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壮大な喜劇

櫻井 英明

2020/07/14 07:21

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先週火曜の東証1部値上がりランキングトップはティアック(6803)。
その昔は音響の大手でその製品は結構憧れの的でした。
今は半導体装置センサー、医用画像記録再生機なども展開。
オンライン商談での「音声が安定しない点への不満」への対応への期待での買い物だったのでしょうか。
それにしても言葉は悪いですが上場はしているものの今はゾンビみたいな存在。
それがストップ高買い気配。
ときおり元気づく低位材料銘柄特有の動きだったのでしょう、
思い起こされるのは平成七年七月七日。
旧日興證券の創業70年の記念営業の日でした。
当時は新宿伊勢丹支店の営業課長。
10時過ぎに場電のスピーカーから流れてきたのは「ティアック5円下で名古屋クロス条件で」。
「行ける」と感じたので部下の顧客に電話し確保。
ティアックはその日の上昇上位となり即転。
記憶に残る株となりました。
当時の株価は500円台で今に換算すると5000円台。
その後数日で700円台まで行った記憶があります。
それが25年後にまた同じ日にストップ高で上昇率1位。
株価は130円→180円ですから隔世の感。
因縁というか、相場は記憶というか、興味深い現象でした。
当日の日経平均は一時1131円高があって終値は957円高の16213円。
その後翌年6月の22750円へと続く相場反転の起爆剤でした。
まだまだ証券業界が市場の未来を信じていたころの話ではありますが・・・。
悲劇と喜劇が同居していた日々でした。

創業200年の米老舗高級衣料品店ブルックス・ブラザーズが連邦破産法第11条の適用を申請。
経営再建に向けた戦略的見直しを進めていましたが、新型コロナウイルス流行による店舗休業が痛手。
7500万ドルのつなぎ融資を取り付けたので破産手続き中の流動性に充てるといいます。
よくあるチャプタ−11の話。
しかし・・・。
ブルックスブラザーズは一部の証券マンにとってユニフォームみたいなもの。
ウォールストリートへの漠たる憧れをフィジカルに具現化してくれていた存在でした。
同社は世界で約500店舗を展開。
1986年に初めてボタンダウンのポロシャツを発売し人気を集めたのが歴史。
ケネディー氏、オバマ氏ら多くの歴代大統領が愛用したことでも知られています。
しかし近年は職場での服装のカジュアル化が進行。
ビジネススーツ販売への逆風となっていました。
数年前に40年前のブルックスのジャケットのボタンを付け替えたことがあります。
ボタンを変えてもらうのに住所氏名を明らかにするというシステムはなかなかお目にかからないもの。
しかも同社製のジャケットを持参しないと付け替えてくれませんでした。
そのうえ「前のボタンは今は在庫もないので大切に持っていて下さい」と言われたことが甦ります。
逆にいえばそれだけの気持ちで200年間ブランドを守ってきたということなのでしょう。
でもこういうこだわりは好きでした。
最近、安売りが増えてきたので「アレ?」とは思っていたのですが・・・。
そういえば・・・。
「ブルックスブラザーズって証券会社ですか」という誤解も結構多いもの。
ソロモンとかリーマン、ブラウンとか「ブラザーズ」という証券会社は確かに多かったような気もします。

そういえば・・・。
「今日の日経平均予想」なんてコーナーに時々遭遇します。
先日たまたま見ていたら「22200円と22700円のレンジ」というフリップ。
これが来週の日経平均ではなく「今日の」日経平均予想」。
これって意味があるのでしょうか。
500円幅という回答も超ワイドレンジですが、裏返せば「わからない」ということ。
というか・・・。
「今日の日経平均は22200円から22700円の間」と言われても何の役にも立たないでしょう。
素人だってそのくらいのことは言えます。
いっそのこともっと簡単にして「今日の終値はプラスあるいはマイナス?」。
この二者択一にした方がスッキリするでしょう。
そもそも誰も「今日の日経平均の終値」などわかりません。
この大前提を無視して「レンジ」なんか設定するからややこしくなります。
しかも質問者も回答者も大抵はまじめだから余計に混乱。
換言すれば壮大な喜劇です。
今日の日経平均の天底を間違いなく当てられるなら市場関係者なんてやっていないでしょう。
厚顔で人前で予想を披露することもないでしょう。
わざわざ自説など披露せず投資家として成功しているに違いありません。
一般的には「投資家<市場関係者」と思われていますが、実は「投資家>市場関係者」が正しいと思います。

