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「レジ袋有料化」にあえて反対を唱えてみる

鈴木 一之

2020/07/22 07:38

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スーパーやコンビニで、よそのお客さんがぶら下げている買い物カゴの中身をのぞくのが好きです。世間さまがどんなものを買っているのか、とても興味があります。

当たり前ですが社会人の常識として、身を乗り出してカゴの中をのぞきこむわけではありません。近づいてじっと凝視するのでもありません。それでは単なる危険人物です。お店からつまみ出されてしまいます。あくまで常識の範囲内で、失礼にあたらない程度に、すれ違いざまにちらりと横目で眺めるだけです。

カゴの中に豚肉とジャガイモとニンジンとたまねぎが入っていて、小さなお子さんが一緒だったりしたら「今日はカレーですか、シチューですか?」と心の中で尋ねます。さらに鶏のひき肉とモヤシとキャベツが入っていて、巨体のだんなさんがとなりにいらしたら今夜はちゃんこ鍋かな、などと空想します。

缶ビールが入っていたら、それはアサヒかキリンか、あるいはサントリーかをチェックします。私はどんな時も負け組が好きなのでサッポロが好みです。ビール売り場の冷蔵ケースの前で選んでいるふりをして、しばし売れ筋を眺めていることもあります。最近はビールを買っている人は本当に少ないですね。ほとんどが缶チューハイか「第三のビール」です。

カップラーメンやヨーグルトも銘柄が気になります。いずれも株式投資に役立つよう、銘柄選びの参考にしているわけではありません。ただ単に売れている商品が気になるだけです。よそのご家庭の食卓が気になって、自分の家の分の買い物がなかなか進みません。

スーパーの売り場ばかりでなく、道ですれ違う人が持っているレジ袋の中身もさりげなく見つめています。買い物の中身を見ていると、家族構成がなんとなく浮かんできて、それだけで歩く道々の空想がふくらみます。アイディアは歩いている時に思い浮かぶことがほとんどです。

レジ袋が有料化されて、エコバッグに切り替える人が増えました。私もその一人です。プラスチックごみを減らすにはその方がよいのでしょうが、エコバッグは外から中身が見えません。その点が売れ筋ウォッチャーとしては残念でなりません。

都市文明が高度化すると薄暗い路地裏が消えるように、世の中が進化することでひそやかな暮らしの楽しみが減ってしまうのはさびしいものです。レジ袋の有料化はプラゴミ削減としては賛成ですが、世の中ウォッチャーの立場からはあえて反対を唱えたいと思います。
(スズカズ)