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7月、植物に力のある季節です

鈴木 一之

2020/07/01 07:51

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7月になりました。暑さはこれからが本番ですが、雨もまた例年になく強まりそうです。キャッシュレス決済の5%還元は終わり、レジ袋は有料化されます。水蒸気たっぷりのこの季節、マスク族には厳しい夏になりそうです。

新型コロナウイルスの感染第2波が世界各国に忍び寄っています。ウイルス封じ込めの優等生とされていたドイツで集団感染が発生したことがショックを投げかけています。ドイツ政府は躊躇なくその都市のロックダウンに踏み切りました。

大勢で集まって騒ぐことが好きな米国の西海岸やフロリダ、あるいはイタリアやスペインのビーチでの話ではありません。ドイツの西部、ノルトライン・ウェストファーレン州の食肉処理工場です。ウイルスはどこにでも潜んでいます。地上から消滅したわけではありません。

食肉工場が封鎖されてしまったので、そこに納入する酪農家にとってはたいへんな苦難が降りかかっています。計画的に育ててきた豚や牛がどんどん育成されて畜舎があふれかえっています。エサ代は高騰し、しかし売り上げは入ってきません。近隣の処理工場は通常の仕入れルートだけで手いっぱいで、野菜や花きと違って道ばたで売るわけにもいかず、ここにも緻密なサプライチェーンが築き上げられていることが図らずも浮かび上がります。

コロナ危機がかつてのリーマン危機やアジア通貨危機と決定的に異なっている点は、人の命がかかっているということです。「百年に一度」のリーマン危機では大量の失業者が発生し、世界経済はそこから何年にもわたって厳しい縮小を余儀なくされました。現在もまだ傷跡を引きずっている部分があります。しかし人の命が脅かされることは直接はありませんでした。

今回のコロナ危機はその点においてまるで状況が異なります。何十万人もの人が亡くなっています。日本はこれまでのところは世界との比較で死亡例は抑制されていますが、単に偶然が重なっただけの部分も多く、決して感染抑制に成功しているわけではありません。突如としてコロナウイルスが欧米型のように強毒化することも起こり得るわけです。

延期されていたフランスの統一地方選挙でマクロン大統領の政権与党が敗北し、「緑の党」が大躍進を遂げました。極右でもない、極左でもない、環境政策を第一義に掲げる緑の党が勝利を収めるところに世界の直面する状況がうかがえます。

七月文月。七夕。夏休み。水蒸気の多いみずみずしい季節です。コロナ禍を脇に置いて、環境問題が再び前面に出てくるような気もいたします。
(スズカズ)