなければならないことはなく、例えば積み立て投資であれば、粛々と継続すればいい、ということを申し上げました。たいていの相場では、投資の観点から特に注意しなければならないことはありません。長期、分散、継続、といったことに気を付けていればいいだけです。


 しかし、バブル相場の時は様相が異なります。


 いろいろ論点はありますが、もっとも重要なことは、「バブル相場では、個別銘柄の株価が割高になる」ということ、それも天文学的な規模で割高になることがある、ということです。


 バブルは必ず崩壊しますから、過度にバブル化した銘柄に投資していたとしますと、その痛手を被ってしまうということ=投資効率が下がる、ということが起きる、ということです。


 バブル相場では、株価がバブル化した銘柄を少しずつ注意深く自分のポートフォリオから外して行く、という作業がけっこう重要なことになります。


 とはいえ、株価が「どの程度バブル化しているか?」はなかなか判定できることではありません。


 今日は番組の中で、6920レーザーテック、と2607不二製油のふたつの銘柄を例にとって、バブル化した株価とはどんなイメージなのか?とか、バブル化した銘柄にどう対処するか?といったことをお話したいと思います。


令和2年6月19日

証券アナリスト

松下律