以下、今朝の場況。

「午後失速」

週明けのNY株式市場で主要3指数はまちまちの動き。
NYダウは10ドル高と続伸。
今週から本格化する主要企業の決算発表を前にハイテク株などに業績期待の買いが入った場面もあった。
もっとも一時563ドル高から引けにかけて急速に伸び悩んだ格好。
カリフォルニア州のニューサム知事が米東部時間午後3時から会見。
「コロナ感染の再拡大を受けてレストランの店内飲食や劇場などの閉鎖を命じたことが嫌気された」との見方だ。
ただ売りが目立ったのは本来なら業績がコロナウイルスの影響を受けにくいとされるハイテクセクター。
悪材料をきっかけに投資家心理が悪化。
「PERが割高な水準にあったハイテク株にいったん利益確定売りが出た」という声が聞こえる。
ナスダック総合株価指数は226ポイント(2.1%)安の10390ポイント。
午前中には1万0824ポイントで上昇する場面があったが午後に入って午前の高値から4%下落。
マイクロソフトとアマゾンは3%、ネットフリックスとエヌビディアは4%下落。
S&P500は2月25日以来の高値を付けてから反落。
6月財政収支が8640億ドルの赤字と前年同月の80億ドルの赤字から拡大。
新型コロナウイルス救済プログラム関連の支出が引き続き増加。
一方、個人や法人からの税収が減少した。
ニューヨーク連銀の6月調査。
「米国の消費者らは新型コロナウイルスに端を発した経済危機が最悪期を脱したと楽観視。
一方、失業した場合の再雇用や収入に関しては根強い不安を抱いている」。
10年国債利回りは0.618%。
2年国債利回りは0.154%。
ドル円は107円台前半。
VIX指数は32.25と6月26日以来の高水準。
1日としての上昇幅(4.9ポイント)は6月11日以降で最大。
 恐怖と欲望指数は59→54。
SKEW指数は128.52。
14日ぶりの130ポイント割れ。
(6月19日125.38→30日148.27)。

