Logo stockvoice

ブログ:Onevoice

ロビンフッターはトランプに投票するのか?

松下 律

2020/06/26 08:20

D5718516 997a 49b1 b8ed 3b901c12c91b castphoto15 matsushita

若い投機家たち

 日本株が大規模にバブル化した1980年代、特金・ファントラなどの(簿価分離のできる)仕組みを使って「投機的な売買」を積極的に行った(当時は若かった)運用担当者のことを「新人類ファンドマネジャー」などと呼んでいたものでした。


 いつの時代にも、株式市場には「ニューカマー」がいます。わが国で言えば、おそらく多くの若い個人投機家が今株式市場に参入しているだろうと思います。彼らの多くは、以前からFXや仮想通貨の売買をやっていたか、それらに興味を持っていた人たちでしょう。


 アメリカでも、そんな感じの若い投機家がかなり出て来ているようで、彼らが売買に使うアプリ(ロビンフッド)にちなんで、「ロビンフッター」と呼ばれているそうです。


 新人類ファンドマネジャーが作り上げた壮大なバブルが1980年代の日本株バブルだった、と象徴的に言うことができると思いますし、1990年以降の日本株バブル崩壊は、その崩壊だったと言えます。


 米国株は、おそらく今後バブル相場を演出して行くことになるでしょう。つれて、日本株もバブル相場を楽しむことができるだろうと思います。(ひょっとすると日本株のバブルの方が派手になるかもしれませんが。)


 今後やって来るバブルは、ひょっとするとロビンフッターたちが作り上げたバブル、と後々呼ばれるようになるかもしれません。


 投機家層には興味を持つのですが、私はロビンフッターたちが今年の米大統領選挙で誰を推すのだろう?ということに格別興味を持っています。


 日本の報道や放送を見ていますと、どう見ても今年の大統領選挙ではトランプ氏は不利のようです。もともと前回の選挙でも得票数では民主党のヒラリー候補に負けていたのですから、現時点の環境からすれば、トランプ氏不利と見るのは当然のように見えます。


 選挙区を選んで効率的に選挙人を獲得することを目指すとしたら、その時に頼りになる投票者はどんな人たちなのだろう?と思った時、ロビンフッターたちがトランプ支持に回るとしたら、それはけっこうな味方になるような気が私はします。


 米国の大統領選挙に向けての相場も、結果を見ての相場も、しょせんは短期の話ですが、興味ある材料ではあります。


保ち合い圏

 上値保ち合い上放れ、下値保ち合い下離れ、と言うのだそうですが、今の日経平均を見ますと、どう保ち合っているのかよく分からない感じがします。


 コロナ禍から世界経済と資本市場が立ち直って行くことは間違いないと思いますが、その道が平坦でないことは間違いないところです。


 株式相場がそうした困難を織り込む局面を経て行くはず、となれば、今の相場水準からすればどこかでけっこうな下げを見ることになるのではないか、と想定する人がいて不思議ではありません。とはいえ、そういう人も世界中の政府と中央銀行が実施している今の政策を見れば、長期的に弱気にはなかなかなれないでしょう。


 いずれにしましても、株式相場は上値が重いのか、下値が堅いのか、よく分からないままボラティリティが高い状態を続けています。ごく目先のトレーディングに徹している、という向きにはけっこう楽しいのかもしれませんが、買い方も売り方もイライラさせられるという推移になっているのではないかと思います。


 投機の観点からすれば、どこかで保ち合いを離れるはず、一旦下に振ってから反発と想定するか、一旦上を見てから深めの下落、と見るのか、日本株の場合は8月の円高といったアノマリーも頭をよぎります。


 売り買いともに大きなポジションで賭けることは避けるべき局面でしょうが、いろいろ悪材料も考えられるのだし、一度は下(日経平均2万2千円割れ)を見るのでは、という想定に1票、というところかな、と思ったりします。


次のバブル相場で投資家にチャレンジしてもらいたいこと

 いつも私は、相場を見たり自分の資産形成・運用を考える場合、投資と投機という観点を区別しておく方がいいですよ、と言ったり書いたりしているのですが、いろいろな人と話しても、どうもそういう見方が腑に落ちないという人が多いように感じています。


 投資と投機を区別すると言いましても、投機の要素が全くない投資はあり得ませんので、その辺りが分かりにくさのもとになっているのかもしれません。


 それから、投資と投機を区別する、というのは見方の問題ではなく、自分の行動に対する自分の認識も問題なのかもしれない、とも思います。


 これから株式相場がバブル化する、かどうか、まだ決まっているわけではありませんが、もしバブル相場が到来するとしたら、という前提で、私は投資家の方々にこれからやってくるバブル相場を活用して、次のことにチャレンジしてみてはどうか?と思います。


・自分の株式ポートフォリオの中に、コストゼロ、あるいはもっと望ましくはコストマイナス、の株式を作り上げる。


 コストゼロ、コストマイナスの保有株式の作り方については、放送の中で説明します。


 コストゼロ、あるいはコストマイナスの保有株式からなる株式ポートフォリオを持って、バブルの後にやって来るバブル崩壊を迎える、という戦略を持つことにする、というのは楽しいことのように私には思えるものですから。


令和2年6月26日

証券アナリスト

松下律