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地球上のふたつの大きな課題に、コロナ危機はどう作用するのか

鈴木 一之

2020/06/24 08:02

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現在の日本は「課題満載国家」です。世界最高と言われる超高齢社会の現状は言うまでもなく、国家財政のひっ迫、女性の社会進出度、待機児童数、社会のあらゆるバリア、国会議員のレベル・能力、都市への集中、地方創生の現状、農業の未来、学校でのいじめ、会社でのいじめ、不登校、貧困、自殺。

身の回りをぐるりと見わたすだけで、現代ニッポンの抱える課題がいくらでも目に飛び込んできます。そこにコロナ危機が重なってますます息苦しく、行き場がなくなる人が増えています。

地球規模で自宅待機を余儀なくされたこの3か月間は、インターネットの利便性を痛感させられた3か月でもありました。オンラインでの買い物はもちろん、職場、学校、医療などの日常生活はますます、急速にネット上に移動しています。

もはやインターネットに接続する生活が当たり前のものとして定着しています。空気のようにネット接続が存在します。しかしそうなると今度は、ネットにつながっていないと生活が日常的に成り立たないことになります。

それぞれの事情でネット接続がむずかしい家庭も当然ですが存在します。しかしそれはつい忘れられてしまいます。

一人暮らしの高齢世帯は実際には数多く、その声はなかなか外部には届きません。ITリテラシーと言われても、この10年間でようやくガラケーに慣れたばかりです。特別定額給付金の10万円の支給では、行政サイドの不手際は目を覆うばかりですが、申請する側の責任として「マイナンバーを取得してネットで申請する」という作業は、ご高齢の方にはけっこうたいへんです。簡単に処理できる人もいますが、そうでない人の方が圧倒的多数です。(そこには詐欺も入り込んでいます。)

ネットの操作に慣れているとされる若者世代も、状況は似たようなところがあります。学校に通えない間に導入が進んだオンライン授業は、学校によって導入レベルにはっきりと差があります。私立と公立、公立の中でも成績上位校と中低位校でかなり開きがあります。アンケート調査では高校生の6割が「他校との差」、「勉強時間の差」が出じると受け止めています。

進学校の生徒は放っておいても自分でどんどん勉強します。学校に行こうが行くまいが、あまり関係ありません。しかしそれは全体から見ればごく少数派で、大多数の生徒は中間試験、期末試験があるから勉強します。私もそうでした。勉強は本音の部分ではつらいものであって、ある程度の強制力をもって行われるのが変わらぬ現状です。

人類の直面する2つの大きな課題、「地球環境」と「格差の拡大」に関して。前者はコロナ危機でごく一時的に緩和しました。しかし後者はコロナ危機でかえって助長されています。社会の中で弱い立場の人たちがどんどん脱落しかねない方向に世の中は進んでいます。コロナ後の世の中はネット万能社会で、それは格差をますます助長する世界なのだと、おぼろげながら恐ろしさを感じています。
(スズカズ)