「NYの株価をため息でなく息抜きと見たい」

週末の日経平均は寄り付き301円高。
後場に上昇幅を拡大し終値493円高の22784円は高値引けと反発。
SQ値22601円も「幻のSQ値」を脱却。
1勝1敗だ。
TOPIXも高値引け。
「ETF配当金捻出に伴う売りが消えて6月1日以来の高値水準」の解釈だ。
7月7日のザラバ高値22742円も上抜けた。
「水星の逆行が終わったので上に抑えることがなくなった」という声もある。
騰落レシオの70.61も効いた格好だ。
3日ぶりの上昇で日足は2日ぶりに陽線。
東証1部の売買代金は2兆1386億円。
値上がり2032銘柄(前日193銘柄)。
値下がり126銘柄(前日1935銘柄)。
新高値43銘柄(前日40銘柄)。
新安値銘7柄(前日34銘柄)。
騰落レシオは72.99(前日70.61)。
11日連続の2ケタ。
過熱感の薄い上昇だ。
NTレシオは14.48(前日14.52倍)と低下。
サイコロは7勝5敗で58.33%と勝ち越し。
右肩下がりに転じた25日線(22436円)からは△1.55%。
4日ぶりに上回った。
右肩上がりの75日線は20872円。
右肩上がりの200日線(21915円)から△3.96%。
右肩上がりの5日線(22531円)から△1.12%。
2日ぶりに上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.823%(前日▲15.783%)。
買い方▲9.289%(前日▲10.842%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲18.669%(前日▲16.319%)。
買い方▲16.027%(前日▲17.371%)。
空売り比率は38.0%(4日ぶりの40%割れ:前日47,5%)。
空売り規制なしの比率は6.6%(前日は9.8%で限界値)。
3月8日の14.6%が最大値。
日経HVは23.7、日経VIは23.43。
日経平均採用銘柄の予想PERは17.92倍(前日17.50倍)。
前期基準では17.73倍。
EPSは1271円(前日1273円)。
暫定PERは17.80倍。
計算上のEPSは1280円。
225のPBRは1.08倍。
BPSは21096円(前日21229円)。
225先物採用銘柄の益回りは5.58%(前日5.71%)。
配当利回りは2.08%。
東証1部全銘柄だと予想PERは20.42倍。
前期基準では18.90倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.19倍。
ドル建て日経平均は213.10(12月13日が219.64)。
6月10日の215.16以来の水準。
東証1部単純平均株価は50円高の2093円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1758円(前日1837円)。
東証1部の時価総額は600兆円(前日585兆円)。
シカゴ225先物終値は大証日中比170円安の22540円。
高値22850円、安値22515円。
大証夜間取引終値は日中比170円安の2254円。
気学では「安値にある時は急伸する日」。
水曜は「一方に偏傾して動く日。波動につくべし」。
木曜は「後場に大動きをする日。前止めの足取りに注意」。
金曜は「初め安いと後高の日。悪目あれば買い狙え」。
ボリンジャーのプラス1σが22753円。
プラス2σが23070円。
ほぼ平行状態。
一目均衡の雲の上限は21736円。
40日連続で雲の上。
黒い勝手雲の上限は22357円で下限は22270円。
白くねじれるのは16日。
RSIが53.67。
RCIが80.49。
NYの株価をため息でなく息抜きと見たい火曜日は今年14勝11敗。
今年唯一の勝ち越しの曜日。

《今日のポイント7月14日》

(1)VIX指数は32.25と6月26日以来の高水準。
    恐怖と欲望指数は59→54。
   SKEW指数は128.52。
   14日ぶりの130ポイント割れ。
   ダウ輸送株指数は6ポイント安の9305ポイント。
   SOX指数は1.72%下落。
    恐怖と欲望指数は59→54。
   SKEW指数は128.52。
   14日ぶりの130ポイント割れ。


(2)「水星の逆行が終わったので上に抑えることがなくなった」という声もある。
   金曜の騰落レシオの70.61も効いた格好だ。
   昨日の騰落レシオは72.99(前日70.61)。
   11日連続の2ケタ。過熱感の薄い上昇だ。
   NTレシオは14.48(前日14.52倍)と低下。
    サイコロは7勝5敗で58.33%と勝ち越し。

(3)空売り比率は38.0%(4日ぶりの40%割れ:前日47,5%)。
   空売り規制なしの比率は6.6%(前日は9.8%で限界値)。


(4)一目均衡の雲の上限は21736円。
   40日連続で雲の上。
   黒い勝手雲の上限は22357円で下限は22270円。
   白くねじれるのは16日。

(5)SQ値22601円も「幻のSQ値」を脱却。
   1勝1敗だ。

(6)日経平均採用銘柄の予想PERは17.92倍。
   EPSは1271円(前日1273円)。
   暫定PERは17.80倍。計算上のEPSは1280円。
   ほぼ近似値まできた。

(7)シカゴ225先物終値は大証日中比170円安の22540円。
   高値22850円、安値22515円。
   大証夜間取引終値は日中比170円安の2254円。
   8月20日のイスラム・ヒジュラ暦新年まで約1ヶ月。
(櫻井)。