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「ヒトの身体は小宇宙」と呼ばれます

鈴木 一之

2020/07/29 07:48

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人間のカラダは細胞でできています。その数はおよそ60兆個。1個の受精卵が2個に分裂して、それが4個になり、8個になり16個になり、を繰り返して60兆個に達したところで成長は止まります。トランプ大統領も原辰徳監督も、ワタクシもみんな60兆個の細胞を持っています。

細胞の大きさは種類によって様々ですが、おおよそ10ミクロンから20ミクロンです。1ミクロン(マイクロメートル)は1000分の1ミリメートルです。仮にすべての細胞を10ミクロンに統一したとして、ひとりの人間を形作っている60兆個の細胞を一列に並べると60万キロメートルになります。地球と月との距離が38万キロメートルですから、その長さが途方もないものだということがわかります。

ひとつの細胞の中には、必ず核がひとつあります。核の中には46個の染色体が入っていて、その中にDNAが納められています。DNAはあまりにも有名な二重らせんの構造を持ち、ここに遺伝情報が書き込まれています。いわば人間の身体の設計図です。

DNAはひものような状態でくるくる巻かれて染色体の中に格納されており、1個の核の中に入っているDNAをすべて伸ばしてつなげると1.8メートルくらいになるとされています。

1人の人間のDNAをすべてつなげるとどれくらいの長さになるかといえば、「1.8メートル×60兆個」のかけ算で簡単に計算でき、なんと1000億キロメートル(!)。地球と太陽の距離が1億5000万キロメートルくらいなので、地球と太陽を300往復できることになります。まさに天文学的な数字です。

「ヒトの身体は小宇宙」と表現されますが、現代の科学をもってしてもわからないことだらけで、このDNAを転写してRNAが作られ、その転写されたRNAを使ってタンパク質がつくられて、私たちの生命活動が維持されています。

タンパク質は1個の細胞の中に80億個も入っているそうですから、それが60兆個となると気が遠くなるほどの数です。ヒトの身体は信じられないような仕組みで日々動いているのです。

新型コロナウイルスのワクチンは転写RNAを利用して開発されようとしています。分子生物学を活用した人類の最先端科学がいつの日か、コロナウイルスを征服する日が来ることを信じて、「新しい日常」を心穏やかに過ごしてまいりましょう。
(スズカズ)